37 逆ハーレムパーティ?
なんで、ダンジョンで揉めてるんだ?
不審に思いつつ、ゆっくりと声の方へと進んで行く。
“なんか声が聞こえるな”
“急いだほうがよくね”
“むしろゆっくり進んでねえか”
「だって、何が起こってるかわからないじゃないですか。修羅場とかだと気まずくないですか?」
“いや、ダンジョンで修羅場はないだろ”
“本当の修羅場はあるかも”
慎重に進んで行くと、金属音が混じっているようだ。
どうやらそういう修羅場ではなく、本当の修羅場だったようだ。
ただ、俺の手を必要としているかは不明なので、引き続き慎重に進んで行くとその姿を捉えることが出来た。
四人組だ。
男三人に女性一人。
所謂逆ハーレムパーティ。
確かに女性の顔はかなり整っているようには見える。
いや、今それは問題ではない。
相手にしているのはスケルトンの群れ。
その数は十を超えているのはわかる。
よく見ると普通のスケルトンではない気もする。
骨には違いないがその骨の身体に防具を装備している。
“あれってポーンスケルトンじゃねえの”
“E級上位か!”
“あの数なんだ? なんか罠にハマったか”
“いや、それよりやばいんじゃね? 完全に押されてるだろ”
“ショーゴ、助けに行くとかやめろよ。E級なりたてには荷が重い”
見慣れないモンスターを前に情報が欲しくて、端末に目を通す。
どうやら、あれがポーンスケルトンらしい。事前に調べた内容によるとEランクのダンジョンに稀に現れる個体らしい。Eランク上位で通常のスケルトンよりは強いらしい。
Eランク上位と言えば、この前戦ったホブゴブリンと同等か。
「くそっ、もう持たないぞ」
「これで打ち止めだウィンドブレイク」
「マジですまん、俺が踏んだっぽい」
「ふざけないでよ。最期の懺悔のつもり?」
「マジすまん」
「すまんで済むわけないでしょ! 死んでも私を護りなさいよ。私の逃げ道つくるのよ!」
「そんな……」
「そんなじゃないわよ。あんたのせいでしょ。死んでも責任取りなさいよ! 死ぬ気で突っ込みなさい! 逃げる時間稼いで! さあ、行きなさいよ!」
かなり、厳しそうだな。
これなら声をかけても大丈夫か。
「あの~」
何の反応もない。声が小さすぎたか。
「あの~お取込み中すいません」
「はっ⁉︎」
よかった。
後衛の女性の人が気づいてくれた。
「もしよかったら手伝いましょうか?」
「手伝うって、助太刀してくれるってこと?」
「はい」
「ソロ? いやでも、お願い! 助けて!」
了承も得たし、やるか。
“おいショーゴ、やめとけって”
“そうだぞ一人加わっても変わんねえって.にげとけ”
ダンジョンで一度にこの数を相手にするのは初めてだ。
「それじゃあ、やります。皆さんも楽しんでいただければ幸いです」
“なんだ、そのコメント”
“ショーゴならいける”
“ポーンスケルトンなんて、ぶった切ってくれ”
こういう場だ。
正々堂々とか正面からとかそういうのはいいだろう。
まずは他のシーカーが抑えている個体からだ。ポーンスケルトンは防具を身に付けている。
だが、そこまで上等なものではない。
隙間だらけだ。
その隙間を狙ってロングソードを一閃する。
どうやら骨の硬さは通常のスケルトンのそれと大差ないらしい。
ロングソードの一撃でぶった切ることに成功した。
「えっ⁉︎ 誰?」
「あっ、通りすがりのものです。助太刀します」
「あ、あ、それはどうも」
俺の突然の登場に面食らっているようだけど、今はポーンスケルトンが先だ。
同じ要領で更に二体のポーンスケルトンを斬り伏せる。
数が多いので魔法も使うことにする。
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