僕のスキル
僕がそうクルシュに言った後、すぐの事だった。
みょーーーーん
急にクルシュが縦に伸びた。伸びて伸びて細く伸びて……え?
「えっ、ど、どうしたのクルシュ!?」
伸びたり縮んだり、また伸びたと思ったら捻れたり、明らかに様子がおかしい。
『っぐ』
「クルシュ!!」
どうしよう!どうしよう!どうしよう!
次にポテっと地面に落ちて、
ブルブルブルブル
今度は凄い勢いで震え出した!
「クルシュ!クルシュ!」
僕は急いで両手の手のひらで掬い上げる。
グテーーーーン
「うわぁぁぁ!クルシュ!」
クルシュが溶けたっ!指の隙間から溢れそうになり、慌てて鞄の中に入れた。
落ち着け、僕!!
考えろ!
絶えずクルシュから感情が流れて来るけど、僕はその感情を知らない。
色んな感情がごちゃ混ぜになっていてわからないんだ。
落ち着け!落ち着け!落ち着け!
今の僕に出来る事はなんだ?考えろ!何でクルシュはこうなった?こうなる前に何があった?
まずここに来ていっぱい怪我してる人がいて
クルシュに助けてって言って
クルシュが怪我してる人を助けて
助けた人の天職を……
……そう言えば、なんでクルシュは他人の天職がわかったんだ?
ここに何かがあるはず。でもどうすれば……
ーーー己が力量を知らねばならぬ。
ーーーそして主人は従魔のスキルを使用する事が可能であり、
っ!!そうか!
僕はギルドカードを取り出した。前にクルシュが言っていた事が本当なら、
スキル スライム鑑定
スライム従魔契約
スライム念話
スライム成長速度 極大
異体同心
衝撃無効
【瞬穿】
【ヒール】
【リカバリー】
【キュア】
【スタミナアップ】
【マジックアップ】
【エリアヒール】
【エリアリカバリー】
【エリアキュア】
スキルが増えている。クルシュの言っていた事は本当だったんだ……
【】は多分だけど僕が使った事のないスキルなんだと思う。
この中にクルシュが使っておかしくなった原因のスキルがあるはず。そう考えていると一つのスキルが目に入った。
スライム鑑定
多分これはスライムを鑑定する事が出来るスキルのはず。もし本当に鑑定出来れば、……クルシュがおかしくなった原因がわかるかも!
スライム念話を使った時と同じでなんとなくやり方がわかる。
知りたい、知りたい、クルシュの事を知りたい!
そう強く願い、心の中で唱える。
ーースライム鑑定!!ーー
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名前: ◼️◼️◼️・シュティングレイ
【クルシュ】
天職: ◼️◼️◼️
スライム
契約者:エルム・グローディア
年齢: ◼️◼️◼️◼️
スキル:種族固有スキル
擬態 分体 触手
攻撃スキル
瞬穿 ◼️◼️◼️ ◼️◼️ ◼️◼️◼️
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「うわっ!」
思わず声をあげてしまった。一気に物凄い量の情報が押し寄せて来た。頭がパンクしそうだ。
何か、何か分かるものはないのか……
痛みと吐き気を堪えてひたすらに目を通す。たまに文字が見えるけど、どこまでも◼️が並んでいる。なんだこれ……
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どれくらい経ったかわからない。多分僕の顔は、頭痛と吐き気により、涙と鼻水でぐちゃぐちゃだと思う。
どこまでも続く◼️、◼️、◼️。でもようやく終わりが見えて来た。
状態:呪い 状態異常 混乱
「あった……やっぱり……おかしくなっていたんだ……
これは……僕の……使える……魔法では……治せない……
でも……クルシュの……使える……魔法なら……僕も……使えるんだよね……」
鞄に手を添える。
物凄い数の◼️の中に、ぽっかりと文字だけ並ぶ場所があった。そして、そこにあった魔法を僕は知っていた。
今、治すよ。
「オーバー・ディスペル」
そう唱えて僕は意識を失った。
明日も17時更新です!




