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スライムブリーダー?実は最強の職業でした  作者: 谷里 零


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次元鎌

「す、凄いです!!」


 リタはいつの間にか起きてたみたいだ。


「さっきのは【空天】【虎王】に並ぶ三大打撃系最上位スキルの一つ【大激震】ですよね!!」


「おう、そうだ」


「死ぬまでに覚えてみたいスキルの一つなんです!!!憧れなんです!!どうやったら覚えられますか!?コツなんかありますか!?」


 目をキラキラさせながらメリーゼさんに詰め寄るリタ。


「リタはスキルに詳しいんだね」


「うん!私の目標は【スキルマスター】だからね!天職を授かる前に沢山調べたんだ!!一度は諦めかけたけど……わたし、もう諦めない!!」


 力強く宣言したリタ。


「うむ、小娘よ。その意気だ。だが頂きに立つと言うことは簡単なことではないぞ。その覚悟はあるか?」


「はい!!」


「良しっ!いい返事だ。であればまずはな……」


 クルシュとリタが話し始めた。


 僕は周りを見渡す。【大激震】の余波でディメンションリッパーのいた場所を中心に、クルシュの作った道だけを残して、辺り一面吹き飛び巨大なクレーターになっていた。

 クルシュの【瞬穿】が点の攻撃なら【大激震】はなんだろう?


「メリーゼさん、【大激震】ってどんなスキルなんですか?」


 本人に聞いてみた。


「ああ、よく超超高火力の一撃って思ってる奴もいるが本当の効果は振動だな」


「振動って震える?」


「そうだ、激しい振動ってのはな物質を分解する力があるんだ。粉々にな」


 確かにディメンションリッパーはボロボロと崩れていった。


「まあ、まだまだ使いこなせてねぇんだけどな」


 メリーゼさんは右手を見せて来た。よく見ると小刻みに震えている。


「【超硬化】を使ってもこれだ。エルム、これだけは覚えておけよ。強力すぎるスキルってのは諸刃の剣だ。及ぼす効果がでかけりゃでかいだけその反動もまたでけえ。真っ当に一から覚えてこれだ。お前はお師様のスキルを使えちまう。あれこれ考えなしに無闇矢鱈につかうんじゃねぇぞ」


「はい」


 幸い【瞬穿】は僕が使うと威力も弱く何の反動も無かったけど他のスキルは分からない。ふと疑問に思ってメリーゼさんに聞いてみた。


「クルシュは普通に使ってましたが何か反動とかないんですかね?」


「あ〜、お師様は普通じゃないからな。怪我しても次の瞬間には治ってるし。まぁ、それを抜きにしても多分反動なんか無いんじゃねぇのか?お師様程スキルの使い方が上手い奴は今まで見た事ねぇしな」


 はぁ、やっぱりクルシュは凄いんだなぁ。


 クルシュを見るとリタとまだ話してるみたいだ。


「……本当にそんな事で強くなれるんですか?」


「はっはっはっはっ、勿論それだけで強くなれるわけではない。それは土台作りだ。メリーゼよ!小娘、いや、リタを私の弟子にする!!主人殿の為にもなるのでな」


 上機嫌に笑うクルシュがとんでもない事を言い出した。


「また訳のわからねぇ事を。本人同士で決めてくれ」


「うむ、正式に私の弟子とする!!リタ、主人殿と共に研鑽を積むのだぞ!!」


「はい!よろしくお願いします!先生!!」


 先生?クルシュがいきなり先生になっちゃったぞ?


「おっ!いいもん落としていったじゃねぇか!」


 メリーゼさんがディメンションリッパーの鎌を見てそう言った。そういえばメリーゼさんの槌がいつの間にか無い。多分収納したんだと思う。


「ほう、次元鎌か。……メリーゼよ。これを主人殿にやってはくれまいか?」


「ああ、いいぜ」


「僕、これ使えるかな?」


 明らかに僕より大きい。僕の身長の三倍は軽く超えている。


「その鎌にはな、【空間断裂】のスキルの効果があるんだ。人によってまちまちだが一度に使えるスキルには上限がある。スキルの等級が上がれば上がるほど一度に使えるスキルは減っていくんだが、その貴重な一枠がそいつで補える。それどころかノーリスクで使えるんだ。一度発動させると十秒のクールタイムって制限があるがな」


 上限?等級?よく分からないけどこの鎌がなんか凄いものだって事は分かった。だけど僕が心配してるのはそこじゃない。


 ただただ大きすぎるんだ。柄なんて僕の腕よりも太い。振れなきゃスキルも発動しないよね?


「安心しろ、主人殿。あの鎌は魔道具だ。一度柄に手を当ててみろ」


 言われた通りに手を当ててみる。


「うわぁ!」


 スルスルスルって縮んで僕でも振れるほどの大きさになった!柄を握って持ち上げてみたら見た目からは想像出来ないくらいに物凄く軽い。


「うわぁ〜、これって超レアなドロップ品なんじゃないんですか!!」


「ふむ、【空間断裂】【自動調整】は勿論、【重量軽減】【空間把握】【超硬化】に【自動修復】と【強………】後幾つかあるようだが掠れて読めぬ。まあ、【自動修復】もついておる。時間が経てば直るであろう」


「そ、そ、そんなレアなスキルが沢山!!エルム君!お願い!!ちょっとだけでいいから、わたしにも触らせて!」


 リタは大はしゃぎだ。


 小さくなった鎌をリタに手渡す。



 シュン



 ガァーー!!

 ギュワーーー!

 キーキー!

 ドォーーーン!!!

 バサバサバサバサッ!

 チチチチッ!!


 一瞬の浮遊感。


 景色が一変した。生い茂る樹々に生き物たちの鳴き声。


 そして柄を握りしめたままお互い動けないでいる僕とリタ。


 あれ、ここどこ?









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