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赤信号

教室に恐るおそる入っていく。


あの人がすぐに気づいたようで、

わたしのほうに来ようとするが、

友達に捕まってて、離れられない。


わたしは足早に自分の席に座る。

窓際のいちばん後ろだから、教室全体をすぐに見渡せる。


彼は…

まだ来ていない。


会ったらどんな顔したらいいんだろ、普通にできるかな、緊張して無理かもしれない…


考えてたら、チャイムが鳴った。


彼はやすみ?


少しほっとする自分がいる。

だめ、だめ。

それじゃ逃げてるだけ。


あの人が言ったことと同じ。


担任が入ってきた。


みんな席につく。

彼の席だけ空いたまま。


担任はその席に目をやる。


彼が学校を休んだ記憶。

ないと思う。

それだけ、辛い思いさせたんだ。

逆だったら、たぶん同じはず。


ぼーっと考えてる間も担任は

話を続けてる。


……で、亡くなったそうだ。


え?


聞いてなかった。

亡くなったって?


…誰が?


クラスに空席はひとつだけ。


わたしは慌てて、前のコに聞く。


「いま、亡くなったって言った?」


「あ、ああ、交通事故なんて信じれないし」


信じれないのは、わたしのほう。

彼が亡くなった?

ナイフを持ったあの姿が最後?


担任が出ていったあとを、わたしは追いかける。


「交通事故…ですか?」


「ああ、赤信号なのに、そのまま自転車で、突っ込んだみたいだ。ぼーっとしてたのか、あいつらしくない」


それってほんとに交通事故?

飛び込み自殺じゃないの?


だったら、みんなわたしのせい。

わたしが彼を殺したんだ。



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