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僕の異常な学園生活  作者: マロ
15/21

謎の力と目覚めと日常

昔から風魔法が得意だった、得意と言っても他の魔法より使いやすい程度で、実力としては下から数えた方が早かった。


「体を魔法に…、体を魔法に…。」


この一言だけを連呼していた、カレン先生の言ってた事は正直よくわからない、けれど何故か出来るような気がした、頭では全然理解できてないけど体が感覚で教えてくれてるような気がした。


「体を魔法に…、体を魔法に…、体を魔法に…。」


僕は魔力を錬り込むように頭の天辺から足の爪先まで体の内側も外側も髪の毛に至る全てに魔力を巡らせる、すると突然全身が不思議な感覚に包まれ同時に雷に打たれた様な衝撃が全身を襲う。


「うわっ!」


驚きの余り飛び起き立ち上がるけど空は変わらず晴れ渡っているし周りに誰もいない、あの衝撃に疑問を感じるけどそこで初めて気が付いた。


「体が動く…、痛くない…、体が軽いぞ!!出来たんだ!!!!」


枷は手足についているけど全く重さを感じない、それどころか風の服(ウィンドウェア)を使っている時よりも体軽い、先生の言った通りに出来たか分からないけど風に吹かれたら飛ばされてしまいそうな程軽く感じる。


「これならいけそうだ!」


自然と顔がにやけてしまう位嬉しくて、僕は達成感と高揚感で埋め尽くされ、何でも出来るような気している。

ウィリアム達を見るとまだ4人でどうにか捕まらずに凌いでいる、今すぐ助けに行きたいけどこのまま僕が参加して先生に返り討ちにあうのだけは避けたい。

周りをみると誰かが魔法で作った土の壁がいくつもあり一番近い壁に隠れて先生の様子を窺う、隙なんて分からないから先生が僕に背中を向けたタイミングで突撃することにした。

一度先生から視線を外して深呼吸をして覚悟を決める、視線を戻すと一瞬だけど幸若君がこっちを見ていたような気がした。


「気のせいかな?」


勘違いだと思い気を取り直して様子を窺うと段々こっちに近づいていた、あっという間に距離が10m程になり鬼ごっこなのに衝撃が伝わってくる。


「ヤバッ!」


ウィリアムが足を滑らせ地面に膝をつく、すぐに立ち上がろうとするけど魔法を使いながら真っ向から先生に挑んでいた彼は限界を迎えていた。

それを見逃さない先生は対峙していた幸若君を投げ飛ばしウィリアムへ向かう、それをフォローしようとパラク君が土の鎖を大量に地面から作り出すけど魔力が足りず、先生に触れることなく崩れてしまう。

