46 鑑定
今日はまず事務所に向かう予定だけど、時間が良くない。
寝過ごしたせいで中途半端だ。
家で朝食兼昼飯を食べてから、13時に着くよう家を出る。
「買取をお願いします」
「こちらへお願いします」
いつものお姉さんに昨日の分の魔石を渡す。
「……これは?」
「昨日回収した分です。ちょっと集中して頑張ったんでいつもより多いですが」
「……いつもより頑張ったんですか」
「はい、がんばりました」
「少々お待ちください」
いつものように魔石を集計してくれているが、数が多いからか時間がかかっている。
「全部で171個ありますね」
「あ~思ったよりありますね」
「……思ったよりありますか」
「はい150個くらいかと思ってたので」
「これは昨日1日で?」
「はい、たまたま調子が良くて」
「たまたま調子が良かったんですね。ちなみにEランクのシーカーの方が1日にどのくらい魔石を持ち込むかわかりますか?」
「他の人ですか?」
「はい」
自分でも普段からかなり集中している自覚はある。
おそらく普段の俺よりは少ない気はする。
「25個くらいですか?」
「3~4人パーティでそのくらい行けばいい方じゃないでしょうか?」
「そうなんですか」
「そうなんです。いかに171個というのが普通ではないという事をお分かりいただけましたか?」
「いや、まあ、昨日はたまたまです」
「そうですか。金額はこうなります」
684000円。
かなりいったな~。
これで新しい武器を調達することも可能だ。
やはり、昨日休みなく170体以上のモンスターを斬った反動は愛用のロングソードのダメージも大きく、俺の身体と違い1日たっても回復することはなかった。
刃こぼれして、若干歪んでいる。
おそらく、これ以上使えば折れる。
本当によくがんばってくれた。
「それとこれなんですけど」
「こちらは?」
「昨日ドロップしたんですよ」
「ドロップ? Eランクダンジョンのモンスターからですか?」
「はい、間違いありません。たぶんEランクでは一番強いくらいの奴でした」
「……そうですか。ちなみにこちらも買取しますか?」
「いえ、鑑定サービスとかってあるんですかね」
「1点につき5万円となります」
「結構するんですね」
「やめておきますか?」
「いえ、お願いします」
呪われる可能性を考えるとここで5万円をケチるべきじゃない。
せっかくの初ドロップアイテムだし、有用なら自分で使いたいし。
今回の買い取り額から5万円を支払い鑑定してもらう事にする。
お姉さんが、指輪を奥へともっていった。
どうやらすぐに鑑定してくれるみたいだけど、どうやって鑑定するのかはよくわかっていない。
鑑定スキルのようなものがあるのか、それとも機械で鑑定できるのかも不明だ。
あっ。
時間がかかるのかと思ったけどお姉さんはすぐに戻って来た。
「鑑定結果はこちらです」
死者の指輪 …… 身に付ける事で魔法の威力が5パーセント向上する。
ヤバめのアイテム名に魔法の威力が5パーセント向上。5パーセントってちょっと微妙だな。
「これってどうなんでしょうか? 呪われてたりは」
「呪われてはいません。それにたかが5パーセントと思ったかもしれませんが、もし同様の指輪を10個身に付ければ50パーセントアップです。マジックアイテムの効果は、ほとんどのものが重ねることが可能です。そういう意味では悪くないアイテムかと思います」
呪われてないならつけてて困るもんではないな。
重ねづけ出来るのであればアリだ。
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