42 夢の無限ループ?
“ショーゴ、いけてる~~。今度デートして~~~”
“その大きな胸板に飛び込みたい。ストレートに伝えます。お顔が好みです”
配信は俺の視点となっていて顔は映ってないのに顔が好みとはどうなんだと思わなくはないけど、リアルでこんな事を言われたことのない俺としては普通にテンションが上がる。
そして、今日もいつものように罠を踏もうとするとするが、何かいつもより硬い。
もしかして踏み過ぎて壊れた⁉
全体重をかけ思いっきり踏み込んでみる。
「ガチリ」
動いた。
いつもよりハマった感があり魔法陣が現れる。
あれ?
なんかいつもと違う。
いつもより魔法陣の光が強い気がする。
光の色もちょっと違うような。
ちょっと違和感を感じはしたけどちゃんとモンスターは現れてくれた。
いつものポーンスケルトン。
ん?
15体のポーンスケルトンとは別にもう一体、16体目のモンスターがいる?
なんだ?
見た目はスケルトンには違いない。
頭はスケルトンのそれだ。
ただ身にまとっているのは他のポーンスケルトンの防具とは違い薄汚れたローブ。
それに手に持つのは剣ではなく魔法使いが持つような杖。
魔法系のスケルトン?
まあ、1体くらい魔法を使えるのが混じっていたとしてもそう問題ではない。
いつものようにサクッと終わらせるだけだ。
“おい、なんか1匹変なのが混じってないか?”
“ウィザード系のスケルトン?”
“そんなのEランクにいたか?”
“スケルトンはスケルトンだろ? そんな気にする必要ないんじゃねえ?”
“まさか……いやないな”
“何だよ、思わせぶりだな”
「火の粉より生まれし炎の子よ、我を遮るものを焦がし燃やしつくせ『炎塵』」
炎を放ちポーンスケルトンを焼く。
ロングソードを振るい順番に骨を断っていく。
もう何百回も繰り返した作業なので滞りはない。
今まで通りだ。
問題なく、ポーンスケルトンを斬り伏せていく。
ホークアイで確認しながら戦うが、ローブを纏ったスケルトンは一番後方へと下がっているようだ。
まずは、ポーンスケルトンを減らしていく。
10体目を倒したタイミングで奥に控えるローブを纏ったスケルトンが手に持つ杖を振り上げるのが見えた。
攻撃魔法でも放ってくるのかと神経を尖らせたが、そうではなかった。
俺の前方に魔法陣が現れそこからは新たなポーンスケルトンが10体出現してしまった。
まさか、これって召喚⁉
あのスケルトン召喚魔法を使えるのか。
“まじか”
“まさかだと思ったけど、あれってリッチだろ”
“リッチってあのリッチ⁉”
“いや、ここE級ダンジョンだろ?”
“スケルトンを召喚するってリッチだろ。どう考えても”
“ヤバいぞショーゴ。にげるんだ!”
“リッチってランクは?”
“バリバリのAだろ”
“A⁉ 絶対無理じゃん。オワタ”
“いやさすがにEランクダンジョンでAランクはないだろ。もしかしてレッサーリッチじゃねえ?”
“レッサーリッチだと何級?”
“バリバリのBだぞ”
“完全にオワタ。頼む逃げてくれ! ショーゴ~~~~”
“いや、Bランクから逃げるのは無理だろ”
“いやあああ~~~まだデートもしてないのに~~~”
新たに湧いたポーンスケルトンに『炎塵』を放つ。
普通に燃える。
召喚されたポーンスケルトンも特に強度が高いということもなさそうだ。
ロングソードを振るうと崩れたポーンスケルトンは魔石を残した。
おおっ。
召喚されたポーンスケルトンも普通に魔石を残すしまさかまさか夢の無限ループだったりするのか?
テンションが上がる。
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