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飛び出せ目玉!

 僕は頭を鷲掴みにされたまま個室へと連れて行かれた。個室といっても中は広く、そこにはさっきのカウンターより大きなカウンターがあった。あっ、これなら採ってきた物全部乗せられるぞ。ちなみにクルシュは絶賛ジタバタ中。


「貴方、さっきのはどういう事かしらん?」


「どう、とは?」


「なんで、いきなり何もない所からあんな大量の薬草が出て来るわけ?貴方の天職が関係してるのかしらん?」


 僕の天職と関係?確かに僕はクルシュと従魔契約したけど、あれはクルシュの能力だし僕の天職とは関係ないはず……だよね?


「わかりません」


「ん〜、本当に分からない様ねん。それならそっちのスライムの固有スキルなのかしらん?」


『ふん!人もどきが!固有スキルなどチンケな括りで纏めおって!空間収納は訓練の賜物なのだぞ!勝手に貴様の矮小な物差しで私を測ってくれるな!』


 激しく暴れるクルシュ。


「固有スキルでは無いみたいです。訓練の賜物だとクルシュは言ってます」


 因みにこの空間収納、生きている物は入れられないらしい。


「あなた!従魔と話せるの!?」


「話せます。そう言ったスキルがあったので」


「従魔と意思疎通出来るのはベテランのテイマーでもそうそういないわよん」


 そんな事確かクルシュも言っていた気がする。


「貴方に相談があるわん。わたしは冒険者ギルドの受付として、命を預かる者として、貴方の能力をある程度把握しておく必要があるのん。今朝も言ったけど本来は雑用をこなしてもらいながらって言うのは建前で、実は冒険者達にどの様な適性があるか徐々に把握してもらっていく期間なのよん。お互いにねん。いくらエミリーの紹介があっても昨日天職の儀を受けたばかりにしては、貴方の能力は異常よん。そこで今後依頼を受けてもらうにしても、貴方に合った依頼をスムーズに提案出来る様に、貴方のスキル構成を教えてもらいたいのん。もちろん強制ではないわよん」


 あまり天職とかスキルとか言わない方がいいみたいな感じだったけど、キャサリーンさんなら信用できるかな?王立図書館でも調べるにはお金が馬鹿みたいにかかるし。


「今分かっているものだけでいいですか?名前がわかってても効果がわからないのがあるので、逆に教えてもらえると助かります」


「効果がわからない?貴方、テイマーでしょ?なんのテイマーかは分からないけど、それなら王立図書館で……

 」


「僕はテイマーではありません」


「え?」


『え?』


「え?」


 クルシュから驚きの感情が伝わってくる。あっ!?僕クルシュに言ってなかったっけ!?


「それに王立図書館で僕の天職のスキルを調べようとしたらカテゴリーⅤだったので、天職の内容だけしかわかりませんでした」


「貴方この子の事、テイムしたんでしょ?」


「テイムしたんだと思います。ただスキルは従魔契約になってたんですけど」


「……嫌ならいいんだけど貴方の天職……教えてもらえないかしらん?」


 キャサリーンさんを信用しよう。


「僕の天職はスライムブリーダーです」


「スライム…ブリーダー……聞いたことないわねん。ブリーダーっていう天職は聞いたことがあるけどん。確か育成に特化した天職だったと思うわん」


『主人殿、ブリーダーとはどういう意味なのだ?』


「えっとぉー、そのままだと多分、育てる人、みたいな感じだと思うけど」


『育てる人……育て手…………ん〜……!?育成師か!ということは主人殿は指定種族育成師なのだな!成る程……これで納得がいったわ……』


「クルシュ、どういう事?」


『魔の者と契約する者にも階級があってな、下から従魔師、訓練師、そして育成師なのだ。そしてその中でも特定の種族を冠する職業は、それ以外の魔の者と契約出来ぬと言う制約が発生するが、通常の職業とは一線を画すスキルを得られると言われておった。私が知っている育成師が特別視されるスキルの一つに【異体同心】と言うスキルがあってな、これを使用された魔の者は主人のスキルを、そして主人は従魔のスキルを使用する事が可能であり、従魔が強くなるにつれ主人も強くなる。しかしそのスキルは強力故に一体にのみ使用可能で、一度使用すると二度と使えないと言う。使用する際は十分に注意して……』


「えっ!クルシュに使っちゃったよ!」


『!?!?!?なぁ〜にぃ〜!!!!!何でそんな貴重なスキルを私なんぞに使用してしまったのだ!!主人殿には計画性と言うものがないのか!!』


「だって!!そんなに凄いスキルだって知らなかったもん!それに……」


『それに、なんだ!』


「だってあの時クルシュ、泣いてたから……」


『んなっ!な、泣いてなどおらぬ!眩しくて体液が溢れただけだと言ったであろう!』


「でも、クルシュは僕の事を助けてくれたでしょ?恩返しって事じゃ駄目かな?」


『はぁ〜、何故体液を溢れさせたことがスキルを使うことに繋がったかは分からぬが、いつまでも過ぎた事を言い争っていても仕様も無いな。ちと言い過ぎた。すまぬ』


「こっちもごめんね。今度分からないことがあったらすぐクルシュに相談するね」


『是非そうしてくれ。私は主人殿の、その、あ、相棒なのだろう?』


「うん!ありがとう!」


 まだあまり理解出来ていないけどとても凄いスキルをクルシュに使っちゃったみたいだ。でもクルシュにだったら僕に後悔はない。だって相棒なんだから。


「貴方達、なんか盛り上がっている所申し訳ないけど何があったのかしらん?」


「えっとですね……」


『主人殿、私に任せてくれ』


「えっ?」


『ん〜、あ〜、あ〜、あ〜。違うか?ん〜。こうか?あ〜、あ〜、あ〜、よし!どうだ?聞こえるか?人もどき』


 うわぁ〜、どうしよう。キャサリーンさんの目が飛び出てる。人は驚きすぎると目が飛び出るんだね。




















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