26.神殿!
ゆっくりとお風呂に浸かっていると、段々と太陽がオレンジ色に。
それを見てベルスが、
「そろそろ出ましょうか」
「うん」
名残惜しそうにしながも口を開き、私達は手をぎゅっと繋いだままお風呂を出る。
そしてベルスはどこか神秘的で凄くフェリーらしい服を収納魔法から取り出し、次いで、
「多分、あっちに行ったらまた着替えなくちゃいけなくなると思うけど、せっかくだからさっき買った服を着て欲しいわ。ダメかしら?」
「全然良いよ」
ベルスが私にプレゼントしてくれた服を出してお願いしてきたので、すんなり頷き服を受け取ると、
「ふふっ、ありがとう」
何故かお礼を言われ、私は不思議に思いながらも服を着る。
「よし、それじゃ行きましょうか。カランコエ」
服を着終わりベルスと二人仲良くまた手を繋ぎ、私達は『栄華の神殿』という所に向かう。
その間、私達はお互いに気まずい空気が流れる事はなく、楽しく会話をしながらオレンジ色の空の下を歩いて行った。
◆
「ここが『栄華の神殿』?」
「ええ、そうよ」
「凄い綺麗」
「そう言ってもらえて嬉しいわ。さぁ、中に入りましょう」
ここで何をするのか全く分からないので少し緊張しながらも、柱も天井も床も全て真っ白な石で出来た花の香りがする神殿の中へと足を踏み入れる。
一歩、また一歩と私達の足音が響き、やがて……
「カランコエ、待ってたわ。ベルスもお疲れ様。ここまでありがとう」
「気にしなくて良いわ、テネル様」
テネルさんが迎えてくれ、ベルスのお礼を聞いてすぐ無邪気な子供のような笑みを浮かべて視線を私に移し、
「さぁ、カランコエ。これに着替えて頂戴」
ベルスの言っていた通りまた着替えることになる。
「わ、分かりました」
私は少し恥ずかしがりながらも頷き、二人のフェアリーに見られながら、白一色の薄くて露出の多い服に着替える。
「ふふっ。とっても似合ってるわ、カランコエ」
「あ、ありがとう」
「あら、一日でずいぶんと仲良くなったのね」
私とベルスの会話に少し羨ましそうに言葉を溢しながらも、テネルさんがいきなり私の左手を、そしてベルスが右手をぎゅっと握ってきて、
「えっーと、なんで手を?」
戸惑って二人を見ながら聞いてみると、
「そういうルールだから、かしらね?」
テネルさんが私には分からない答えを返してきて、更に戸惑いつつも、
「すぐに分かるわ。カランコエ、テネル様。行きましょう」
「そうね」
ベルスが優しく笑って私の手を引き始め、私は訳が分からないまま取り敢えず、ゆっくりと一本道を歩いて行く。
そうすると少しずつ花の香りが強くなり、視界が開けた。
そこは神殿の中なのに花畑があって、真ん中には見たことないぐらい儚くて優しい魔力を纏い、ローブをゆらゆらとはためかせる師匠がいて、
「ふふ。おいで、カランコエ」
そんな言葉にベルスとテネルさんは私の手を離し、私は今日初めて見る師匠に溢れだしそうな笑顔を抑えて、一歩踏み出した。
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