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はじまりの場所
この話は前作「桜舞い散る頃に…」と現在執筆中の漫画「sakura」との間の話になっています。
関連語句が出ることがありますが、それぞれ独立して読めるようにしています。
今作は挿絵のみSNSにて共有する予定です。よろしくお願いします。
彩莉
高校一年生の火山圭と青山鈴は新たに始まった高校生活に期待を寄せながら日々を過ごしていた。
ある日、同じ中学校出身であり旧友である初田霰、松田香織らと共に原因不明の地震に遭う。
気がついた四人が目を覚ましたときに目に入ったのは千年前の古都であった。
現状を知る者は、本来あるべき時代軸はこちらであり、地震前を現代と錯覚していただけであると答えた。
圭たちは今後の生活、はぐれた他の仲間の行方、古都にいるはずであろうかつての知り合いを探すべく、ここで適応していくことを決意する。