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棲み家

うん、そうだよね。


って納得させて歩いてると…


近くに大きな公園を発見。


とても懐かしい感じがした。

あの場所によく似ているなぁ。


わたしは自然と、ベンチに腰かけた。


ところで…


今って、何時なの?


ふと思って、


公園内で時計を探すがどこにもない。


たいてい、ひとつやふたつ大きめの時計が立っているのに。


こっちに来てかなり、時間が過ぎたはず。


いや、待って…


ここでは時間の概念がないことを思い出す。


だから時計も他のものと同じで必要なし、か。


明るさも暖かさも来たときと同じ。

この感じがずっと続くんだねー。


これを永遠って言うのかな…


うとうとしながら、そのままベンチに寝転がる。


別に住む場所なんか必要ない。


わたしはもう魂なんだもん。


ただ、魂のなかには…


現世と同じような生活を望むものがいる。


家族同士ならそれも当り前かもしれないね。

だから、住む場所がここにもあるんだろう。


わたしの父親や母親もきっと、どこかにいるんだろうな。


でも…


わたしにはあの公園が自分の生活の一部だったし、人生そのものだったんだ。


なら、こういった生活も悪くないよね。


よしっ。


わたしはこの公園を自分の棲み家に決めた!



それからのわたしといえば…


いつも公園をぶらぶらと散歩したり、ベンチに座ったりを繰り返しながら過ごした。


こっちに来て、どれくらい経ったのか…


そんな時間の感覚さえ、忘れていく。


わたしは死んでしまった。


ここは天国、現世じゃない、


そう戸惑ったのも遠い過去のよう。


慣れって、怖いもんだよ。



ただ、彼のことだけは…


わたしの心を支配したかのように、


ずっとあのときのまま。

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