表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世の俺は「ここは俺にまかせて先にいけ~~~!」と叫んで死んだらしい  作者: 海翔


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/13

俺はダンジョンシーカーになる!

「ははっ、なんだこのデブは」


とんでもなく太っている。

ぼさぼさの頭にひげも伸び放題だ。

贅肉ひとつなく全身を筋肉の鎧に覆われていたガッシュファルトとは比べるべくもない。

凛々しさも雄々しさのかけらもない怠惰の詰まった身体だ。


「だけど……」


ガッシュファルトの時にはどうしても得られなかったものがあった。

俺の身長は180センチある。

標準よりも背が高く手足も長い。

ガッシュファルトトがどれほど望んでも手に入ることのなかった身体の素地がここにある。


「俺は何をやってたんだ」


こんな事をしている場合じゃない。

俺は一度死んでいる。

おそらくあれは前世の記憶。

想いを残して死んでしまった。

これは2度目の人生。

神様がくれた2度目の人生。

この2年間無駄に浪費してしまったけど、まだどうにかなるはずだ。

デブでヒキニートな俺だけど、今はガッシュフォルトの記憶もある。

たぶん性格も少しガッシュファルトに引っ張られているのだろう。

今の今までネガティブ一色だった俺だけど、今はどうにかしなければというポジティブな意識と何とも言えない焦燥感に駆られている。

闘いたい。

そして彼女が欲しい。

今までにはなかった俺の中の2大欲求がどんどん膨らんでいく。

ガッシュファルトのいた世界とは違い、この世界には人と人が斬り合うような戦場はそうそうない。

だけど、この世界にはダンジョンがある。

数百年前にこの世界に現れたダンジョン。

そこには人類の敵とも言うべきモンスターが蔓延っている。

この世界にはモンスターを倒しダンジョン攻略を目指す人たちがいる。

ダンジョンシーカー。

男子が一度は憧れる職業。

そしてほとんどがその過酷さを知り諦める。

常に死と隣り合わせ。

デブでヒキニートの俺には無縁だったもの。

ダンジョンシーカーにはお金さえ払って登録すれば誰でもなることが出来る。

登録者はそれなりにいるらしいけど実際に活動している人はそれよりもずっと少ないそうだ。

それなりに初期費用が必要だということもある。

ほとんどの人は初期ステータスを獲得するためだけに登録するらしい。

英雄的な成果をあげる人もしくは暴力を好む人。命を対価にしてでもお金を稼ぎたい人。

そんな特殊な人たちがダンジョンシーカーとして活動する。

あそこなら戦える。

好きなだけ戦うことが出来る。


「俺はダンジョンシーカーになる」


昨日までの俺が聞けば笑いも出ないだろう。

だけど今の俺にはそれしかない。

ダンジョンシーカーとして最強を目指し、有名になって可愛い彼女を作る!

それしかない。

ただ、このたるんだ身体で臨んでも無理だ。

この二年運動らしき運動を一切してこなかったのにいきなりダンジョンなんかに潜ったら確実に死ぬ。

とにかく今のままじゃ無理だ。

鍛えないと無理だ。

まずはなにからすればいい?

ガッシュファルトの記憶。

基本は体力。

走って筋肉を鍛える。

そのあとは剣の鍛錬。

やり方ははっきりと覚えている。

時間が惜しい。

まずは外を走ってくるか。


「母さんちょっと走ってくる」

「え? え? あっ、ちょっと、え?」


リビングにいる母親に声をかけ外に出てみる。


「まぶしいな」


2年ぶりの直射日光が気持ちいいけど、まぶしい。


「よしやるか」


ルートは適当でいいだろう。

とにかく走ってみる。


「はぁ、はぁ、はぁ」


ヤバイ。

まだ100メートルくらいしか走っていないのに息が上がる。

ガッシュファルトならどれだけ走っても大丈夫だったのにこの違いは……。


「はぁ、ひぃ、はぁ」


汗が滝のように流れ出す。

この身体どんだけ鈍ってるんだ。

いや、自分の身体だ、よくわかってる。

身体が重い。

脚が上がらない。

肺が痛い。


【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。


皆様のブックマークと☆ポイント評価で作者のモチベーションが保たれています。


興味を持たれた方は是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