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前世の俺は「ここは俺にまかせて先にいけ~~~!」と叫んで死んだらしい  作者: 海翔


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51 ヘルハウンド

「風よ舞え、敵を斬り避け、真空の刃がすべてを刻む『風刃』」


女性が放った魔法がオーガの身体を裂く。

風魔法か。

はじめて見るけど、無色の刃は目で追えないだけにかなり有用に思えるが、浅い。


「ガアアアアッ」


オーガは身体から血を流している。

間違いなくダメージを与えてはいるけど動きを止めるまでは至っていない。

魔法の発動直後、男性2人が左右からオーガを挟み込むように攻撃を仕掛ける。

他のパーティの連携を見る機会もあまりないので勉強になる。

パーティにはもう一人女性がいるようだけど特に動く様子はない。

回復役か何かなのかもしれない。

流石はDランカー。

男性二人の攻撃がオーガにダメージを与えていく。

結局、そのまま手数で押し切りオーガを倒す事に成功した。

完封と言っていい戦いっぷりだ。

この前助けたパーティと違ってバランスもとれてるしさすがはD級ダンジョンに潜るだけはある。


「よし!」

「やったな!」

「オーガ一体ならもうお手のものね」

「うん」


オーガを倒したあと4人で喜びを分かち合ってる。

うん、パーティっていいな。

なんか眩しい。

やっぱりパーティってこうじゃないとな。

いや、追い詰められたらこの前のパーティのようなこともあるのか?

そうじゃないといいなと思いながら、俺は静かにその場を去り先へと急ぐ。

急ぐ必要性は全くないけど、どうやらこのダンジョンは今までよりシーカー密度が高いようだ。

他のシーカーと被らないように足早にモンスターを探す。


「いた」


見つけたモンスターはさっきのオーガと比べると小さい。

小さいがその数は6匹。

数がいる分、ある意味お得なモンスターかもしれない。


「グルルウルル」


ヘルハウンド。

オーガと比べると小さくは見えるけど、普通にチーターくらいはある。

先程のパーティの戦いを参考にさせてもらおうと思っていたけど全くタイプの違う相手には意味をなしそうにない。


「火の粉より生まれし炎の子よ、我を遮るものを焦がし燃やしつくせ『炎塵』」


数が多いモンスターへの定番となりつつある、いきなり『炎塵』はヘルハウンドにも有効だった。

先頭の一匹を焼く。

突然の着火に他の5匹も一瞬怯んだ。

その隙にロングソードを構え、ヘルハウンドの一匹へと迫り斬りかかる。

素早い動きで避けようとしてくるが、レベルアップしたおかげもあり、こっちもしっかり見えている。


「ギャウン」


当然と言えば当然だけど、生身である分スケルトンよりも柔らかい。

俺の放った一撃はヘルハウンドの腹と背を裂いた。

のこり4匹。

既にこちらに向かって襲いかかってこようとしている。

しっかりと見定め、ロングソードを振るう。

開いたその口からのぞく牙は恐ろしいけど、どうやら攻撃手段はそれだけのようだ。

武器も防具も身に付けているわけではないのでロングソードの刃を当てさえすればそれほど危険な相手ではない。

囲まれないようにだけ、意識を払い一匹ずつ斬り伏せていく。

ランク上位のモンスターとは言え、ポーンスケルトン相手に数討ちは慣れたものだ。

苦戦することなくD級ダンジョンの初戦を終えることが出来た。

初めてのダンジョンなので緊張感があったけど、5匹いてくれたおかげで身体があったまった。

いつも通りの動きが出来たし、それが十分に通用した。


「ふ~~~っ」


大きく息を吐き、残された魔石を拾い集める。

ヘルハウンドの魔石はポーンスケルトンのそれと、ほとんど違いはないように思える。

もしかしたらヘルハウンドはD級ダンジョンの中でも下位に位置するモンスターなのかもしれない。


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