アニメの散文的感想?① 「カウボーイビバップ」
皆様
いつの時間でも良いように
おはよう(*^-^)/
こんにちは\(*^-^*)/
こんばんは\(^-^*)
ついに随筆初解禁!?
日本が世界に誇れるサブカルチャーの代名詞と言っても過言ではないアニメです(*・∀・*)ノ
何の作品の散文的感想にしようか悩みに悩んで、全体の物語の構成、一話一話の構成が秀悦な作品の散文的感想に決めました。
ちなみに、私個人としては、アニメ映画は映画です。この随筆で取り上げるアニメの散文的感想は全てテレビシリーズとなっております(その予定です)
ではでは私の「をかし」を徒然なるままに――
私の作品を拝読している方では、想像もできなかったであろう、とっても意外かもしれない作品を選びました。
知っている方がいらっしゃれば良いのですが、このテレビアニメ、映画に匹敵すると言っても過言ではない素晴らしい名作なのですよ( *・ω・)ノ
去年から生誕20周年記念イベントを開催して、グッズ販売も積極的に行われております。
また、何度かハリウッドで実写映画化のお話が合って、キアヌ・リーブスが主演というお話で期待して待っていたのですが、何年経ってもその後音沙汰なしの状態が続いていましたが、ついに去年!
ネットフリックスにて実写ドラマ化! さらに現在制作中のお話に興奮を隠せない私がいたのでした。ではでは
声の出演
山寺 宏一
石塚 運昇
林原 めぐみ
多田 葵
音楽
菅野 よう子
脚本
信本 敬子
監督
渡辺 信一郎
「カウボーイビバップ」
有名な方々がずらりといらっしゃいますが、またいつものように個人的なことになりますが、音楽の菅野よう子さん、監督の渡辺信一郎さんの追っかけになるほど陶酔してしまう存在になったきっかけを作ってくれた作品です。
作品との出会いは、今でも鮮明に覚えています(今回の回想はビバップ風にお届けします)
まず部活帰りで少し草臥れた私は、徐にテレビのリモコンを持って電源を入れた。
ブラウン管のテレビ画面に映し出されていたのは、とても奇妙な話のアニメだった。
お話の内容が何を言っているのか見当も付かない支離滅裂なそのアニメは、ずっと登場人物達の独白が続き、訳が解らない内に番組が終わってしまい、最後のテロップにはこう書いてあったの。
THIS IS NOT THE END. YOU WILL SEE THE REAL "COWBOY BEBOP" SOMEDAY!
クイーンの影響もあり、洋楽にはまっていた私は、目にした英語のスペルを何となくその場で覚えてすぐに辞書を引いて調べたわ。訳すとこうね
これは終わりではない。いつの日か、本物の「カウボーイビバップ」を目にする
何のこっちゃっと思ったし、新聞の番組欄に目をやれば、番組名が「カウボーイビバップ」で、私が目にしたのは(終)の文字が付いていたから、最終回だったのこれ? っと軽く衝撃を受けた。
その見た回は、アニメなのにカメラがユラユラして画面が赤くなっていたり、振り返ってみようみたいなことを言った後で、食い物の話になり、だんだんと話が良く解らなくなってきて、エヴァの最終二話「終わる世界」と「世界の中心でアイを叫んだけもの」みたいな展開だったから、今までがどういったお話だったのか気になったって話。
当時からテレビで放映される作品の規制が厳しくなり始めた時期だったかも。しかもとっても絵が綺麗だったし、来週も見てみようかなっと思えるほどの琴線に触れたから、少し残念に思った。
そうして、ビデオが出るまで待ってようというのを頭の片隅に置いて、私は映画三昧に浸った。
当時映画館で見た映画、順不同(*^^*)
「プライベートライアン」
「始皇帝暗殺」
「リング」「らせん」
「アンドロメディア」
「ムーラン」
「ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」
「エイリアン4」
「不夜城」
「スプリガン」
「金田一少年の事件簿 上海魚人伝説殺人事件」
「踊る大捜査線 THE MOVIE」
「銀河鉄道999 エターナルファンタジー」
これらは映画館で観た映画だけど、ビデオではもっと見た。ちなみに「タイタニック」もロングラン上映していた年1998年。
そして、どうしてか地球に隕石が落下する映画「ディープインパクト」と「アルマゲドン」が公開され、「プライベートライアン」と「シンレッドライン」という戦争映画の概念と構成を打ち崩した傑作が産み出され、ホラー映画界の重鎮となる貞子が初めてスクリーンに姿を現した「リング」などなど、バラエティに富んだ年だった。
何だかんだと時は過ぎて、十一月くらい。夏の暑さが頭からも肌でも感じることができなくなって、秋の過ごしやすいくらいの寒さから、冬の凍える寒さの始まりで頬を赤くする人々が町を歩くのを眺めていた。そんな十一月。
WOWOWに契約しているわけではなかったけど、ノンスクランブル放送って言う無料で見れる時間があった。
そこで、新聞の番組欄でいつもは気に留めることなんてないWOWOWの番組欄を見たら、そこには「カウボーイビバップ」の名前があった。
あれ? これ前に変な最終回だったやつだっけ?
