表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

前書き


花咲か爺、もしくは花咲かじいさん。

それは日本で有名な民話の一つである。


一言に民話と言っても、そこには昔話や伝説や世間話などが含まれ、現代日本においては御伽噺(おとぎばなし)も同義として差支えがないだろう。


むかーしむかしあるところに、などから語られる前口上のついた"おそらく"事実ではないだろうが、と人の口を伝う話が昔話である。そして、"少しは"事実だろうから信じて欲しいと口を伝う話が伝説であり、"眉唾物かもしれないが"これは事実だ信じて欲しいと口から吐き出される話が世間話である。



民話は数多く存在し、中には派生して生まれたという話まである。数え切れぬその話の中、代表的な話として、浦島太郎、桃太郎、金太郎などが上げられる。太郎が多い。人はこれらを三太郎と呼んだり呼ばなかったりするし、サンタの起源はこれらであると言ったり言わなかったりする。人の話というものはいつの時代であっても、中々に曖昧だ。


現代日本において民話というのは人の口から語られる機会を減らしつつある文化の一つだろう。さて、この民話。先ほど含まれると話をしたように、"日本昔話"という名前がつくこともあるが、実のところ全てが作られた話(フィクション)、ではない。かといって全てが実話(ノンフィクション)というわけでもない。




それでは、日本昔話とは何か?


― "モデル"の存在する実話に近い話、である。




そんな日本昔話に登場するモデルである人物達の子孫は、今も何処かで他の人間と何ら変わりなく暮らしている。彼らは各地に散らばっているというが、その多くが一つの学校に集っているという噂が立っている。その噂、とは言っても一部の"マニア"と呼ばれるような人間達が騒いでいるに過ぎず、世間を賑わすことなどは決してないのだが、彼らはそれでも満足そうに笑っている。そうして言うのだ。彼らは、御伽噺(メルヘン)は何かしらの縁で繋がっているのだ、と。












此処に、その噂に登場する学校に通う一人の女子生徒がいる。名前は花坂市子(はなさかいちこ)、歳は十五。学年で言えば一年生。入学式を経て学校に通い出すこと早二ケ月が経とうとしている彼女は今、








「じじじじ、爺ちゃん!何で?!何で起こしてくれんかったん?!」










盛大に、寝坊をしていた。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