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前世の俺は「ここは俺にまかせて先にいけ~~~!」と叫んで死んだらしい  作者: 海翔


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52/76

52 オーガ

無料まんがアプリ まんががうがうでコミックス版 非モテサラリーマン40歳の誕生日に突然大魔導士に覚醒する が配信スタート。

よろしくお願いします。

「あっ」


俺はここで重要なことに気づく。


「みなさん、いかがだったでしょうか。ヘルハウンド5匹を倒すことが出来ました」


“絶対配信してるの忘れてただろ”

“間違いない”

“まあ、Dは初めてだし、ショーゴだけにショーがない”

“寒い。だけどヘルハウンドに圧勝は熱い”

“まあ、当然と言えば当然か。あれだけの数のポーンスケルトン相手どれてたんだから5匹くらいのヘルハウンドじゃ相手にならんやろ”

“それよりショーゴってパーティ組んだりせんのか”

“聞いてやるな”

“いや、だけど月下美人の配信に写り込んでたの見たけど、普通にイケてたぞ”

“ひとにはいろいろあるんだ。いろいろ”


危なかった。

もう少しで配信をおろそかにしてしまうところだった。

先程のパーティの眩しさと初めてのモンスターとの交戦で昂って、配信の事が頭から飛んでた。

すぐにリカバーしたから視聴者さんには気づかれてないとは思うけど。

俺は平静を装い、何事もなかったようにダンジョンの奥へと歩をすすめる。

周囲に注意を払うことも大事だけど、ダンジョン探索は戦闘よりも移動の方が長い。

トップ配信者の人たちは移動中の盛り上げ方が抜群にうまい。

ただ、俺は引き籠ってた上に、もともとそこまで話す方でもない。

正直盛り上げ方がわからない。


「え~っ、普通のダンジョンが続いています」


”そんなの視てればわかるWWW“

“普通のダンジョンて何?”

“下手かよ”

“いや、これがショーゴ味”


「きのうは、サバの塩焼きを食べました。サバって身体にいいみたいです」


“サバにはDHAが多く含まれている”

“サバの塩焼き食いたい”

“味噌煮の方がスキ”

“庶民的。そこがステキ”


なんとか会話を繋ぎながら進んでいるとモンスターが現れた。

今度は3体。

敵はオーガだ。


「火の粉より生まれし炎の子よ、我を遮るものを焦がし燃やしつくせ『炎塵』」


デフォルトのいきなり『炎塵』を発動する。

MPも増え無暗に連発さえしなければ普通に一日いけるようになった。

それと魔力の数値アップとおそらくは『死者の指輪』の効果もあり、当初に比べるとかなり火力は上がっている。

オーガ相手にも効果を発揮してくれている。

これで敵は2体。

さっきのパーティとは逆。

オーガが俺を左右から挟撃してきた。

ゴブリンもスケルトンも連携をとってくるようなことはほぼなかったのに、連携攻撃⁉

オーガが手に持つ剣を振るってくる。

これを受けてしまえば、もう一体に反対側から斬られる。

避ける一択。

オーガの一撃は速いが動きは荒い。

流石に剣の動きを完全に視ることは叶わない。

オーガの動きから剣閃を予測し身体を動かしオーガの足に向けロングソードを振るう。

本来であれば急所を狙うところだけど、オーガの強度がわからない上に挟まれている現状では最低でも一体の動きを止めたい。

ロングソードの刃がオーガに触れる。

今までにない厚い感触が手に伝わってくる。

新しいロングソードの刃はオーガの肉も裂く。

ただ、密度が高いせいで、軽くスパッとはいかない。

斬るにはかなり力を要する。

オーガの右足を半ばから切断し、返す刀で逆側のオーガにもロングソードを叩き込む。

このような状況では『ホークアイ』が絶大とも言える効果を発揮してくれる。

俺の背後も含め360度の情報が脳裏に浮かぶ。

今度はオーガの腹を裂く。


「グアッ」


俺よりも大きいので水平に薙いだ刃はちょうど下腹部のあたりに当たり、上半身をひねりながらロングソードを持つ腕に力を込める。

まだ終わりじゃない。

足を切断した方のオーガの脳天にとどめの一撃を放つ。


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