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クリスティンの過ち

「武生神娘…」

 身構えながらそう呟く金髪の少女。

 閉店後にやって来た来客は、どうやら私に用があるらしい。

 が、

「人違いだ。ここは『百道のプリン』で、武生ではない。」

 私に用がある奴は碌な用件ではない。ましてや、旧姓で呼ぶ奴は…

 シャッターを閉めようとした。


「ちょ…ちょっと!!待ちなさいよ!!」

 慌ててシャッターをこじ開けにくる少女。

「この私がわざわざ赴いたのよ!!用件くらい聞きなさい、このババア!!」

 …ババア?

「なるほど…死にてぇんだな、クソガキ…」

 売られた喧嘩は買う。

 見ず知らずのガキにババア呼ばわりされる云われはないし、そもそも、私はそんな年ではない!!


 私の殺気を受けたガキが、慌てた様に後ろに飛びながら火炎を放つ。

「ウチのガキ共同様、教育が必要だな…」

 近所の迷惑にならぬ様に、迫る火炎を片手を払い消す。

  

 まあ、相手は子ども。

 死なない程度に可愛がってやろう。

 

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−



 放たれた桁違いの殺気に、思わず距離をとりながら火炎を放ったが、その火炎も蝿を払う様に容易くあしらわれた。

 安全圏である筈の空に、風の能力を使い浮かび、武生神娘は無能力者と聞いていたのに、絶対に有り得ない力を見た私は、秘書に怒鳴る。

「どういうことよ!!なによアイツ!!絶対能力者でしょ!!」

「言ったじゃないですか…『その目で確かめ、納得して頂くしかありません』と。」

 秘書の返答。こいつ…

 一発殴ってやろうかと思うが、現実は、苛立つ暇もなかった。


「嘘でしょ!!」

 慌てて上空で舞う。

「ほぉ…躱すか…」

 地上から放たれた拳圧で衝撃波を辛うじて回避した私に、武生神娘は不敵に笑う。

「と、当然よ!!私を誰だと思ってるの…」

 バクバクと心臓が激しく脈打つ。強がって見せるが、天を貫く衝撃波に内心焦っていた。

 なにあれ、当たれば一発でお陀仏じゃない!!

 資料通り…いや、資料以上に力を感じた私は、逃げたくて仕方なかった。

 


−−−−−−−−−−−−−−−−−



「…よし!!映える背景完成〜!!」

 武生院の庭園に能力で木々を操り、映える庭園を創った私は更に木々を操り、ガーデンテーブルとチェアを創り出し、そう伸びをする。

「モデルも完璧だし、最高〜。」

 氷華を抱え、チェアに座り遠隔操作で撮影を行う。


「加工無しでこれとか、可愛い過ぎなんだけど~。」

 やっぱり、氷華も私も可愛い過ぎる。

「能力の無駄遣い…」

 そんな可愛い私たちに弟は無粋なことを言う。

「無駄じゃないし〜、寧ろ最大活用!!私の能力って、映える背景創るのに最高なんだよね~。」

 もう1枚撮影しながらそう答える。

「私の能力って、正直戦闘向きじゃないし、こうやって活かしてあげるのが最高だよね~。」

 そう、私の能力は他の兄弟の様に戦闘向きじゃない。

「氷華の能力がヤバ過ぎるだけで、普通に滅茶苦茶強いんだけど…」

 そんなことを言う弟の言葉をスルーし、私は妹との写真を撮り続けた。








 



 

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