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被害者たち

「もうやだ…責任者やめる…」

 そう呟くスーツ姿の重役としての風格を漂わせる中年男性。

 ヒーロー協会は荒れに荒れていた。


 そもそもはヒーローよりも、ヴィランよりも強い奴が誕生したこと。

 武生神娘、現在は嫁入りし百道神娘となっている人物が全ての原因だ。

 ヒーローもヴィランも別け隔てなく殲滅する彼女がヒーロー協会から認知されたのは20年以上前、ヒーローとヴィランの頂上決戦の時だった。

 しかし、それ以降も賞金稼ぎとしてや、主婦として暴れる彼女は、ヒーロー協会として最強の切札であると同時に、最悪のイレギュラーであった。

 そんな彼女の動向を監視する部門のトップであるヒーロー協会監理部長、官吏(かんり)磨鏤男(するお)は頭を抱えていた。


 彼女の娘、百道氷華を狙う組織があることは認識していたが、それを放置していた末の結果が現在の状況であるのだが、そもそも、百道氷華に護衛が必要と思えなかったから仕方ない。

 母親程ではないが強過ぎる幼女、百道氷華。

 そんな母親は、娘を狙った組織を壊滅、それを有り得ない程の力を見せ行った。


 パンチで地震起こすとかダメでしょ…


 彼女の監視部門の長としても、想像を超える力を見せた百道神娘は、余裕綽々の様子でそれを実行した。

 つまり、手加減してそれだということである。

 そんな化け物の監視とか無理じゃん!!

 その化け物が次に狙うは、そういう状況を放置していたヒーロー協会。その矢面に立つのは自分。

 殺される…

 確信めいた恐怖が彼を襲った。

 磨鏤男は泣き叫びたい思いを必死に隠し、部下たちに冷静に告げた。


「友好関係の強化を図る。それしかない。今すぐに行動を起こせ。」

 死にたくない。その一心で磨鏤男は指示を下した。



−−−−−−−−−−−−−−−−−



「俺のホテルどこじゃぁ…?」

 駅前のホテル街、泥酔しながら呟く女性が僕の首を締めてきた。

 大学入学を目指す浪人生である僕は、予備校の授業を終え、抑えきれない欲望を抑える為の聖典(エロいアレ)を購入した後、駅前にいただけだった。

 そんな僕にもたれ掛かるのは、デカイとかいう言葉さえ生温い程真っ赤な長髪のデカイヤンキーギャル。

 豹柄のタンクトップから零れ落ちんばかりの爆乳に食い込んだホットパンツという出で立ちの彼女は、酒臭い息を漏らしながら僕の首を締めてくる。

「案内します!!案内するから離して下さい!!」

 夢の様な柔らかい感覚よりも、死への恐怖が勝った。


「ほら、着きましたよ!!」

 そういう僕に何も答えない彼女。

 寝てやがる…

 結局、部屋まで運び、ベットに寝かせた。

 帰ろう…いや、こんな機会二度とないんじゃないか?

 …ダメだ、それは犯罪だ…

 欲望と理性が攻めぎ合う中、ベットに横たわる彼女を見た。

 煽情的な格好、呼吸と共に揺れる双丘。情欲をが駆り立てられる。

 思わず手を伸ばそうとしたその時だった。


「ゲェーーーップッ!!」

 壮大なゲップをし、腹を掻く彼女に絶望した。

「帰ろう…」

 そう思った僕の後ろで、彼女は目覚めた。

「気持ち悪ぃ…んだぁ?テメェ?」

 ベットから身体を起こした彼女は僕を捕まえ、ベットに押し込んだ。


 衣服を剥かれ、全裸の彼女を見た時点で、僕の意識は消し飛んでいた。










 

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