表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライムブリーダー?実は最強の職業でした  作者: 谷里 零


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/67

反発

 基礎スキルを習得出来ない?


「えっ、でもジルさんさっき【突き】は習得出来ているって……」


「ふむ。例えばですが一般的なスキルとして【料理】と言うスキルがあります。仮にですが、もしこのスキルを持っていてもその持ち主が料理をする事、そうですね、食材一つ切る事すら出来なければ、果たしてスキルを習得した事と言えるのでしょうか?」


 なんとなくジルさんが言ってる事が分かった。


「僕は【突き】を使っても威力が全くでない」


「そうです。クルシュ様の意図が単純に戦力強化なのか、はたまたその先にあるなにかなのかは分かりかねますが、どちらにせよエルム様は打撃系のスキルの、本来の意味での習得は難しいと思われます」


 だけど疑問にも思う。


「でも、それならなんでクルシュは普通にスキルを使えたんだろう?」


「もしクルシュ様が【衝撃無効】を習得していたとしたら恐らくですが影響は出ていたと思います。威力が思ったよりも出なかったなどですね」


 ……あれで?


「だが、どうも気になります。意図して習得したとはとても思えません」


「なんで?」


「スキルには相性があるのです。反発と言い換えてもいいでしょう。固有スキルは別ですが後天的に覚えられるスキルでは例えば火属性の魔法を極めても反対属性である水属性も鍛えてしまうと火属性の魔法の威力が低くなってしまうのです。エルム様の場合【衝撃無効】と【突き】がこれにあたります」


 相性、そんなものがあるんだ。でもクルシュがスキルを使える説明にはなってないよね?


「それとエルム様、もう一度手を上げて頂いても?」


 突きの構えをとるジルさん。言われた通りに手を上げる。



 ボッ!!



 ジルさんの拳が僕の掌に当たる。当たったのだけど……


「如何ですか?」


「これ、ちょっと痺れてる?」


「上手く行きましたね」


 今までは触られている感触はあった。感触があっただけで他は何も感じなかったけど。だけど今、何ていうんだろう?ちゃんと叩かれたって感触があったんだ。


「これってどういう事?」


「エルム様の【衝撃無効】を上回る威力を込めて打ち出しただけで御座います。しかし、微かにしか感じさせる事が出来ぬとは、誠に面目ない次第です」


 上回る?


 僕が疑問に思っているのがわかったのかジルさんが説明してくれた。


「【衝撃無効】とは言っても所詮は中位スキル。無敵な訳では無いのです。使用者の力量、熟練度によっても大分変わりますが無効にするにも限界があるのです。しかし私の全力の【突き】をもってしてもその程度となると、エルム様のそれは熟練者のそれと匹敵すると思われます。以上を持って、クルシュ様がスキルを発動する事が出来たと理由として考えられるのは、無効出来る限界以上の攻撃力があったとしか考えられません」


「それって僕もクルシュと同じ威力出せるって事じゃ無いの?」


「そうとも言えますし違うとも言えます。攻撃の威力はどれだけ攻撃スキルを所持しているかで決まります。先程エルム様に見せて頂いたカードの情報によりますとエルム様の使えるスキルは『索敵』『防御』『耐性』『結界』に傾いておりました。よってクルシュ様にお伝えして多くの攻撃スキルを使っていただければ直ぐにでも同じだけの威力を得る事が出来ると思います」


 クルシュにお願いしてスキルを使ってもらう。なんだろう。うまく言い表せないけど僕はそれは違うと感じた。

 何ていうんだろうか。ずるいって思っちゃったんだ。


「それはなんか嫌だな」


僕のその言葉にジルさんが笑った気がした。


「ジルさん。僕は打撃系のスキルが使えないだけなんだよね?」


「……正直、他の系統のスキルを使ってみない事にはなんとも言えません。エルム様はスキルの取得順序が余りにもおかしすぎるのです。本来、膨大な数のスキルを習得して得られる筈の上位、最上位のスキルが複数見られました。中位の【衝撃無効】でさえこの結果だったので、それらが他のスキルにどの様な影響を及ぼすかは未知数です。ですので一通りスキルを試してみるのがよろしいかと」


 次はどれにしようかギルドカードを眺めていると、


「次は【スラッシュ】を試してみましょうか」


 と、どこからともなく鎌を取り出して来た。次元鎌だ。


「これは先程話にあったディメンションリッパーのドロップ品で御座いますね?今後これをメインに使用していくのであれば剣術、槍術、棒術に通じるものがありますので、先ずはその三つから試してみるのは如何かと。こちらの鎌は幾つかスキルが付与されている様なので試しにこれをお使いください」


 ジルさんは木剣を手渡して来た。


 僕はその木剣を構える。スキルって不思議なものでどの様に振るえばいいのか分かる。


 いくぞっ!!


「エルム様、念の為にあちらにむかって……」


 ジルさんが何か言っているけどそのまま振り抜いた。



 っザン!!



 空が、大地が、真っ二つに切れた様な気がした。























評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