とりつくしまもない
今日は生ビールが美味しい
勉強すると太るらしい
焼き鳥屋の客が話してた
予想はしてたけど
やっぱり 取り付く島もない
無口とも違う
おしゃべりなのに
会話ができない
知り合って
随分経つのに
出会って1時間未満のよう
でも随分長い間
憎しみ合っていた気もする
傷つけようとしているのか
自分を守ろうとしているのか
さっぱりわからない
とにかく取り付く島もない
焼き鳥屋のつくねが美味しくて
厚焼きたまごに箸が進み
SMAPのオレンジの歌詞を読みながら
ちょっと涙して
生ビールをのむ
また面と向かって
怒りたくなる
何なの一体!
そしたらなんて答えるだろう
でもそんなの夢の夢で
とにかく取り付く島がないのだから
どうにかならないのかな
君のその性格
もう大人なんだから
どうにかしなさいよ
解っていながら私も
島に取り付こうとしない
どうにかならないかな
この性格
いい加減憎しみ合う事に
飽きた頃に
仲直りしたいな
でもやっぱり
バーカ
って罵りたくなる
でもとにかく取り付く島がないから
罵り合いも
仲直りもできないね
生ビールがおいしい
最後の客にならないように
焼き鳥屋を後にしよう
最後に一言言わせて欲しい
自分の行いを
私に投影するのはやめてほしい
疑いの心は
愛からではなく
あなたの裏切りからだと
感じるから
とても胸が痛む
それから
好きなものにランキングなんてないから
最後の客になってもいいから
やっぱり〆の雑炊食べてこう
取り付く島もない君は
イヤホンを外して
私の声を聞いてくれるかな
とにかく喧嘩ぐらい
してくれないかな
そんな取りつく島がない君を
愛する事ができるのは
私ぐらいしかいないと思うの
諦めなさいよ