小説の散文的感想?① 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
皆様
いつの時間でも良いように
\(^-^*)おはよう
こんにちは\(*^-^*)/
こんばんは(*^-^)/
随筆って思っていたよりも書き進めることができて、加筆修正の上手い表現が出て来ない時の息抜きに丁度良いですね
文字数もそこまで苦にならないでスラスラ出てくるので、色々と勉強になっているかも
何だかんだ更新が早いかもしれませんね
あ!
百鬼絢爛の加筆修正はちゃんと作業中ですよ(-_-;)
ただ今大きく展開を変えて、全て書き直しているので時間がかかりますけどね(+o+)
はいはい本題と参りましょう!
事実は小説よりも奇なり
良く使われる言葉ではありますが、私は小説でも映画でもアニメでも漫画でも思うのですが、創作には現実のような奇があるっと思うのですよ
それが今回の作品ですね
前回が映画だったので今回は一番大好きな作家様の二番目に大好きな作品の散文的感想をお届けしますね
フィリップ・K・ディック著 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
名前は何となく聞いたことがあるけれど内容までは知らない方がほとんどかなぁ~っと思うのですが……
この作品はSF映画の金字塔、ハードボイルドSFの頂点、と言われる「ブレードランナー」の原作ですが、映画は小説の世界観と登場人物の設定を拝借しているだけでほとんど映画独自の展開となっています
監督は巨匠リドリー・スコット!
個人的にとっても好きですが、作品によって好き嫌いがあります
例えるならば、たまに独創的な料理を出してヒンシュクを買う天才シェフ!
まさにそう!
まぁ今回は映画ではないのでこの辺で(*´ω`*)
映画「ブレードランナー」それと続編である「ブレードランナー2049」についても映画の散文的感想で取り上げようかなと思いますので、まずは原作から散文的感想を
私の随筆を拝読して頂き敬愛するディック様の世界に触れてみたいと思ってくだされば幸いです
今回もネタバレ一切なしの散文的な感想をお届け致します
何故ゆえにこの作品が二番目に好きかというとですね、ディック作品に出逢ったのは中学生時代に遡ります(また自分の過去の話ですかぁ(^_^;))
その当時ですでに名作からB級映画、最新作映画とあらゆる映画を見まくっていて、友人たちに勧めたり、父と感想を言い合ったりする変な子? でした
父が映画好きだったこともあり、私もその影響を受け、様々な映画を小学生時代から見ていました
浜崎あゆみの曲で涙を流しつつも、洋楽にもどっぷりハマりQUEENやカーペンターズ、ABBAと言った方々にも夢中になっていた時期でございます
この当時は読んでいる本の趣向も変わっていて漫画を中心に拝読していた次第です
「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」っといった高橋 留美子様の作品に熱中して、どうにも当時連載が始まったばかりの他の作家様の漫画を読まず、コレクションを集めていたような感じですかね
そんな時でした
新春映画としてテレビで「ブレードランナー」が放映されたのです
父が録画していたので私も一緒になって見たのですが、ハードパンチャーのストレートをもろに食らって倒れる寸前になりながらも、根気だけで立っているパンチドランカーのようになりました(笑)
何言ってるんですかっと思ったそこのあなた!
私も良く解りません(笑)
強いて言えるならば、前回の映画の散文的感想で記したような感じで伝えるならば「映像」と「音楽」が一つとなって「芸術」になった
っと臭い言葉を並べてみましょう
散文ですしね
そういった衝撃が映画「ブレードランナー」にはあったのです
その時は知らなかったのですが、この時見た「ブレードランナー」は「劇場公開版」で、その後見てさらに衝撃を受ける「ディレクターズカット」は映画人生において生涯忘れることができない「映像」で語る「台詞無き」「物語」の「素晴らしさ」に感動するのですが、その話はまた今度にしておきましょう
こうして初めて「ブレードランナー」を見た私はこの作品の魅力に取りつかれてしまうのです
そしてその数日後、私は毎月購読していた今は無き映画雑誌「ロードショー」で戸田奈津子様の私の好きなSF映画と題した別冊付録で「ブレードランナー」についてのページを拝読する偶然が起きるのです
この時初めて「劇場公開版」以外に他のバージョンがあることを知り軽い衝撃を受けるのですが、そのページにはさらに衝撃の事実を知らせる一文があったのでした!
