いつもの家(昨日までは)
短いけど感想をよろしくお願いします!
俺の目の前にある赤い目
赤と言ってもそう暗いような色ではなく、少し明るい色彩の赤色をしていた。
初めて見る色で新鮮だな~
そして見つめ合いながら数秒後、少女がまばたきして目が覚めた。
「あ……」
そうだった、少女は冷蔵庫から出てきた異常な存在なんだ。
そう自分に言い聞かせ、警戒心を上げる。
そしてまた少女を見る。
するとキュルルルっとそんな音がした。
ん?なんだ……?
俺は部屋を見渡し何かがいるのか調べた。
しかしなにもいなかった。
俺は安心して少女の方を見ると、顔を真っ赤にして震えていた。
な、なんだ!何か攻撃してくるのか!?
そう思い逃げる姿勢をしたが少女は何もしてこなかった。
するとまた音がした。
今度はハッキリと聞いた、少女の方からだ。
だったらこの音は……
俺はまた顔が真っ赤になった少女を見て確信した。
お腹が鳴ったんだ。
キッチンに行き母さんのシチューを少女に渡すと、目がもっと輝きもぐもぐ食べ始めた。
少女は黙々とシチューを食べいつの間にか失くなっていたんだけど母さんになんて言おう。
シチューを食べ終わった少女は何かを思い出したのか、俺のノートとペンを取って何か書き始めた。
そして、書いたのを俺に見せてきた。
え~なになに、『ご飯をありがとうございました。わたしは深雪と言います』
「てか、何でノートに書いてんだよ口で言えばいいのに……あ」
ヤバいつい思ったことを言ってしまった。
すると、少女はまたノートに何か書き始め俺に見せてきた。
『まずはこちらにサインを』
そう書いてあるそして、下にはペンでさっき書いたのかひらがなで“けいやくしょ”と書いてある。
少し怪しいが、これから話すのにいちいち俺のノートのページがなくなっていくのは惜しいしな……
俺は子供の遊びだと思い名前を書いた。
それがこの先を変えていくのも知らずに。