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スライムブリーダー?実は最強の職業でした  作者: 谷里 零


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決着

 メリーゼさんはゆっくりとディメンションリッパーに近づいて行く。


「メリーゼよ。お主とこいつでは、相性が悪いのではないか?」


「ははっ!お師様!一体いつの話をしてるんだ?まあ見ててくれよ。ここからは冒険者ギルドギルド長として新人冒険者への教育の時間だ」


 そろそろディメンションリッパーの鎌の届く距離だ。


「エルム。ダンジョンマスターってのはな、沼地なら沼地の雪山なら雪山に住むはずのヤツが出てくるんだ。だから本来ならな、こいつはここで出てくる様な相手じゃねぇ。魔物にはランクがあるのは知ってるだろう?一般的に知られているのはFからSランクだ。だがその上に災害級、天災級、滅亡級ってのがあってな、こいつはその中の災害級にあたる。んでその要因ってのがな」


 そこまで言うと、ディメンションリッパーはその巨大な鎌を勢いよく振り下ろす。それをメリーゼさんは難なくかわすも、


 ズパァーーーン!!!


 クルシュが作った道が音を立てて切れた。


「【空間固定】で作った物は本来、術者以外破壊する事は出来ねぇ。物理防御の結界なんかでも良く使われているスキルだが、こいつは空間そのものを切っちまう。こいつの固有スキル【空間断裂】のせいでな。しかもこいつは!!」


 メリーゼさんは一瞬で相手の懐へと移動するとその勢いに乗せて鳩尾辺りを殴った。



 ガィーーーン!!



 鉄と鉄が思いっきりぶつかった様な音がした。


「自分を覆う様に常に【空間固定】を使ってるんだ。んでもって」


 一度距離を取ったメリーゼさんは腰に刺してあった短剣を放物線を描く様に投げつける。



 ズパァーーーン!!!



 ディメンションリッパーは再度大きな鎌で短剣を切った。……いや、あれは?


「見えたか?」


「はい、でも切ったと言うかあれは」


「お前、目がいいな。そうだ、あれは切ってるんじゃねぇ。空間を削り取っているんだ」


 その言葉に納得する。ディメンションリッパーの足元に落ちた短剣の残骸は柄と刃の先端のみだったのだ。


「初見の敵は、ひたすらに観察しろ。そしてその上で考えろ。相手に何が出来て何が出来ないのか。自分の手札で何が通じて何が通じないのか。まあ、お前の場合はひたすらに自分に何が出来るのかを知るって所からだけどな」


 クルシュにも言われていた事だ。


「んで話を戻すが、あの手の獲物を持っている奴の間合いってのは大体武器の届く範囲だ。奴ならあの鎌が届く範囲って具合にな。だから通常なら遠距離にて高威力のスキルをぶっ放すってのがセオリーなんだが、奴は硬ぇ。おまけに……」


 そこまで言って突然メリーゼさんの背後にディメンションリッパーが鎌を振りかぶった体勢で現れた!


「よっと」


 メリーゼさんはまるで後ろに目がついているかの様に難なくかわし再度距離をとった。


「こんな具合に空間を移動してくる」


「ほう」


 クルシュが感心する様に言った。


「私の知る頃のメリーゼでは、死ぬまではいかなくとも今ので間違いなく怪我は負っていたであろうな」


「お師様、いつまでも子供扱いはやめてくれ。あたしもクリスもあの頃のままじゃねぇんだからよっ!ったく!!……んで、エルム!コイツを倒すにはどうすればいいか分かったかぁ?おっと!」


 間合いに入ると攻撃されて、間合いの外にいても空間を移動して攻撃してくる。仮に反撃しても【空間固定】を鎧の様に使っていて攻撃が全く通らない。


 僕が考えている間もディメンションリッパーはメリーゼさんに切りかかっている。


「ディメンションリッパーみたいに【空間固定】を削り取れれば勝てると思います!」


 クルシュが【空間固定】で作った道を切ったのを思い出しそう答えた。


「それも一つの手だな。だが今回は別の手を使う!」


 横薙ぎの一撃を躱し、再度間合いを取ったメリーゼさんは横に手を伸ばす。


「【空間収納】」


 何も持っていなかった手に突然巨大な斧が現れた!


「【錬成】、【付与】に【超硬化】」


 メリーゼさんの手にあった斧がみるみる姿を変えて柄の、長い巨大な槌に変化した。


「よく見とけぇ!!!!」


 そう言って振り上げると助走をつけて飛び上がった。


「【大激震】ッ!!!」



 ゴッ!!!



 一瞬の衝突音。肌がビリビリ震える。そしてメリーゼさんの槌とディメンションリッパーの間に膜のようなものが見えた。

 クルシュは色を付けてくれたけど本来は透明なんだ。


「成る程、考えたな」


 ディメンションリッパーのローブのフードの中が衝撃で露わになった。

 そこから現れたのは骸骨。



 ボォウォーーーーーーー!!



 人には決して出せない叫び声は何か抵抗しているようにも聞こえる。


 衝撃で身動きが取れないのか、それとも【空間固定】の維持で一杯一杯なのかディメンションリッパーは、その手に持つ大きな鎌を動かす事が出来ないみたいだ。


 一瞬にも永遠にも似た時間。終わりはすぐにやって来た。


 骸骨部分の表面、いや、ローブも段々と塵になって来たのだ。



 オォオォォーーーー!!



「うぉーーー!!くたばりやがれぇ!!!」


 メリーゼさんが気合いを入れて叫ぶとブワッっと音を立てて一瞬にして塵になった。


 後にはディメンションリッパーが持っていた大きな鎌が残っているだけだった。























17時更新で続けてきましたが今後18時〜19時の更新になると思います。

もしかしたらずれ込む事もあると思いますが一日一更新は続けていきますので、どうぞよろしくお願いします!!

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