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20.お風呂!

 

「三人で入るとちょっと狭いわね」


「ノイバラの胸が大きいからよ!」


「テネル、ちょっと持ち上げないで」


 お湯に浮いている師匠の胸をテネルさんが妬いたように鷲掴み上下に動かす中、私は恥ずかしさで顔を赤くしながら静かに端っこで時間が過ぎるのを待つ。


 けど、いきなりテネルさんが私にぎゅっとくっ付いてきたかと思えば、


「カランコエは私と仲間ね!」


 嬉しそうに笑い私の肩に頭を置いてきて、私はどうすれば良いのか分からず視線を下に向けて固まっていると、


「テネル。カランコエはまだ成長中だから分からないわよ?私よりも大きくなったっておかしくないんだから」


 テネルさんと言い合う様に師匠まで私にぎゅっとくっ付いてきておしくらまんじゅう状態になり、色々な所から柔らかさを感じながら恥ずかしさでどうにかなりそうになっていると、


『深呼吸よ、カランコエ』


 いきなり誰かに手を握られて、テネルさんと言い合っているのに頭の中で師匠の声が響く。


 それに私は驚きながらも、今手を握ってくれているのが師匠だと分かり、何度か深く息を吸って吐くと、驚く程恥ずかしさが消えて、体の余計な熱が冷める。


「ふふ、カランコエはきっとテネルより大きくなるわ」


「そんなの分からないわよ!十年後が楽しみね!」


 恥ずかしさがなくなった私に師匠は一瞬笑いかけてくれた後、特に何も言わずテネルさんとの言い合いに戻って、私は助けてくれた師匠にせめてちょっとだけでも恩を返したくって、三人でお風呂を出る直前まで手をぎゅっと握っていた。


 ◆


「ノイバラの魔法は本当に便利ね。こんな一瞬で髪まで乾くなんて」


 お風呂からあがって師匠が私達全員に魔法をかけてくれ、テネルさんはピンク色の綺麗な髪を手櫛で軽く解きながら驚く。


「ふふ。これでも私、一応は魔法使いよ?簡単な魔法ぐらいなら沢山使えるわ」


「相変わらず謙虚ね。逆に、ノイバラにとって難しい魔法なんてあるのかしら?」


「あるにはあるわよ?ふふ」


 テネルさんの疑問に浅く答えた師匠は、私の頭を軽く撫でた後また魔法を使い、


「とっても可愛いわ、カランコエ」


 大地の国で買った服である白いワンピースを下着と共に一瞬で着せてくれる。


 私はそれに一瞬驚きながらも、ワンピースをひらっとさせながら笑い、


「ありがとうございます、師匠」


 お礼を言うと、


「気にしなくても良いわ」


 師匠も肩が出ている白い服と黒いロングスカートに魔法を使って着替え、魔法を使わずに服を着ていくテネルさんを少し待った後、


「さぁ、次はお喋りよ!」


 私達の部屋へと行き、テネルさんが入るなり楽しそうに言葉を響かせた。

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