21.野暮用!
「そう。あまり二人はお腹が空いてないのね?なら、私だけご飯を食べるわ」
私達の部屋でくつろぎ始めたテネルさんは、収納魔法からフェアリーサイズの料理を出して一人食べながら、師匠が話す少し前にいた大地の国の話を聞く。
「ゴツゴツとした道を登って、カランコエと一緒に色々な所を見て、鉱脈にも行ったの」
「良いわね、私も旅に行きたいわ。何か宝石とかは買ったの?」
「いえ、買ってはないわ。けど、鉱脈をちょっと掘ったらサファイアが出てきて、ニャーカさんっていうドワーフさんが加工してくれた指輪なら貰ったわ」
指輪の話を聞いてテネルさんは師匠がはめている指輪を見た後、私も指輪をしている事に気が付いたらしく、何故かニャッと笑う。
「カランコエが羨ましいわ。ノイバラに愛されてるのね」
「ふふ、私の一番弟子だもの」
「あ、ありがとございます」
いきなり師匠に褒められて驚きながらもお礼を言うと、
「えいっ!」
「し、師匠!」
嬉しそうな師匠にベットへと押し倒されて、思いっ切り抱きしめられる。
それにいつもの様に抵抗していると、
「あらあら、私も混ぜて欲しいわね」
テネルさんが楽しそうな声を響かして混ざってきて、ベットの上でぎゅうぎゅうになりながら少しの間三人がもつれ合い、
「ほら、もっとお喋りしましょう」
テネルさんから守る様に私を抱きしめ続ける師匠の言葉に、テネルさんは元の位置に戻って食事を再開しながら、また三人で師匠がしてくれる昔の物語を聞き、私はうとうとし始めた。
◆
朝。太陽の光で目を覚ますと、いつもとどこか違って私は自由に動く体に違和感を覚え、起き上がって辺りを見渡すと、師匠とついでにテネルさんまでいなくって、私は部屋にぽつんと一人ぼっち。
「し、師匠?テネルさん?」
私は寂しいなと思いながら名前を呼んでみるけど返事がなくって、一瞬何かのイタズラかと思うけどこういうイタズラを師匠はしない。
なので私はどうするのが正解なのか分からず考えていると、扉がノックされて、
「入るわよ」
どこかで聞いたことのある声と共に、一人のフェアリーが現れた。
「あなた、カランコエよね?」
「は、はい……えっーと、師匠は?」
いきなり名前を呼ばれ緊張しながらも頷き師匠の事を聞くと、花の国に最初来た時に会ったフェリー……ベルスさんが私の前までやって来て、
「ちょっと野暮用で、テネル様と夜までいないわ。だからあなたのお世話係を私が頼まれたの。よろしくね」
手を差し出してきながら挨拶をされた。
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