62 インスタントダンジョン
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予期せぬ声にビクッとなってしまうが、声の主を確認するとそこには三谷美香さん。
しかも近い、近い。
なんでここに?
ほぼ、ゼロ距離。
思わずその場から後ずさりしてしまう。
「あ……」
「えっ?」
やばい。
足を引いたせいでインスタントダンジョンの渦に片足がかかってしまった。
その瞬間吸い寄せられるようにしてダンジョンの中へと誘われてしまった。
遊園地のフリーフォールのような感覚が襲ってきたと思ったら次の瞬間景色が切り変わった。
インスタントダンジョン。
間違いない。ここはインスタントダンジョンだ。
俺の後方にはさっき通って来たであろう空間の渦が。
あわてて戻ろうとするが触ることは叶わず、何の変化もない。
もしかして一方通行なのか?
やってしまった。
三谷さんに驚いてしまったとはいえ、うかつだった。
いや、ものは考えようか?
今は配信中だ。
このまま初のインスタントダンジョン配信も悪くないのでは。
幸いにもインスタントダンジョンに立ち入る要件であるDランクは満たしている。
それにいつもとは違うモンスターが現れる可能性もある。
そう考えるとむしろラッキー迄あるか?
確かインスタントダンジョンにはボスがいてボスを倒せば消滅するんだったよな。
ボスは誰かが倒してくれるだろうし俺はそこら辺のモンスターを適当に狩るもありか。
今日は防具なしだし無理は禁物だけど。
「え~っと皆さん突然ですが、インスタントダンジョンの中に入ってしまいました」
“最後に映ったの三谷美香だろ”
“やべえ。まじやべええええ。ホラー”
“いや、ショーゴ引いた勢いでインスタントダンジョン入ってるし”
“あいつのせいだろ。マジなにしてくれんねん”
“あれは、びびるわ。俺も背筋が凍った”
“それにしても日常回に武器持ち歩いてるショーゴってアンノーマル”
“良い言い方。ただの中毒者とも言う”
“それはそうと、インスタントダンジョンだぞ? だいじょうぶなのか?」
“誰かほかのシーカーいるんじゃね“
“Dランカーがインスタントダンジョン配信してるのあんまり見たことないかも”
“Dじゃ単独は無理だ。背伸びしてCランク中位からだろ”
“やべえよ。ショーゴDに上がったばっかだぞ”
“いや、レッサーリッチ倒してたしいける。たぶん……”
予備知識もないし、勝手もわからないし普通にやってみるしかない。
「さっきのとうもろこし美味しかったです。帰りに買ってかえろうかな」
“ショ~ゴ~、ここでとうもろこしはないだろ~”
“なんかいけそうな気がしてきた”
“死なない。絶対死なない”
“さすがに三谷美香こないな”
“いくら三谷でもそれはないだろ”
「ショ~ゴさ~ん。おいてかないで~」
“は⁉︎”
“嘘だろ”
“狂ってる”
“マジヤバイ。ダンジョンよりこいつヤバイ”
“ダンジョンストーキング”
「え⁉︎ 三谷さん? なんでここに?」
「だってショーゴさん急に消えちゃうんだもん」
「だもんって……三谷さん武器は?」
「そんなの持ってるわけないじゃないですか」
やっぱりか……。
そんな気はしたけど。
俺を心配してきてくれたみたいだから強くは言えないけど、三谷さんを護りながらいけるんだろうか。
「え~っと配信中ですが大丈夫ですか?」
「もちろんです~」
“やべえ。もうやべえ以外の言葉が出ねえ”
“視聴数が伸びてるな3000超えたぞ”
“怪談目当ての視聴者が増えタんご”
“怪我の功名? いや、絶対地雷だな。地雷どころじゃない。クラスター爆弾女だ”
“これぞやらせなし。先が読めないリアルホラー”
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