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スライムブリーダー?実は最強の職業でした  作者: 谷里 零


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知らぬがゴット

「クルシュ……本当にクルシュなの?」


「あぁ、主人殿、私だ」


「本当に?本当の本当にクルシュなの?」


「あぁ、……私だ!」


「よかった……クルシュ、死んじゃったのかと思って……」


 涙が溢れる。よかった……本当によかった。


「はは、主人殿は大袈裟だな。あれしきの事で私が死ぬ訳がなかろう」


「だって!!」


 そこにクリスさんが割って入ってきた。


「お話の最中失礼と思いますが、スラム街の住民の魔法行使といい、シュティングレイ様のそのお姿といい何があったのかお聞かせ願えませんか?それと、シュティングレイ様が危機に陥る様な何かがあったのですか?」


 僕はスラム街に来てからの事をかいつまんで説明した。


「それでその後、クルシュが急に伸びたり縮んだり震えたり、最後には溶けちゃいそうになったんです」


 僕のその言葉に二人が、


「……おいクリス、それって」


「おおよそマスターの考えている通りかと」


 なにか二人でこそこそと話しているけど、小さすぎて聞こえない。なんだろう?


「……んで、お前がお師様のその行動がおかしくなったと思った所までは分かった。だが、お師様の姿が戻ったのはどう言った理由なんだ?」


「えっと、僕にはクルシュの事を鑑定出来るスキルがあって、それで、なんとか、状態異常を見つけて……」


「状態異常とな?」


「うん。クルシュを鑑定して色々項目が出てきたんだけどその中の状態:って所に呪いと状態異常、そして混乱ってあったんだ」


「主人殿、先程からの物言い、まさかとは思うが()()見たのか?」


「あっ、ごめんね。勝手に見ちゃって」


「そうでは無い!主人殿!頭が割れそうな程痛い、吐き気などの症状はないのか!?目はきちんと見えておるのか!?」


 ど、どうしたんだろう、急に。クルシュは僕のおでこに手を当てたり、頭を撫でたりしてきた。

 確かに気を失うまでは辛かったけど今はなんとも無い。

 メリーゼさんとクリスさんも信じられないものを見る様な目で僕を見てくる。


「おいおい嘘だろ……」


「以前シュティングレイ様の事を鑑定しようとした者がおりましたが、ある者は血の涙を流し、またある者は発狂し、一番酷い者は、頭が爆ぜました」


 頭が爆ぜ……え?


「鑑定ってのは情報を読み取るスキルだ」


「シュティングレイ様は膨大な多種多様のスキルをお持ちです。その膨大な量の情報が一気に流れ込んでくる訳なので、脳がその情報量に耐えきれず……ボンッとなる訳です。本来の使用方法は項目毎に分けるのですが、どちらにせよシュティングレイ様の場合、スキルを覗いた時点で同じ事」


「まぁ、鑑定初心者か熟練でも慢心している奴がよくやらかすが、初めての相手がお師様って……お前、ほんとよく生きてられたなぁ」


 そんな方法があったなんて知らなかった。それに、もしかしたら死んでたなんて。


 クルシュが泣きそうな顔をしている。やっぱり僕はダメだな。だから……もっと、もっともっと色々知って今度はちゃんと助けられる様にしないと……


 そんな事を考えていたらクルシュに抱きしめられた。


「主人殿、私の為に危険な目に遭わせてしまい、本当にすまぬ……だが安心してくれ。主人殿が使えるスキルは私も使える。一つ一つ教えていく故、少しずつ学んでいくと良い」


「うん。今度はちゃんと助けられる様に頑張るよ!よろしくねっ、クルシュ!」


 泣き笑いのような顔を向けてクルシュが言った。僕もその期待に応えられる様、頑張ろう!


「ごほん。んで、お師様の姿が元に戻ったのはどう言う訳だ?」


「あっ、すいません。クルシュのスキルの中に状態異常解除の魔法を見つけたので、それを使いました」


「ただの【ディスペル】では……もしや【オーバー・ディスペル】を?」


「はい。僕はクルシュのスキルを使う事が出来るのですが、前にオーバーは最上位だと聞いた事があったので使ってみました」


「おいおいおいおい、ちょっと待てよっ!使ってみましたって……最上位だぞ!それにお前、お師様のスキルを全部使えるのか!?化け物じゃねぇか!」


「ほぉ、師を前にして化け物とな」


「あっ、いや、そう言う訳じゃなくて!!」


「メリーゼさん。僕は全部使える訳じゃありません。多分クルシュが一度使った事のある物じゃないと使えないんだと思います」


「と言う事はシュティングレイ様はスライム体の時に一度お使いになったのですか?」


「ああ、あの体にされた直後、まだ意識がはっきりしていた時にな。だが戻る事は無かったのだが……!!そうかっ!」


「シュティングレイ様?」


「恐らく主人殿のスキル【異体同心(貴方は私)】のお陰やもしれぬ」


「というと?」


「本来、呪とは一人の対照につき一つまでと決まっておるが、今私と主人殿は魂で繋がっておる」


「成る程。それならば呪いが分散、もしくは」


「ああ、何かしらの綻びが出たのであろう。そこに私と主人殿に【オーバー・ディスペル】が掛けられたならば……まあ、とは言え」



 ポンっ!



「えっ?クルシュ!?」


 クルシュがスライムに戻ったぁ!?


「うむ、それでも完全に呪いが解けた訳では無いらしい。だが、それもまた好都合」


 ポンっ!  ポンっ!


 今度は人に!?あっ!またスライムに!


『今はまだこの姿のままの方が良かろう』


「僕は奇麗なクルシュも可愛いクルシュもどっちも好きだよ!!」


『き、きれ、か、可愛い、す、す、好きぃ!??』



 みょーーーーん



「ああっ!!またクルシュがおかしくなった!」




「なぁ……」


「はいマスター。あの行動は間違いなくスライムの求愛行動です。ただ先程からの様子を見るに、恐らくシュティングレイ様は自覚をされていない御様子。知らぬがゴットです」










昨日はサブタイ編集忘れてそのまま投稿してしまい申し訳です(ノД`)


そのせいかアクセスが大きてビックリしました!!


明日は12時、17時投稿予定となります!


ちょろっとでも面白いと思っていただけたならブックマーク、評価よろしくお願いします!


モチベがもりもりします!

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