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寄生は嫌だ。

「呪殺師ですか?・・・う~ん・・聞いたことが無いですね。とりあえず此方が冒険者カードです。無くさないで下さいね。」


冒険者協会に戻り事務のお姉さんに職業を登録してもらい、俺のカードが出来た。

これで、俺も冒険者の仲間入りだ。


「え~と・・・菅原直道さん?一応本部の方に問い合わせますので、後程ご連絡が行くかもしれません。それまではダンジョンは1階層の浅い場所までにして下さいね。」


元々、奥に行くつもりは無いけど何故だ?

俺が不思議そうな顔をしていたのが分かったのか続いて説明してくれた。


「もしかしたら、今までに無い職業かもしれないので、データ取りのために協力をお願いするかもしれません。お願いした時に既にお亡くなりになってたりするのはマズイので・・・。」


「大丈夫です。元から奥に行くつもりはありませんよ。」


「それなら良かったです。未発見の職業なら無料ただで鑑定してもらえるかもしれませんよ。」


「マジですか?そうだといいなぁ・・・。」


よほど間抜けな顔をしていたらしく、お姉さんにクスクス笑われてしまった。

大輔と合流して飯をおごってもらう。

残念会が一転、祝勝会に早変わりだ。


「よかったな、直道。どうする?うちのパーティーに入るか?」


俺より4ヶ月以上先に冒険者デビューしている大輔は既にパーティーを組んで活動している。


「大輔ってレベルいくつなん?」


「俺か?種族レベルは12で職業レベルは3だぞ。」


種族レベルとは名前の横にあるレベルで、主にステータスに直結するレベルだ。

職業レベルは職業スキルに関係するレベルで上がれば新しいスキルを覚えたり、限界まで上がれば上位職への転職等が出来る。

他にスキルレベルという物があり、こちらはスキルの性能がアップするものだ。

ちなみに鑑定などスキルレベルの無いスキルも存在しているが、レベルの無いスキルは覚えただけで最高性能を発揮するものだ。


通常、高校生の場合は1ヵ月で種族レベルが2レベルあがればいいほうだ。

だが、夏休みをレベル上げに費やしているお陰で大輔のレベルは既に12だ。

高校生の場合はレベル÷4が推奨されている階層になる。

大輔のパーティーメンバーは確か3人いると聞いている。

4人とも同じレベルだと合計は48レベル。

つまり、大輔達は12階層辺りで活躍しているはずだ。

これが、本職の冒険者になるとレベル÷2が推奨される階層になる。

まぁ、子供の内は無理するなという事なのだろう。


「レベルに差がありすぎないか?寄生してると思われそうだな。」


「まぁ、俺は気にしないし、仲間も気にしないと思うけど?」


「少し1人でやってみるよ。ただ、駄目そうならレベルアップ手伝ってくれ。」


「いいぜ、それと初めの1ヶ月は装備揃えるために使えよ。」


「分かってるって。ガッチリ防御は固めるし無理はしないさ。」


「ある程度装備がそろったら、一度俺のパーティーについてこいよ。それでだいぶ経験値稼げるはずだ。」


「なんか悪いな。」


大輔の友情に感謝だ。

宮沢さんと付き合う話は許せないが、何かあったら俺も力になってやろう。

その日は大輔に礼を言って別れ家に帰った。


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[一言] パティーって肉じゃね?
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