そんなおぼろげな記憶から、私は夜更かしを断行して深夜零時が来るのを何かの映画を見て待った。
通常のスクランブル放送だとモザイクがかかって見れないWOWOWが、ノンスクランブル放送で見れるようになるのは知っていたけど、普通に見れるのかと疑心暗鬼だったわけ。
そして、その時間がやって来た。すでに放送して一か月程が経過していて、私が最初に見たのはSESSION#6「悪魔を憐れむ歌」だった。
ここから毎週楽しみにビバップを見続けることになる私ですが、ここでカウボーイビバップの簡単なあらすじ的な物を。
西暦2071年。指名手配犯を捕まえる賞金稼ぎ「カウボーイ」たちが活躍する宇宙開拓時代。カウボーイのスパイク・スピーゲル、ジェット・ブラックは、オンボロ宇宙船「ビバップ号」で「肉なしチンジャオロース」を食べながら愚痴を零していた。
そんなコンビで今までやって来た二人に謎の美女フェイ・ヴァレンタイン、天才ハッカー? のエド、犬? のアインが仲間になっていく。
何かしらの事情を持つ彼らは、時にクールに、時に熱く、時にバカ騒ぎし、時に人情に流されながら、様々な厄介ごとに巻き込まれていく。
それは、まるで醒めない夢を見ている、愛すべき日々。
最後の文章は、私の思いが入り込んでおります。そう、本当に大の大人がバカなことをとんでもないくらい真面目になってやってる。
言い換えるなら真面目に不真面目なのです。決める時にはカッコよく決めてくれる彼らですが、何処か抜けている所は、恐らく初めてこの作品を見た人の感想は、どことなくルパン三世に似ていると思うはず。
私もその一人なのですが、しかし、監督曰く松田優作主演の「探偵物語」を念頭に入れてたとのことでした。
確かに、最初はルパンみたいだなぁっと思っていたのですが、一話一話を細かく見ているとルパンというよりは、本当に実写ドラマ、いや、映画に匹敵するほどの物語と、やけに心を鷲づかみにする音楽に、呼吸するような声優さんたちの至極の演技が耳に幸せを運んでくれいました( TДT)
そして、哲学的な台詞と、活気のあるジョーク、生きてきた人生を物語るような登場人物たちの名言などなど、二年か数年に一回ですが、私は何度も全話見返し、劇場版も何度も見ています(劇場版は映画の散文的感想にていつの日か語ります)
この作品をお話しする上で外せないのが、菅野よう子さんのやたら音楽がカッコいいのです。
オープニングを飾る「TANK」は遊び心と耳に残るキャッチ―なフレーズの連続で、この曲を聞いただけで心拍数を上昇させてくれます(*^^*)
エンディングである「THE REAL FOLK BLUES」は、山根麻衣さんのボイスと重たくずっしりと響く演奏で心が潤ってくる感覚に陥ります。
劇中をこれでもかというほど数多に流れて耳に残る音楽は、至高を超越した洗練された素晴らしい曲ばかりです。ちなみに私が一番好きなのは「CALL ME CALL ME」です。
一癖も二癖もある登場人物が奏でる狂想曲。映画一本分に匹敵するほどの濃密な物語と痺れるほどのカッコよさ。
褒めちぎることでしかこの作品を表現できないくらい、私はこの作品に出逢えたことで素晴らしい物語を語るのに時間は関係がないのだと解りました。
各話は時に痛快、時にバカ騒ぎ、時にふざけ過ぎているくらい悪ふざけしつつも、その合間を埋める奥深い人生の悲壮と愛する人への思いを語る感傷と恐怖が胸を刺す。
最初に見た「悪魔を憐れむ歌」は、引き合いに出していいのか解りませんが「グリーンマイル」の隠されたテーマにも近いものを持っていたのです。
ビバップの各タイトルでピンときた方がいたら嬉しいのですが、ローリングストーンズの曲名であったり、何処かで聞いたことがあるような曲のタイトルをもじっている遊び心。
各々のお話も、アクション、コメディ、ホラーまでバラエティに富んだ、まさに新しい演奏スタイルの名を冠するビバップの名に相応しい作品です。
私が好きなお話
SESSION#1 アステロイドブルース
SESSION#6 悪魔を憐れむ歌
SESSION#7 ヘヴィ・メタル・クイーン
SESSION#8 ワルツ・フォー・ヴィーナス
SESSION#10 ガニメデ慕情
SESSION#11 闇夜のヘヴィロック
SESSION#16 ブラック・ドッグ・セレナーデ
SESSION#17 マッシュルーム・サンバ
SESSION#18 スピーク・ライク・ア・チャイド
SESSION#19 ワイルド・ホーセス
SESSION#20 道化師の鎮魂歌
SESSION#21 ブギ・ウギ・フンシェイ
SESSION#22 カウボーイ・ファンク
SESSION#23 ブレイン・スクラッチ
SESSION#24 ハード・ラック・ウーマン
SESSION#25 ザ・リアル・フォークブルース(前編)
SESSION#26 ザ・リアル・フォークブルース(後編)
ほとんどじゃないかというツッコミ痛み入ります(*^_^*)
まず全てのお話が好きなおバカちゃんな私ですが、特にとあげるならば(さらに厳選です)
これまでの登場人物達の帰結すべき物語と音楽、脚本、演出、全ての集大成をここに詰め込んだ膨大なエネルギーと物語の終わりをこれでもかというほどの圧倒的な水泡のような喪失感を抱かせる最終回「ザ・リアル・フォークブルース(後編)」は、恐らくアニメ史に刻まるほどの史上最高のラストだと思っております。
アニメはお好きですか?
子供だけが楽しむ物語ばかりではありませんよ
短い時間の中で繰り出される巧みな演出と素早い起承転結
最終回を見たくないけど見ちゃう
愛すべきアニメ
少しカルト的で
少し大人向けな
上質な物語に触れてみてはいかがでしょう(*^^*)
ではでは
次回の散文的感想は再び映画
「ショーシャンクの空に」です(ノ´∀`*)
感想・評価・リクエストなど気軽にお寄せ頂けたら幸いです