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スライムブリーダー?実は最強の職業でした  作者: 谷里 零


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ジル……さん?

「そう言うものでしょ?」


 僕が思ったことをリタが言った。


『それは違います。リタ様は先程、天職の儀の事を『天から職業を授かる』と仰っていましたが、私の知る限り天職の儀とは、『その者の持つ適性やスキル構成を判断して複数提示されるもの』と認識しております。したがって天職を得る前にスキルがある事に驚いていたり、適性を無視した天職の儀に私はただただ驚くばかりです』


 そういえばクルシュも似たような事を言っていたっけ。


「でも天職の儀の前にスキルを持っているって聞いた事ないよね?天職を授かった後、ギルドに登録してギルドカードで初めて自分のスキルを知れたし」


『定期的に鑑定士に見ては貰わないのですか?よほど辺境ではない限り集落に一人はいるはずですが。それと、ギルドカードですか?』


「鑑定士なんてレア中のレア天職!王都みたいな大きい都の商会ならいざ知らず、そこら辺の街や村には絶対いない。わたしの街にもいなかったもん」


 リタの言う通り鑑定士はレア中のレア天職。僕みたいに体を動かすのが苦手な人には多分一番人気なんじゃないかな?


 そんな事を考えながらギルドカードを手に取る。スキル欄の一番下は【操舵】で止まっている。ちょこちょこ確認してるけど更新されないって事はこのままで大丈夫って事かな。


「ジルさん。これがギルドカードだよ。ここをすーってやるとスキルとか見れるんだ」


 僕はギルドカードを手渡す。一応天職やスキルを見れるようにしている。


「僕の天職はスライムブリーダー。クルシュ、僕の相棒は指定種族育成師と言っていたんだけどわかる?」


 触手でギルドカードをいじっていたジルさんの動きが止まる。



 すっ



『いくら最低位ランクのスライムとは言え百体以上、何事もない様に従魔契約をこなす様子から相当高位の従魔師、もしくは指定種族従魔師かと思いましたが成る程。あの者達の異常な成長速度を考えれば納得しました。どうして気付かなかったのか……』



 すっ



『大変申し訳御座いませんが少しお暇させて頂きます』



 カランっ



 メモをとギルドカードを僕に渡したと思ったら、リタのペンをその場に残してジルさんが消えてしまった。


「消えちゃった」


「うん、消えちゃったね」



 コトッ



 テーブルにカップが二つ置かれた。さっきジルさんの後ろにいたスライムが入れてくれたみたいだ。

 座ってから一口飲んでみる。


「はぁ〜、美味しい」


 リタの言う様に美味しい。こんな美味しいお茶は初めて飲んだ。

 意外に喉が渇いていたみたいでそのままゆっくり飲み続けていると、


「それで、これからどうしようか?」


「うん、やる事は決まってるんだけどね」


 衣食住は解決した。いや、解決しすぎた。今もカンカン金槌を打つ音が響いているので色々増築中だと思う。


 クルシュからは僕は基礎スキルをリタはそれと合わせて【瞬間睡眠】と【強制覚醒】の取得を目指す。

 それはわかっているんだけど……


「どうすればいいんだろう?」


「エルム君は先生のスキル使えるんでしょ?ひたすら使っていけばいいんじゃない?それで私はそれを真似してみればいいと思うんだけど」


 とりあえず他に案がないのでそれでやってみようとなり外へ向かった。


 拠点と畑の間、少し開けた所に来た。


「リタは何か覚えたいスキルある?」


「ん〜、【突き】かな。エルム君やって見せてくれる?」


「わかった」


 スキルの【突き】を使ってみる。両足を開き腰を落とす。そして腰に溜めた右拳を前に突き出す。


 ビョッ!


 うん。クルシュみたいに意味のわからない音は出なかったけど【突き】を使えたのが分かった。


「クルシュのとは違うけどこれが【突き】だと思うよ」


「うん。先生のは突きだけど突きじゃなかったもんね」


 その後交互に突きを繰り返す。僕が【突き】を使ってリタが隣で真似をする。


「せいっ!」


「はっ!」


「とうっ!」


「やっ!」


 そんな時間が暫く過ぎた。


「はぁ、はぁ、はぁ、ちょっと休憩しない?」


「うん、そうだね」


 リタが息も絶え絶えそう言ってきた。


「エルム君、体力あるね」


「僕?よく爺ちゃんの手伝いとかしていたからかな?体を動かすのはあまり得意じゃないけどね」


「わたしは逆だなぁ、動くのは好きだけど体力がない感じ」


「そう言う時は目標を持って行動するといいらしいよ。今だったら一日に何回突きの練習をするとか。それで少しずつ回数を増やして行けばいいんだよ」


「今日は何回くらいやったかな?」


「今は丁度四百回だね」


「それじゃ五百回目指そうか!」


 五百回を目指し再開する。


「四百六十三!」


「四百六十四!」


「四百六十五!」


 丁度、四百六十五回目の突きを放った時だった。



 パンッ!



 僕とリタの拳が何かに当たった。いや、手のひら?えっ?知らない人が僕達の拳を受け止めていた。

 混乱する僕達を他所にその人物は喋りかけてきた。


「ふむ、確かエルム様は既に【突き】を習得していた筈でしたが……どちらかと言えばリタ様の方が……」


 突然の事に僕達は拳を突き出したまま動けないでいた。


「えっと、すいません。どちら様ですか?」


 思い切って聞いてみた。


「おっと、これは失礼しました。私です、ジルベルトです」



 ジル……さん?






























新年明けましておめでとう御座います!


また今年もお付き合い宜しくお願いします!

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