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なんたら塾

私のエッセイ~第二百一弾:「なんたら塾」~ 第六夜:『漢方薬』のお話

皆さん、こんばんは! ご機嫌いかがですか・・・?


 今宵の『なんたら塾』は、ちょいと趣向を変えまして、塾長の私が、質問もされてないのに、勝手に簡単な「講義」「講釈こうしゃく」を、エラそうに書きれてみるでごわす♪


 お題は・・・『漢方薬かんぽうやく』について。


 皆さんは、よく漢方薬は飲みますか・・・?


 病院で処方される方もいれば、ご自分で薬局の漢方薬を購入され、服用する場合も多いでしょうね。


 で・・・この漢方薬なんですが・・・


 皆さんは、「副作用」がないと思ってはいませんか・・・?


 わざわざこうやってくんですから、もう決まってますよね(笑)。


 『あるんです』ヨ。


 西洋医学の薬みたいに、化学的に合成されたものでないし、自然の植物や鉱物・動物などが原材料だから、副作用はない・・・


 そう思うっしょ・・・?


 でも、あるんですねぇ。


 で・・・


 漢方薬で多い副作用なんですが、『下痢』『めまい』『食欲不振』『腹痛』などがあります。


 こういった副作用を起こしやすい漢方の材料となる植物には、『甘草かんぞう』『附子ぶし』『地黄じおう』『大黄だいおう』がありますね。


 この漢方薬ですが・・・


 西洋医学における、一般的な『化学合成薬』とはちがい、たしかに、東洋医学の一環を成し、ダイレクトかつ即効性のあるものではなく、じわじわと効き、どちらかといいますと、病気や症状の発生部位ではなく、体質にアプローチして改善していく治療法・・・という位置づけですね。


 でも、いくら『自然の生薬しょうやく』が原料とはいえ、飲みすぎても、飲み足りなくても害になるのですね(泣)。


 でも、漢方薬って、体に優しそうでいいですよね♪


 風邪薬の成分としましては、体をポカポカにあたためてくれる効果のある、『葛根湯かっこんとう』がおなじみですし、滋養強壮じようきょうそうのための『朝鮮人参ちょうせんにんじん』も、知らない人はいないと思います。


 では最後に、胸やけや、飲みすぎ・食べ過ぎによる胃もたれによく効く、泣く子も黙る『芳香性健胃消化薬』こと、「太田胃酸おおたいさん」に含まれる、7つの『生薬しょうやく』を紹介しながら、このつまらんエッセイをシメたいと思います。


 m(_ _)m


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 【太田胃酸・・・ありがとう、い~いクスリです♪】


 1.『ケイヒ(= 桂皮けいひ)』:

 いわゆる、『シナモン』。太田胃酸の芳香の原因は、このシナモンである♪ 

 特徴的な芳香成分はシンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロールなど。香り高く、『スパイスの王様』と呼ぶ者もいる。

 カシアの樹皮は桂皮ケイヒと呼ばれる生薬である。

 芳香性成分が、胃をおだやかに刺激し、消化機能や「ぜん動運動」を促進してくれる。


 2.『ウイキョウ』:

ウイキョウ(茴香ういきょう 、学名: Foeniculum vulgare)は、セリ科ウイキョウ属に分類される、多年生の草本植物である。 

 芳香性成分が、胃のぜん動運動を活発にし、体内のガスの排出を促進してくれる。


 3.『ニクズク』:

ニクズク(肉荳蔲にくずく、学名:Myristica fragrans)は、インドネシアのモルッカ諸島(別名、香料諸島)原産のニクズク科の常緑高木の一種である。香辛料のナツメグおよびメースの主要な源として重要である 。

 芳香性成分が、胃を温めて活性化し、食欲不振・腹部膨満感ふくぶぼうまんかん=おなかの張り、を改善してくれる。


 4.『チョウジ』:

チョウジ (丁子、丁字)またはクローブ(英: Clove )は、フトモモ科の樹木チョウジノキ(学名:Syzygium aromaticum)の香りのよい花 からいである。

 芳香性成分が、胃液の分泌を促進し、消化不良・悪心あくしん嘔吐おうとを改善してくれる。


 (※)悪心あくしん:● 悪心とは、喉から胸、胃にかけて感じる、吐きそうな感覚のことで、いわゆる「吐き気」です。 ● 吐くことを嘔吐といいますが、嘔吐に先駆けて感じる不快感も悪心といいます。

 ・・・ようするに、『胃や胸の、あのエヅクような、ムカムカした、や~な感覚』よね。すっぱい胃液いえきがのぼってきてさぁ・・・。


 5.『チンピ』:

陳皮 (ちんぴ、中国語:チェンピー 拼音: chénpí、英語: Citrus reticulata peel, Citrus unshiu peel、ラテン語: Aurantii nobilis pericarpium)は、本来中国では、熟したミカン科のマンダリンオレンジの果皮を干したもので漢方薬の原料のひとつ。日本では熟したウンシュウミカンの果皮を乾燥させたもので代用している。

 芳香性成分が、胃の働きを整え、胃もたれ・食欲不振を改善してくれる。


 6.『ゲンチアナ』:

ゲンチアナは、リンドウ科のヨーロッパに分布または栽培される多年草。夏に黄色の花を咲かせる。

根および根茎(若干、発酵させてから乾燥することが多い)は日本薬局方に収録されている生薬ゲンチアナである。非常に苦く、苦味健胃作用がある。

伝統的な漢方方剤では使わないが、西洋薬と生薬を組み合わせた処方の胃腸薬によく配合されている。

 苦味成分が胃の働きを活性化し、消化力を高めてくれる。


 7.『ニガキ』:

ニガキ(苦木、学名 Picrasma quassioides)とは、ニガキ科ニガキ属の落葉高木の1種である。雌雄異株。東アジアの温帯から熱帯に分布する。全ての部分に強い苦味がある木で、名前の由来ともなっている。

 苦味成分が胃の働きを活性化し、胃炎いえん・消化不良を改善してくれる。


 ・・・以上です。


 また書くわね❤

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