「この映画には原作小説があるんですよねぇ」
え?
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!
っとなりました
それで翌日、私は原作を買いに書店へ赴くのです
中学生当時で読んでいた小説は「六番目の小夜子」「天国までの100マイル」「姑獲鳥の夏」「おいしいコーヒーの入れ方」「BAD KIDS」「GO」「恐怖の四季」「スターウォーズ」と言った偏った物ばかりでした
別段好きなジャンルが定まっていたわけでもなく、話題になっているから拝読した感じだったのかな?
そうして初めてディック様の小説を手に取った私はこの方の描き出す心理描写、世界観に心乱されることになるのです
簡単なあらすじです
第三次世界大戦後のサンフランシスコ。世界は自然が壊滅的な状況となっており、生物は無条件で保護され、本物とうり二つの機械仕掛けの生物が存在し、人間はそれを飼っていて、本物の動物を飼える者は裕福層だけだった
その科学技術が生み出した人造人間は感情、記憶を持ち、自分が機械であることを認識できない者もいるほどだった
賞金稼ぎの主人公リック・デッカードは機械仕掛けの電気羊を飼っていたが、本物の羊を飼いたかった
そんな彼の耳に火星から8体の人造人間が逃亡したことが転がり込んできた
人造人間を「処理」して彼らにかけられた莫大な懸賞金で本物の羊を飼うためにデッカードは追跡を開始したのだった――
これだけ読めば作品がアクション映画向けなのかなって思うのですが、ハードボイルドな生き方をこれでもかと描かれ、陰鬱で何処か愛くるしささえ感じる人間の業を心に打ちこまれます
何よりもこの物語の根底にあるのは「動」ではないのです
ひねくれていて、読者によっては嫌悪感すら抱く人もいるであろう主人公の視点から歪んだ未来世界を私達に見せつけ、彼が感じた「本物」と「偽物」の明確な「違い」とは何か?
「生」とは何なのかを問いかける「静」の作品です
最初に読んだ時はデッカードって男性素敵だなって思っていたのですが、年齢を重ねる度にこういった男性は女性関係がダメだと思う私です
しかし、こういった男性のニヒルな言葉遊びを直接聞くことができたら、私はメロメロになってしまうかもしれませんね
ディック様の作品は常に「本物」と「偽物」がせめぎ合い、さらには「夢」と「現実」の境界線は一体どこにあり、自分のいるべき世界は何処なのだろう?
「正義」と「悪」を簡単に「はい」と「いいえ」のような二択で分ける事ができない人間らしい人間を描き
読者にあらゆる問いかけをしつつ、作者自らの見解を押し付けてくるわけではなく、私達読者に委ね、そしてこんな言葉が聞こえてきます
「あなたの答えを探してみて欲しい。そして、それが答えだよ」
原作が発表されたのは1968年
考えてみれば、AIBOが登場したのは1999年
本当にディック様が作り出した世界のように機械仕掛けの動物をペットにする時代が訪れたのです(私は本当にそう思っていますよ)
時代を先読みしたようなディック様の世界は、本当に現実になってしまうのかもとまで中学生だった私は思ったのです
そして、私がこの作品で模索し、導き出した答えは
『感情を持つ全てのものに命は宿るのではないか?』
でした
ディック様の作品は、短編と中編が多いですし、短編から長編映画の原作が多く生まれています。長編の中でも私が一番、ディック様の作品で一番大好きな作品は「ユービック」です
「ユービック」のお話はまた今度するとお約束できるか解りませんが(笑)
同じ作品を拝読したはずなのに全く異なる観点から作品を見つめることができる
そう感じさせることができる素晴らしい作品の数々がまだあなたを待っていますよ(^^)v
それは小説でしょうか?
漫画でしょうか?
はたまた映画でしょうか?
それともアニメだったり?
もしかしたら音楽かもしれませんね(*´ω`*)
――創作には現実のような奇がありますよ――
ではでは
次回またお会いしましょう\(^o^)/
次は音楽にしましょうか?
感想・評価・リクエストなど気軽にお寄せ頂けたら幸いです