先生の手がウィリアムの肩に触れそうになり僕は物陰から飛び出した。


「ライオか!信じられん…。」


10m程の距離をまるで瞬間移動をしたかのような速度で移動し、肩に触れようとしていた先生の腕を掴み目の前に躍り出る。

先生が驚きの表情浮かべているそれは多分僕も同じだろう、こんな速度が出るとは思わなかったし、だけど先生の顔はすぐに焦りの色を浮かべ叫んだ。


「聞けぇぇ!!レクリエーションは中止だぁぁぁ!全員その場から動くなぁぁぁ!」


「ゴフッ、え?」


突然の中止に呆気に取られてしまい緊張の糸が切れた瞬間僕は吐血した、全身から魔力と共に力が抜けていき膝から崩れ落ちうつ伏せに倒れてしまう。


「おい!ライオ!大丈夫か!先生どういうことだよ、ライオに何があったんだよ!」


「うるさい騒ぐな!説明は後だ!喚く暇があるなら手伝え!」


朦朧とする意識の中で声が聞こえ仰向けにされる、視界いっぱいに空が広がりそれはとても綺麗な青空だ。

だけど徐々に空は黒く染まっていき、そのまま暗闇に包まれて何も見えなくなった。



-----------------------------------------------


「ねぇライオ、ライオってば、もう早く起きてよ。」


聞き慣れない女性の声が聞こえてくる、目を開けると綺麗な女性がベットに横たわる僕をゆすっていた。


「う~ん、もう朝かぁ。」


「そうよ、それで今日は何処に出掛けるの?。」


笑顔の女性に僕ではない誰かが答える、確かに彼女は僕を見て話しているし答える声も僕ので間違いないはずなのに、答えたのは僕じゃなかった。


「じゃあ今日は町に散歩にでも出掛けるか。」


「わかったわ、あたしお化粧してくるね。」


その女性は嬉しそうに部屋を出ていき一人になった僕は勝手に準備を始める、声は出せても周りには聞こえず体も自由に出来ず、唯一視界だけが周りを知る手段だった。

出掛ける準備をする過程で部屋にある物を注意深く見ても、間取りも違ければ家具から衣類まで僕の部屋には無いものばかりだ。


「おーい!準備出来たぞ!」


「はーい!今行くわ!」


僕が悩んでいる間に体は準備を終えて女性と出掛ける、女性は恋人なのか腕を組んでくる。

町並みはリーメ王国に似ているような感じはするけど、知っているお店とか何もなく判断材料が少なすぎてここが何処かも分からない。


「ライオこれ見て!わたし今一番これがほしいの!」


町を歩いて1時間は経った位だと思う、女性がお店のショーウィンドウを指さしながら組んでる腕を強引に引っ張り店の前間で連れていかれる。


「姿見鏡か~確かに家には無いからなぁ。」


「でしょでしょ!だから欲しいのよ。」


ショーウィンドウに飾られた全身が映せる程大きい鏡を指さしねだってくる、その鏡に反射して映る男性を見て僕は唖然としてしまう。


「え?僕…?」


鏡に映る僕は20代位で今の僕より背が高く大人びた顔をしているけど、確かに鏡に映ったのはどう見ても僕だった。

全くもって訳が分からない女性は僕をライオと呼ぶけど僕は彼女を知らない、街並みも僕の知るリーメ王国とは違う、なのにライオと呼ばれる男性の容姿は僕と同じ。


「いやぁ、やっぱりそう見えるよねぇ、でもねそれは君じゃないよ。」


「だれ!僕に話しかけてるんだよね!」


何処からともなく聞こえてきた声に少し怒気を含んだ声を上げる、そんな僕に声の主は笑い始める。


「アハハ!面白い事を言うねぇ、そうだよ君に話しかけてるんだよライオ・シーベルト君。」


「君は誰!僕は何を見せられているんだ!」


声の主は僕の質問に答えるつもりは無いのかずっと笑っている。


「いやぁ、君の疑問もわかるよぉ。僕だって君の質問に答えてあげたいしぃ、教えたいことも山ほどあるけどさぁ。でももう時間切れなんだよねぇ、だからまた今度ねぇバイバ~イ。」


「時間切れってどういう…うわ!」


僕の言葉を遮るかのように突然何かに吸い込まれてしまう、視界が真っ暗になり上下も分からなくなってしまって最終的には下に落ちている様な感覚だけが残る。

もしかしたら上に上っているのかもしれない、だけどそれを確認する術は僕には無く現状を受け止めるしかなかった。

何処に向かって落ちているのかもしくは上っているのか、考えることも出来なくなるほどの眠気に急に襲われた僕は抗うことなくそのまま眠りに落ちた。



-----------------------------------------------


静かに本をめくるような音が聞こえて目を覚ます、最初はぼやけていた視界が鮮明になると鼻と鼻がぶつかりそうな距離にセリアの顔があった。


「っ!?んっ!」


驚きで声を上げそうになるけど、セリアが眠っているのに気が付いて慌てて手で抑える。


「ん…、」


顔を少し歪めて寝返りを打つセリアを見て、起こしてしまったと思ったけどすぐに寝息が聞こえてホッとする、寝返りでずれた毛布をセリアにかけて直す。

ベットから起き上がってやっと自分の部屋にいる事に気が付いた、部屋の中は夕陽で真っ赤に染まっていてかなりの時間気を失っていたようだ。

2日連続で気絶するとは思ってもみなかったけど。


「おはようございます、遅いお目覚めですね。」


声のする方へ慌てて視線を移すと椅子に座ったサーシャさんが本を片手に僕を見ていた。嫌な汗がどっと噴き出してくる、理由は分からないけどセリアと同じベットで寝ていたのだ、何をされても文句は言えない。


