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母親降臨
まあ、いろいろあったが深雪の正体がわかったし一安心。
俺はソファーに寝転がりテレビを付けた。
深雪はと言うと、「お母様の夕食を食べてしまったのでキッチンと食材を使ってもよろしいですか?」と言い俺が許可したとたんにまな板包丁を取り出して料理を作り出した。
料理の腕はお手伝いの仕事をするのでとっても上手かった。
トントントンっとリズミカルな音を聞きながら俺はテレビを見ていると、俺の混乱の原因こと俺の母親、水渡 真保が帰ってきた。
「ただいまー悟、元気かぁー!?」
「お帰り、まあギリギリ元気」
こんな時間なのに元気な母さんはいつ見てもすごいな。
「えぇ!ギリギリ元気!?どこか具合が悪いの!?」
「原因は母さんなんだけど……」
「待ってて!キッチンから薬もって来るから!」
そう言ってキッチンの方を見ると、母さんと深雪の目が合った。
「え?えぇぇぇぇぇぇ!?」
母さんは何かすごいのを見たようなかんじの声を上げて、深雪はその声にビクッていた。
「悟が悟が、彼女を連れてきた」
ちっげぇーーよ!!