表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/29

5.温泉!

 縦穴から戻る最中また屋台に戻り、師匠が蜂蜜のかかったワッフルを買ってくれ、それを食べながら宿屋へと戻った。


 それから少し時が経ち、時刻は夕方。太陽がオレンジ色に輝いており、少し部屋を出ていた師匠が戻って来て、どこか上機嫌に言ってくる。


「カランコエ。この宿屋、温泉があるみたいよ?」


「えっ?そうなんですか?」


「ええ、さっき受付のドワーフさんから聞いたわ」


 温泉と聞いて私は首を傾げる。言葉自体は聞いたことがあるけど、実際に入ったことはない。確か、お風呂の上位互換とかなんとか……


「カランコエは温泉初めてよね?一緒に入らない?」


「いっ、一緒にですか?えっーと……ひゃ」


 師匠の言葉に私が視線を逸して恥ずかしがると、いきなり両頬を手で挟まれて、


「カランコエ、だめ?」


 悲しそうな声と表情で師匠は可愛く、首を傾げて聞いてくる。


 そんな風に言われたら流石に断れず、私は渋々頷く。


「わ、分かりました……」


 すると、


「やったー!ほら、早く行きましょう!」


 先程の表情と声はどこへやら。物凄く嬉しそうにガッツポーズをして私の手を握ると、いきなり引っ張ってきて、私はなされるがまま師匠に付いていく。


 部屋を出て廊下を走り、二階と地下一階に続く階段をそのまま降りて下に行き、女湯と書かれた方の扉を開いて、岩でできた脱衣所へと入る。


「カランコエ、脱がしてあげましょうか?」


「いえいえ!大丈夫です!」


「えー、なんでよ……ケチ」


 師匠は私が首を横に振ると、頬膨らませてそっぽを向き、魔法の杖や呪文を使う事なく魔法を使い、白い炎で体を覆うと次の瞬間には裸になっていた。


 そして、


「もう、先に一人で入るわ!」


 そのまま、温泉へと一人で行ってしまう。


 残った私は、ちょっと拗ねた師匠に笑みを浮かべながらゆっくりと服を脱ぎ、服を脱衣所の棚の中に入れる。


 それから、恥ずかしさを紛らわせるために深呼吸をしてから、私も温泉へ。


 少し重い木で出来た扉を開けると、湯気が襲いかかってきて中に入ると、目の前に広い温泉、次いでオレンジ色に照らされた崖が沢山見えて、思わず私は足を止める。


「綺麗……」


 と、師匠が、


「本当、綺麗よね。元々は洞窟だったんだろうけど、崩れて外の景色が見えるようになったのね」


 いきなり私の真正面に現れて軽く説明をすると、手を差し出してきて、


「カランコエ、おいで。一緒に入りましょう」


 そう言ってくれたので、私は頬を染めながらも手をゆっくりと伸ばしてぎゅっと握る。


 すると、優しく引っ張られて一緒に温泉へと浸かる。


「ふふ、いい湯ね」


「は、はい……」


 それからは恥ずかしくて、あまり話さなかったけど師匠はずっと嬉しそうな顔をしたまま、優しい笑みを浮かべていた。

面白い、続きが読みたい、そう思った方はぜひブックマーク!それと、

☆☆☆☆☆

↓↓↓

★★★★★

広告下の星を押してポイントを!ついでに、いいね!と思ったらいいね!ボタンもポチッと!

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