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スライムブリーダー?実は最強の職業でした  作者: 谷里 零


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コネクト

遅くなりました!

「な」


 な?


「ななな」


 ななな?


「なんだこれはっ!!!」


 クルシュが的を持ってプルプルしてる。


 ザクっ


 そしてもう一度地面にさしてこっちに走ってきた。


「主人殿!よく見ておれっ!瞬穿!」



 ッタァーーン



 空気が破裂する様な音と共に的に穴が空いた。


「さぁ!主人殿!さぁ!」


「お師様よぉ、何度やっても同じだと思うぞ?」


 囃し立てるクルシュにメリーゼさんが待ったをかけた。


「なっ、何故だ!」


「スキルってのは技術だろ?技術ってのは本来経験の積み重ねで得るもんだ。ところがこいつは肝心の経験がねぇ。恐らくこいつは天職由来の固有スキルや、パッシブスキルみたいなレベルに依存しないもんは使えるが、それ以外は使いこなせないんじゃねぇか?」


 その言葉にがっくり肩を落とすクルシュ。


「瞬穿は打撃系、刺突系混合の派生上位スキルだからな。出来なくて当たり前だが的を倒せただけで上出来じゃねぇか?それに、それがそいつの、必殺の一撃の威力って可能性もあるだろ?」


 メリーゼさんは僕の方を向き、


「後はどう言った場面で使うか、使いこなしていくか、どうやって強化していくかはお前次第だ。幸にして手本はあるんだ。手探りで会得したお師様に比べりゃ楽なもんだろ。取り敢えずさっきお師様が使ったスキルを使ってみろ。いざ使ってみようとして使えませんじゃ命が幾つあってもたらねぇぞ」


 メリーゼさんに言われた通りにクルシュがダンジョンに入ってから使ったスキルを使っていく。


 まずは【索敵】だ。


 ん〜、なんとなく気配がわかる?


 次に【反響】。


 なんだろう?肌で感じる?


【鷹の目】の効果はすぐに体感できた。


 高い視点で辺りを見回すことが出来る。凄い!


【生命感知】【気配察知】【危険予知】は【索敵】とあまり変わらない様に思う。メリーゼさんによると、もう少し魔物がいる方が違いがわかるみたい。


【透視】は足元が透けて見え、


【地図作成】は頭の中に周囲の地図が、


【高速思考】もよく分からなくて


【状況把握】もなんだろう。なんかもやもやとこれもあまりわからない。


「お師様がさっき使ったスキルは併用して効果が上がるものばかりだからな。【地図作成】と【生命感知】を同時に使ってみろ」


 同時に?


「おおっ!!」


 同時に使ってみて驚いた。【地図作成】では頭の中に周囲の地図が出来るだけだったけど、ここにいる四人も地図に加わったんだ。


「出来たみたいだな。それじゃ次はそれに【鷹の目】も追加してみろ」


「はい。……うおっ!」


 頭の中の地図がうんと広がった!

 そうか!【地図作成】は見えている部分しか地図が作られないんだ!


「どうだ、出来たか?スキルの複数同時使用は基礎中の基礎だ。ちなみに一つのスキルを軸に他のスキルを合わせて使う事を「コネクト」って言うんだ。お師様は混ぜるとか合わせるとか言うけどな。スキルには相性もあるし、そもそもコネクト出来ないものもあるからな、そこら辺はおいおい自分で試してみろ」


「ありがとうございます!」


「ちなみにな、お師様はダンジョンに入った瞬間にこのフロアの地図を作ったはずだぜ」


「一瞬で!?」


「ああ、コネクトの元になるスキルの運用方法や、スキルの取得条件の発見、今は関係ねぇが特定の天職の発現条件の確立など、全てお師様の功績だ。だからお師様にとってその程度朝飯前だな」


「そうなんですか!クルシュはやっぱり凄いんですね!」


「ああ、凄いんだ!凄い筈なんだが……取り敢えずお前、お師様をどうにかしろ」


 いじけて地面に何か書いてるクルシュと事態が飲み込めず、それでもあわあわしながら慰めているリタを見て残念な目で見るメリーゼさん。


「クルシュから残念、がっかりみたいな気持ちが伝わって来ます。やっぱり僕がちゃんとスキルを使えなかったからがっかりしてるんですよね?」


 メリーゼさんは考える様な仕草をしながら答えてくれた。


「ん〜、わからねぇ。取り敢えずスキルの使い方を教えてくれって言ってみろ。それで機嫌が治るんじゃねぇか?」


「わかりました。ありがとうございます!」


 メリーゼさんにお礼を言ってクルシュの元へ向かう。


「ねぇ、クルシュ。うまくスキル使えなくて、ごめんね」


「……主人殿は怒っては無いのか?」


 怒る?僕が?あれ?


「えっとぉ、僕は怒ってないよ?クルシュが怒っているって言うか、がっかりしてると思ったんだけど」


「いや、がっかりしたのは主人殿では無いのか?私が見せた程の威力が出なくて。大したことのないスキルだと思われたのでは無いかと……」


「メリーゼさんが言ってたじゃないか。経験をちゃんと積めば出来る様になるって。それにもしかしたら今の僕の力があの程度なんじゃないかってさ。クルシュも知らなかったんでしょ?」


「うむ」


「それじゃ、最初から教えてくれる?僕、頑張るからさ!クルシュもわからなかったなら二人で一緒に覚えてこうよ!」


「良いのか?」


「うん。それにクルシュみたいに出来なくて、僕はよかったって思ってるよ?クルシュは頑張って色々スキルを覚えたんでしょ?それを僕が簡単に使えちゃったら、なんかズルしてるみたいじゃないか」


「主人殿は素直だな。一度主人殿の家族に会ってみたいな」












遅くなりました!

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