74 終戦
あと3話です。
危なかった。
どうにか凌いだ。
凌いだといっても完全に避けられたわけではない。
手も両肩も焼けた。
さっきの焦げたレベルじゃなくガッツリ焼けてしまった。
油断したわけではない。
蜥蜴が炎をはくことは織り込み済みだった。
常に自分の立ち位置も意識していた。
ただ、眼前の蜥蜴のはいた炎はそれ以上だった。
「ショーゴさん!」
「ショ~ゴさ~んだいじょうぶですか~?」
後方から2人の声が聞こえてくるが大丈夫ではない。
炎に焼かれて滅茶苦茶痛いし熱い。
ただ、まだ剣は振れる。
ここで止まるわけにはいかない。
俺はそのまま踏み込み、ロングソードの刃を蜥蜴の腹に全身全霊をもってねじ込む。
炎によって熱せられた刃を突き立て。上へと掻っ捌く。
まだか。
浅い。
身体の大きさに合わせ皮も厚くもっと突き入れる必要がある。
このまま普通に斬るのでは難しい。
斬撃の痛みからか蜥蜴は首を下げているので頭は届く位置にある。
「おおおおおりゃああああああああああああ」
気合の雄たけびと共に下から蜥蜴の顎を思いっきり突き上げる。
「ガフッ」
下顎に突き刺さったロングソードにそのまま全体重を乗せ下まで一気に引き斬った。
「ギイイイイイイイイイイイイイヤアアアアアアアアア」
わずかに間をおいて蜥蜴が断末魔の叫び声をあげ大量の血を噴き上げながら倒れた。
やった。
その場から一歩引き倒れた蜥蜴を確認するが、再び動き出す様子はない。
念のために脳天にとどめの一撃をねじ込むと、蜥蜴がその姿を消す。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、終わった」
今回はかなりヤバかった。
特に最後にはいた炎がヤバかった。
直撃していれば、今ここに立っていることはできなかったかもしれない。
痛いけど残ったのは俺達だ。
終わり良ければ全て良しとはいかないかもしれないがこれで帰れる。
“うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお”
“やった。やっちまった。ドレイク倒したドオオオオお~”
”すげえ。すごすぎる。ショーゴのチャンネルもエンジュのも視聴者数すげえ“
“最高過ぎる。ショーゴさいこ~”
“これは永久保存版”
“人類万歳”
“やっぱショーゴ。かっけ~”
“ショーゴくんステキ~~~~~”
“きゃああああああああああ~刺激的~~~”
さすがに疲れた。
ボス3匹は強かった。
疲労から足元がふらつく。
「ショーゴさん!」
後方からエンジュさんがやってきて俺を支えてくれる。
「ひどい。やけどが……」
「あぁ」
今はアドレナリンが出てるからこの程度で済んでるけど、それでもとんでもなく痛い。
普通なら転げまわりたくなるくらいには焼けてしまった。
ガッシュファルトもやけどを負ったことはあったが、ここまでのは無かった。
特に上半身が痛い。
目で見える腕も相当だ。
この後バイクで帰れるかな。
ちょっと鏡を見るのが怖いレベルで焼けてるんだが、これってポーションを買えばどうにかなるのか?
見えない部分もかなり心配だ。
「ショーゴさ~ん。心配しなくてもだいじょうぶですよ~。このくらい美香が治してあげますから」
「えっ?」
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