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スライムブリーダー?実は最強の職業でした  作者: 谷里 零


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にゃっ!!!

ちょっと遅れました!

 クル……シュ?


 目の前の女性を見る。


 腰のあたりまである髪は、初めて見るけど真っ黒で、でも光の当たり方によっては濃紺に見えるかもしれない。肌はとても白く、左目は髪に隠れて見えないけれど右目は紅く、肌の白さとも相まって、とても神秘的な雰囲気がある。


 さっきは、ぼーっとしてて、それでも、なんで気付かなかったんだろうと思うくらいにもの凄い奇麗だ。



 ボッ!



 目の前の女性の、透き通る様な白い肌がみるみるうちに赤くなっていく。


「う、な、何て事を考えているのだ!」


 考えて?


「奇麗な人だなって……」


「にゃっ!!!……キュ〜」



 ぱたん



 えっ?


 頭から湯気を出して前のめりに倒れてしまった。


「お師様!!」


「シュティングレイ様!!」



 ……ほんとにクルシュなの?




 ーーーーーーーーーーーーーー




 僕達は今、スラム街に建てられテントの中にいる。テントと言っても大人が十人位入っても余裕があり高さもあるのでとても広い。

 回復薬の一時保管、ギルド職員と冒険者の簡易休憩所として建てられたみたいなんだけど今は、僕、メリーゼさん、クリスさん、クルシュ?の四人だけしかいない。


 ちなみにクルシュはベットに横になっているので席に着いているのは僕達三人だけだ。


「……まずは」


 そう言って向かいに座るメリーゼさんとクリスさんが頭を下げてきた。


「えっ、あの、ちょっと、頭を上げてください!」


「昨晩はすまなかった」


「心より失礼をお詫びします」


「ぼ、僕はなんとも思っていないので!と言うかあまり良くわかってないんです!とりあえず頭を上げてください!」


 なんとか頭を上げてもらうと、


「それと、お師様を」


「シュティングレイ様を」


「「救って頂きありがとうございます!!」」


「わぁ〜!!頭を上げてください!!」



 ーーーーーーーーーーーーーー



 その後二人には僕が気を失ってからのことを教えて貰った。それまで時間がかかったけどね……


 二人がギルド職員の人達と治療をしている最中、あちこちで怪我人が少なくなっている事に気付いたらしい。それで辺りをうかがうとスラムの住人が魔法で治療しているのが見えて、どうしたのかと訳を聞くと、


「僕とクルシュの事を言っていたと」


「そうですね。それでその方に場所を尋ねて向かった所」


「ぶっ倒れたお前と、裸で泣き叫ぶお師様がいたって訳だ」


 は、裸?


「本人は自分の容姿に無関心とはいえ、流石に多くの人の目がありましたので一度こちらへ来てもらい予備のローブを羽織って頂きました」


「あたしらのインナーは入らなさそうだったからな」


 そう言って二人は胸をさする。


「こっ、これからです!!」



 キッ!



 二人に物凄い睨まれた。……余計な事を言うのはやめよう。


「……まぁー、お前が倒れていた原因が魔力枯渇だってのはすぐに気付いたからな。クリスにお師様を連れて行ってもらって、あたしがあんたの事を見張っていたんだ。いきなり呻き声を上げた時はびっくりしたけどな」


 僕が起きたのはその時みたいだ。


「それで体調の方は大丈夫なのですか?」


 クリスさんが尋ねてきた。


「僕ですか?特に問題ないですね」


「普通、魔力枯渇寸前で目眩、吐き気、頭痛、魔力枯渇までいくと、本来は最低でも丸一日は寝たきりになります。貴方の倒れていた所に超高位魔法を使用した魔力残滓を確認しました。もしかしたら今後体調に異変をきたす恐れがありますので、十分にご留意ください」


「あ、ありがとうございます」


 多分、スライム鑑定で既に魔力が枯渇寸前まで行っていたんだろう。初めて使ったから、わからない事だらけだ。


 お礼を言ってから少し間があいたので、僕は一番気になっている事を聞いてみる事にする。


「あの、お二人にお聞きしたいことがあります」


「なんだ?」


「あそこで寝ている女性、本当にクルシュなんですか?」


 意識すれば異体同心による繋がりが感じられるので、あの女性がクルシュだとは分かっているけど未だに信じられないんだ。


 僕の質問に答えてくれたのはメリーゼさんだった。


「泣きじゃくるお師様を見た時は、流石のあたしも最初は信じられなかったけどな」


「はい。シュティングレイ様は決して涙を見せぬお方でしたから」


 そう言って二人はクルシュを見る。とても優しい目をしている。やっぱり本当にクルシュのようだ。


 そうだ、せっかくだから二人の知ってるクルシュの事を聞いてみよう。


「僕はクルシュと出会ってまだ一日しか経っていません。お二人の知る昔のクルシュを教えてくれませんか」


「お師様の事か?」


「そうですね、当時のシュティングレイ様は美しく、そして気高きお方でした。特に私達二人には気を配って下さって、誠に勝手ながら親の様に思っておりました」


「だな。仲間思いで、でも自分にも仲間にも厳しく、あたしもああなりたいと思っていた。だけど修行が厳しくてよぉ、ダンジョンに一人取り残された時は本気で死ぬかと思ったぜっ!」



「あの時は本当にすまぬ事をしたな」



「お、お師様ぁ!?」


「クルシュ!!」






















明日も17時更新予定します!





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