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前世の俺は「ここは俺にまかせて先にいけ~~~!」と叫んで死んだらしい  作者: 海翔


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19/73

⒚ レベル3

家に帰る途中スキップしたくなる衝動にかられたけど、どうにか抑え込み普通に家まで帰る事に成功した。

今日は魔法も4発撃てたし、ナイフさばきも慣れてきたのを感じるし順調だ。


「ただいま~」

「どう? ダンジョンは続けられそう?」

「うん、なんか合ってるかも。思ったより稼げてるし、順調だと思う」

「そう、無理はしないようにね」

「わかってるって」


散々迷惑をかけてきた両親だ。早く安心させたいとは思うけど。まだダンジョンシーカーになってから数日潜っただけ。

俺の言葉にはまだ重みが足りない。


                     §


翌日もダンジョンへと潜る。

一夜明け、脇腹の状態は昨日のダンジョン明けよりもさらに良くなっていた。

全く支障がないとまでは言えないが、かなりいい。


「「ギギッ」」


今日も、やりますか。

このFランクダンジョンでは相手には事欠かない。

目の前に現れたゴブリンは2匹。

今日で3日目。

倒したゴブリンは50を超えている。

もう、ゴブリンに対する恐怖はなくなっている。

ナイフを構え、ゴブリンを迎え撃つ。

2匹のゴブリンがほぼ同時にこちらへと向かって来る。

うん、おそい。

昨日までと違う。

数値でいえば各ステータスが3程度上がったくらいだ。

ただ、その僅かにも思える数値の上昇が明らかなアドバンテージを生んでいる。

ゴブリンが手を抜くなんてことはあり得ない。

本気のゴブリンを前にしてもおそいと感じてしまう。

そして、その感覚に身体も合わせるように動く。

ゴブリンの動きを完全に見切り、最小限の動きでゴブリンの急所にナイフをそわせる。

ゴブリンの外皮は、それほど厚いものではない。

そわせたナイフをそのまま刎ねると、ゴブリンは倒れた。

余裕を持った状態でもう一体のゴブリンにもナイフを突き立てる。


「ふ~~~っ」


ステータスが生えた時にも劇的変化を感じたが、レベルが上がるとこうも違うのか。

昨日もかなりやれた感覚はあった。

だけど、それよりも明らかに一段上がった感覚だ。




そして、ダンジョンに潜る事ちょうど7日目に再びキタ~。

レベルアップした。


桐谷省吾(20)


LV2 → 3

Bp14 → 18


HP 17/18 → 21/22

MP 15/15 → 19/19

STR 13 → 15

ATK 13 → 15

AGI 8  → 9 

MAG 15 → 19

LUK   5  → 5


スキル 火魔法


おそらくレベル2から3に上がる為に倒したゴブリンの数は200匹くらいだ。

数は倍以上に跳ね上がったともいえるけど、ダンジョンに潜り始めて僅か1週間でレベル3になったことを考えると、間違いなく順調だと言えるだろう。

当然手元にはゴブリンの魔石が倒した数だけ手に入り、その金額は20万円を超えた。

俺がダンジョンシーカーになる為に使った虎の子の35万円にはまだ届かないけど、この調子ならあと数日で取り戻せる。

ダンジョンシーカーってやっぱり稼げる。

しかもレベルが3となり俺の戦闘力はさらに上がった。

ゴブリンとの戦闘に慣れてきたこともあり、全然苦じゃない。

エンカウントさえすれば、もうゴブリンに手間取ることは全くと言っていいほどなくなっている。

当初はお金が出来れば防具をそろえようと考えていたが、ゴブリン相手ならその必要もなくなり、俺は手に入れたお金で配信機器を購入した。

これも受付の人のアドバイスだ。

どうせ潜るなら配信をした方が収益につながるから始めるなら早い方がいいとのことだった。

Fランクのダンジョンにソロで潜っているダンジョンシーカーはそう多くはないので差別化出来て視聴者を獲得できる可能性があるとのことだった。

たぶんあの受付の人の口がうまかったのもあるけど、誰かに認められたいという承認欲求と俺を振った恵を見返したいという気持ちもあった。

そんな理由でダンジョンシーカーになって9日目俺はダンジョンチューバーとしてひっそりとデビューした。



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配信機器という名の監視装置?
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