「いつからそこにいたんですか?」


「ライオ様が運ばれてから大体の時間はここで本を読んでおりましたが、それが何か?」


諦めようこれはもう弁明の余地もない、これからこの家でどんな顔をして生活すればいいのだろうか。

そんなことを考えていると疑問が浮かんでくる。


「運ばれてからってことは、セリアが僕の隣で寝るのを止めなかったってことですか?」」


「いえ、私が一度席を外して戻ってきた頃には既に隣で寝ておりましたので。」


サーシャさんは基本的にはメイドとしては完璧でとてもお世話になっている、けれども時々それは違うと言いたくなる対応をする。

今回もそれだ、本来であれば自分の仕える主人の一人娘が男と同じベットで寝てれば必ず起こすだろう。


「どうして起こさなかったんですか。」


「その方がお嬢様もライオ様もお喜びになると思いまして。」


ため息を吐きたくなるけど、思えば僕が眠っている間ずっと付き添ってくれていた訳だからここは素直にお礼を言うべきだろう。


「喜ぶかはどうかは別の話ですけど、付き添ってくれて本当にありがとうございます。」


「いえ、これもメイドの務めですのでお気になさらず。私よりもお嬢様にお願いします、私がいない間もずっと付き添っておりましたので。」


相変わらずの返答に苦笑いを浮かべてしまう、でも目の下にクマが出来てるのが見えて申し訳ない気持ちでいっぱいになる。


「ん~、サーシャ今何時?」


「おはようございますお嬢様、そんなことよりライオ様がお目覚めになりました。」


眠っていたセリアが目を擦りながら起き上がる、とても眠そうな声だったけどサーシャさんの言葉に凄い勢いで振り向く。


「お、おはようセリア、心配かけてごめんね…。」


無言で見つめられて気まずくなる、とりあえず当たり障りのない言葉をかけて様子を窺うと、セリアが目にいっぱいの涙を溜めて抱き着いてきた。


「ライオ~~~!よがっだよおお!もう目覚めないかど思っだああ!うああああああああん!」


「大袈裟だよセリア、それと首締まって苦しい、痛っ!」


大泣きしながら僕の首に腕を回して強く抱きしめてくる、力が強すぎて軽く首が締まるが不意に脇腹に激痛が走り僕は顔を歪めた。

それに驚いたセリアが慌てて離れ僕が着ていた上着をめくる、腹には包帯が巻かれていて右の脇腹のあたりが血で赤く滲んでいた。


「サーシャ!ライオが!」


「分かっています先生を呼んできますので、待っていてください。」


セリアの声にサーシャさんが慌てて部屋を出ていく、セリアは僕の上着を脱がしてから優しくベットに横たわる手助けをして、ベットの隣にある椅子に座った。

少ししてサーシャさんと一緒にカレン先生が部屋に入ってきて急いで包帯をハサミで切り始める。


「ライオやっと目が覚めたか、ちょっと待ってろ傷口が開いたようだから消毒をして包帯を変える、かなり痛いが我慢しろよ。」


カレン先生は医者顔負けの手際の良さであっという間に終わらせてしまった、消毒は本当に痛かったけどそれ以上に包帯をきつく巻かれたのが一番辛かった。


「先生ありがとうございます。」


綺麗な包帯に変えてもらい上着を着て先生にお礼を言う。


「気にするな目覚めて何よりだ、今回は私の監督不行届きが原因だすまない、それで丸1日眠っていた訳だが体に違和感は無いか?」


「えっ!?嘘ですよね!」


先生の口から告げられた衝撃の事実につい大声を上げてしまう、慌ててセリアの顔を見ると彼女は無言で頷いた。ていうことはサーシャさんもセリアも昨日からずっと僕に付き添っていた事になる。


