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スライムブリーダー?実は最強の職業でした  作者: 谷里 零


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こんな感じ!

 僕達はジルさんと思われる人物を見る。


 執事服って言うのかな?そんな感じの服に身を包み、僕達の拳を受け止めた手には白い手袋。体型は長身で痩せ型。歳は多分五十歳前後で髪は白髪か地毛かわからないけど後ろに流して固めているのが分かる。


「えっと、ジルさん?」


「はい。いかがなさいましたかな?ああ、この格好で御座いますね。執事たる者、主人の品位を落とさぬ様いつも身嗜みには気をつけなければなりませぬ」


「そ、そう言うわけじゃなくて……」


「申し訳御座いません。少し戯れが過ぎました。格好ではなくこの姿についてで御座いますね」


「ジルさんも人だったんですね?」


「人という括りが何を指すかは人それぞれですが私は人です。……いや、だった。が正解でしょうか。今だから分かります。恐らくこの場所だからこその事でしょう」


 どういう事だろう?僕達は拳を下ろした。


「ジルさんも呪いでスライムに?」


「?いえ、私は一度は死んだ身で御座います。それは間違いない筈。身体を貫かれた痛み。そこから漏れ出た大量の血液。徐々に冷えていく身体。薄れゆく意識。今も鮮明に覚えています」


「一度死んでスライムになったって事?」


「その認識で概ね間違いないと思います。わたし自身自我を取り戻したのはエルム様に契約していただいて暫くしてからですが」


「それじゃここにいる僕が契約したスライム達って……」


「ええ、殆どが元人間。中には本物のスライムもいる様ですが果たして本当に……」


 そう言って顎に手を当てて考え込んでしまった。だけどそれも一瞬で、


「先程私達以外にもスライムだった者がいる様な言い方をなさっていた様に見受けられたのですが」


 僕はクルシュの事、出会ってから今までの事をジルさんに話した。


「成る程、それでここで力を蓄えると。それ故の衣食住を整えると言う事だったのですね」


 一応基礎スキルを覚えるまで移動出来ないと言う事までは伝えた。


「しかし、ふむ。クルシュ様でしたかな?実に興味深いお人だ。フルネームを教えていただいても?」


「あっ、わたしも知りたい!教えて教えて!」


 クルシュのフルネーム?……あれ?


「ごめんなさい。ファミリーネームしかわからないや」


「クルシュと言うのがファミリーネームなのですか?」


「えっと、クルシュって言うのは僕が付けた名前で、クルシュのファミリーネームは確か……『シュティングレイ』だったと思います!」


 確かクリスさんがクルシュの事をそう呼んでいたと思う。ていうか思わず敬語になってしまった。ジルさん姿が変わってから、なんか目上の人って感じで、どうもかしこまってしまう。


「数多のスキルを操りそしてその名前、嫌しかし、まさか……」


 ジルさんがなんかボソボソ言っているけど上手く聞き取れない。リタは、


「うーん、なんかどこかで聞いた事がある様な無いような……」


 二人してうんうん始めてしまった。


 暫くしてジルさんが、聞いてきた。


「……失礼ですがその方の外見的特徴を教えていただけませんか?」


 クルシュの特徴?えぇっと、


「肌は真っ白で髪は真っ黒……かな?」


「エルム君、それじゃ伝わらない。それに先生に失礼だよそれじゃ。えっと、肌はさっき言った通り透き通るくらいの白さって言うのが誇張もなくピッタリな程白い。髪は若干だけど青と言うより紫がかっているかな?陽の光に当たって分かるくらいだけど。背はわたしより頭ひとつ分高くて長身痩躯。だけど出る所は出てる同じ女性としては嫉妬を通り越しちゃうくらいなスタイル。左目を隠す様にして伸ばしていた前髪もまた先生のミステリアスな雰囲気を醸し出す一つのポイントになっているの。チラッと見えたけど目の下と横に傷があったから、多分隠しているんだと思うけど。笑った時は悪戯っぽい猫みたいな感じかな」


 そう言いながらリタはノートにクルシュの似顔絵を描いていく。


「こんな感じ!」


 おお!凄い似ている!リタは絵が上手なんだ!でもクルシュこんな所に傷があったんだ。スライムの時にあったのは知ってたけど。


「……成る程」


 ジルさんはそう言ってまた黙ってしまった。


「どうかした?」


 リタが聞いた。


「いえ、先程のエルム様のスキルは実に堂に入ったものでした。恐らく固有スキルの【異体同心】によるものとお見受けします。そのスキルの元の使い手がこの様な見目麗しいお嬢さんと思わず些か驚いていた所に御座います」


 ジルさんもこのスキルの事を知っていたんだ。


「しかしだからこそ惜しい。エルム様の【突き】は側がとても整っていますので」


「と言うと?」


「単刀直入に申し上げますと、中身がスカスカで御座います」


 直球だ。


「先程お二人の拳を受けた時、スキルを使用したエルム様よりも、リタ様の突きの威力の方が数倍ありました。恐らく天職の歪な取得方法、及び【異体同心】でのスキル取得の弊害だとは思われます。あくまでも現時点での推測になりますが」


 リタより弱いと言われ流石にショックをうける。がっくり肩を落とすとジルさんがさらに続ける。


「僭越ながら私がお二人に指導をさせていただきたいのですが如何ですか?」












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