1-2話
「おや、食べられてしまいましたねぇ」
男がゾンビの餌食にあっているそんな映像を楽し気に眺めている
「ちょっと、ちゃんと仕事しなさいよね!」
とそんな男を同僚と思われる女性が叱りつける
「仕事もなにも彼、私の話聞く気ありませんでしたよ?」
「あんたの言い方に問題があるって言っているの! じゃないとあたし達が被検体になるわよ!」
「それは困りますねぇ。 この仕事がやれなくなるのは」
男は女の忠告を真摯に受け止めて心を入れ替えた。
「さて、次の方はどのように突破してくれるのでしょうねぇ」
入れ替えたとはいえ、男の嗜虐的思考だけは変えようがなかった。
―被験体番号 No.360000291 が目を覚ました
★★★★★
「……んぅ…ん。 あれ? なに、ここ?」
被検体番号No.3600000291こと、田中 愛は目を覚まして辺りをキョロキョロする
「ん"ー、頭がズキズキするよー」
愛は痛む頭に手をあてる
「オハヨウゴザイマス」
唐突に部屋に声が響いた。突如声が聞こえたことに愛はびっくりして頭に手を当てながら固まった。
「オドロカシテ、モウシワケアリマセン。 オハヨウゴザイマス。」
機械音声は愛に謝罪して再度挨拶を繰り返した。
「…………お「アレ、モシカシテスピーカーニイジョウガ…」」
愛は返事しようとしたが機械音声と声が被ってしまった。
しばらく無言の時間が部屋を流れた。
ずいぶん放置してました。
次もいつ更新するか不明です。
名前が出たからといって主人公ではないです。