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大人を知る高校生と大人(仮)

「行くしかないか…」

 緊急出動を告げる連絡を受けた俺は、指導中の若きヒーローにそう言った。


「私が動くという意味をその目で見る方が早いだろう。」

 そう格好つけて向かった現場。

「終わってるな。」

 そう言う若いヒーロー。

「うん…そうだね…」

 居た堪れない空気で俺はボソボソと言った。


「君のお母さんおかしいよね!!」

「あの程度なら、ウチのクソババアは通常運行だよ。」

 俺の言葉に対し、シャイニングマンこと百道光は、自身の母親に対しそう言った。



−−−−−−−−−−−−−−−−−



 その日の夜のニュースで、首都を襲った泥はNo.1ヒーローであるアルティメーターを筆頭に、トップヒーロー達の協力で泥は消滅したと報道された。

 ご丁寧に巧妙に編集された映像まで使用して。

 しかし、我が家にとってはそれでよかった。

「凛樹…」

 心配そうにベットに寝た娘の頬を撫でる妻の姿を見てそう思う。

 真実は真実である必要はない。

 真実は僕たち家族の平穏を奪うことになるから。


「では、全てアルティメーターを筆頭にトップヒーロー達と、シャイニングマンが行ったということで…」

「巫山戯んな!!俺は何もしてねぇだろう!!それでいいのかよ!!凛樹が…母ちゃんは…クソババア!!それでいいのかよ!!」

 病室で怯えながら交渉を行ったヒーロー協会の職員に同意した神娘に、光が食って掛かった。

「黙れクソガキ…」

 凛樹の頭を撫でながら、神娘は殺気を放つ。

 神娘はその圧倒的な殺気をコントロールし、光と僕以外の全員を気絶させ立ち上がる。


「優しいな…光は…」

 そう言って神娘は息子を抱きしめた。

「なっ…!!なにすんだクソババア!!」

「お前は誇りだ…母ちゃんは嬉しいよ…」

 照れる光を更に強く抱き、その頭を撫でる神娘。

「でもお前も凛樹も…岩穿も氷華も…まだ子供だ…いや、私にとっては、一生私の子供だ。だから、守らせろ…それが親である務めなのだから…」

 神娘の胸の中で、光はゆっくりと頷いた。

 その結果、今回神娘の行った功績は、全てヒーロー協会の功績となり、そのお溢れを光が預かるという、光にとっては大変不本意な結果となった。


「入院と検査費用は協会持ち…当たり前だろうが!!これ、学資保険って下りるよな!!」

 入院と検査費用の交渉を行う神娘は、今までで1番の殺気を放っていた。



−−−−−−−−−−−−−−−−− 



「アウト!セーフ!よよいのよい!!」

 殺伐とした、街から隔離された様な区画にある酒場から、そんな男臭い声が響いていた。

 ジーンズを脱ぎ捨てた美女に男たちは湧き立つ。

「ねーちゃん、まだ続けんのかい?」

 さらしに股引、肩から背中に刻まれた鮮やかな入れ墨を晒す男は、向かい合う下着姿の赤髪の美女に言う。

「当たりめぇじゃ。負けるんが1番嫌いじゃけぇのぉ。」

 恥じらいも見せずに笑い、酒を煽る美女は、

「おどれらこそえらいんとちゃうんかのぉ…俺ぁ余裕じゃけんど?」

 そう徴発する。

「いい度胸や、惚れたで、ねーちゃん。」

 男は笑って拳を握る。


「アウト!」

 男の野太い声。

「セーフ!」

 美女の声。

「よよいのよい…」

 男の声に続き、

「よーいっ!!」

 美女が拳を振り抜いた。

「おお、ぶっ飛んだのぉ…」

 ケラケラと笑いながら、悪びれる様子もなく酒を煽る美女。


「な、なにしとんか分かっとるんかワレェっ!!」 

 男たちが一斉に殺気立つ。

「俺の下着見れたんじゃけぇ、採算合っとるじゃろ。」

 笑いながら弾丸を躱す。

「一発は一発じゃけぇのぉ…」


 爆風の爆乳ヤンキー、阿賀舞風はどこに行っても暴れる。









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