「そうですか…、体は何ともないです、大丈夫です。」


「そうかならいい、それと脇腹の傷だが治療の為に刺して出来た傷だ、本当はやりたくなかったんだがあの場ではその方法しか無くてな、すまん。」


「いえ、大丈夫です、本当にありがとうございました。」


そこから先生から僕の体調について軽く説明を受けた、想像以上に僕の容態は悪く運が悪ければ命を落としてもおかしくない状態だったそうだ。


「詳しい原因は調査中だがライオが目覚めて安心したから私はこれで帰る、明日は休め次来るのは明後日だ、だがもし具合が悪いのであれば無理して来る必要は無い、体が資本だからな安静にしてろよ。」


「私はご主人様と奥様に報告してきますので。」


カレン先生とサーシャさんが部屋を出てセリアと二人きりになる、あまりのショックで返事も出来ず今もセリアの顔すら合わせられない。

そんなにひどい状態だとは思わなかった、目が覚めてから隣にセリアがいてサーシャさんがいつもと変りなく接してくれたから、そう考えるだけで情けなくて悔しかった。


「ライオ喉渇かない?お水あるわよ。」


「ありがとう。」


セリアから水の注がれたコップを受け取り一気に飲み干す。


「ねえライオ、昨日は何があったの?詳しい事は分からない言っていたけど、どうしてそんなことになったの?」


空になったコップを僕から受け取り不安そうな声で心配するセリア、正直僕にもさっぱりで倒れた理由も自分では分からなかった。


「僕にもよくわからないんだ、先生から魔法のアドバイスをもらってそれを実践したら成功して、それで友達を庇った僕を見て先生が叫んだんだ。」


「なんて叫んだの?」


「中止だって、レクリエーションは中止だ、その場から動くなって、それを聞いてからは…」


そこまでの記憶ははっきりしている、だけどそこから先は全く覚えていない、目が覚めたら僕の部屋で隣にセリアが寝ていたんだ。


「そうなのね、わからないならしょうがないわね。」


そうは言いつつもまだ納得していないようだ、少し考え込んでからセリアは僕の両手を握り顔を近づけてくる。


「あの先生なにか隠し事をしている気がするの、お医者様じゃなくて王宮魔法師が治療するなんて普通じゃないわ、先生だからって油断しちゃだめよ、なにされるか分からないんだから!」


「う、うん。」


セリアから鬼気迫るものを感じて反射的に返事をしてしまう、僕としては考えすぎだとは思うし学園に行けば詳しい事を説明してくれるだろう。


「でも、まぁ、今回はライオが無事だったし、信用は出来ないけど感謝はしとかないとね。」


心底嬉しそうなセリアの笑顔にドキッとしてしまう、照れてしまった僕はセリアから目線をずらし握られていた手を引っ込める、セリアは不思議そうにしていたけどあのままだと僕が耐えられない。


「お嬢様、ライオ様、お食事をお持ちしました。」


「ありがとうございます。」


ノックされたドアが開き料理を載せたトレイを持ったサーシャさんが入ってくる、テーブルに綺麗に料理を並べて扉の前で待機する。


「お嬢様、今晩はどちらでお休みなりますか?」


「もちろんライオと一緒に寝るわ。」


「分かりました。」


即答だった、二人の会話は僕に有無を言わせない程の早さで終了した。

僕としては心配させてあれだけど、一晩中僕に付き添っていたわけだから部屋に戻ってしっかり休んでほしいところだ。


「あのぉ、僕も目が覚めたし体も今のところ問題なしから、部屋に戻ってゆっくりしてほしいなぁ、なんて思うんだけど…。」


恐る恐る小さく手を上げて意見を言うと、二人の視線が同時に僕に向く。


「あのねライオ、確かにライオが目覚めて安心したわ、でも目覚めたばかりでもし寝ている間に突然体調が悪くなった場合に備えて対応できる誰かがいた方が良いでしょ。それに昔からライオは風邪でも怪我でも心配させない様にって全部隠そうとするじゃない、だから尚更必要よ。」


セリアの言い分にぐうの音も出ない、それでも年頃の男女が同じベットで寝るのはダメだと思う。


「ライオ様もっと私たちを頼ってください、それとも力不足ですか?」


首を縦に振らず渋る僕にサーシャさんがセリアに加勢してくる。

これはまずい状況になってしまった、セリアの我が儘にサーシャさんが口添えすると十中八九セリアの言う通りになる。

僕も過去に何度もこのパターンで我が儘を聞いている、半分諦めつつ悪あがきだと思いながら本音を口にした。


「力不足だなんてとんでもない、いつも助けてもらっていますし感謝してもしきれないですよ。僕が言いたいのは一緒に寝るっていうのが…。」


「それでしたら早く仰って下さい。別の方法があります。」


「本当ですか!」


奇跡が起きたと思う、まさかサーシャさんが僕の意見に賛成するとは思わなかった。さすがにセリアもサーシャさんに言われれば諦めてくれるだろう。


「そんなにお嬢様と寝るのが嫌でしたら、不肖私めが今晩ご一緒させて頂きます。」


「は?」


今まで出たこと無い位低い声が出た、呆然とする僕をサーシャさんは『何か変な事言った?』って感じで首を傾げながら見つめてくる。


「ですから、お嬢様と寝るのが嫌であれば、私が今晩添い寝します。」


「いや言い直さなくても聞こえてますから、それよりも僕の話を聞いてどうしてセリアと寝るのが嫌って事になってるんですか?そんな事言ってないですよ。」


こんな事言いたくないけど一度サーシャさんを腕の良い医者に診せるべきだと思う。


「ではお嬢様と寝るのはやぶさかではないと?」


「まぁそうですねって、えっ?」


違和感を感じて言葉を止めるけどもう手遅れだった。


「と言うことですので、お嬢様は安心してライオ様に付き添ってあげてください。」


「わかったわ、ありがとうサーシャ。」


言質を取られてしまった、どうりでセリアが静かな訳だ。いつもであれば僕が嫌と言った時点で泣くか掴みかかってくるのに、今回静かだったのはサーシャさんがいつも通りやってくれると信頼してたからか。


「それじゃあ食事にしましょ!せっかくのご飯が冷めたらもったいないわ。ライオは病み上がりだから野菜スープよ、はい、あーん。」


「あ、あーん。」


超上機嫌なセリアがスープをすくったスプーンを僕の口に近づけてくる、一瞬躊躇ったけど今更あがいた所でセリアと一緒に寝るの変わらないと思うとこれ位なんて事なく感じてしまいされるがままになる。

僕はスープでセリアも軽食だけだったのですぐに食べ終わり、扉の前で食べ終わるの待っていたサーシャさんが手際よく空になった食器をトレイに載せテーブルを拭き部屋を出ようとして立ち止まる。


「それとご主人様と奥様からライオ様に伝言があります、目が覚めて良かった体調が全快したら今度三人でゆっくり話でもしよう今はゆっくり休んでくれ、とのことでした。」


「分かりました、ありがとうございます。」


チエーニさんと奥さんのエリナさん二人にも心配をかけてしまった、明日にでも謝罪しにいかないと。

サーシャさんと一緒にセリアも部屋を出ていく、シャワーを浴びて着替えてくるためだ。

僕はセリアが戻ってくるまでの間ベットに寝転んで脇腹に手を当てる、治療で脇腹に刃物を刺すなんて聞いたことが無いけど先生がやってるから大丈夫なのか?

そんなことを考えてるうちにセリアが戻ってくるよりも早く眠りに落ちてしまった。

文字数が予定よりかなり多くなってしまいました。

話の進むペースもかなり遅くて自分でもびっくりしています、物語を書くのがいかに難しいかっていうのは書いてみないと分からないものですね。

まだまだ書きたい話が山ほどあるので、今よりもっと分かりやすく伝わりやすい文章で書けるように頑張ります。

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