一緒に
布団をガバッと放り投げる。
ゆっくりと立ち上がって窓のほうに向かった。
そこは昨日、彼が最後に出ていった窓。
わたしは窓を開けた。
冷たい空気が部屋に流れこむ。
昨日からの雪がうっすらと積もっている。
あの公園も、今年はホワイトクリスマスだね。
去年も一昨年も、一緒にあの公園で過ごした。
雪が降ればいいのにねー、って毎年、話してた。
その願いが今年、やっと叶ったみたいだよ。
ううん、
あなたが叶えてくれたのかもしれないね。
雪に包まれたあの公園。
雪が溶ける前に、この眼で見なくちゃ…
きっと、あなたがわたしに届けてくれた
もうひとつのクリマスプレゼント。
わたしは、クローゼットを開けた。
クリスマスに彼に会うために用意してた服。
新品の服にそでを通す。
気持ちがすーっと入れ替わる感じがした。
負のオーラが少しずつ消えていく…
たとえ、一時的でもいい。
ずっと、でなくてもいい。
この気持ちを忘れないでいよう。
わたしは新しい服に着替えると、
雪に包まれた街に出ていった。
公園に向かって歩いていく。
後ろに伸びる影と一緒に、
ゆっくりと…
ゆっくりと、ふたり歩みながら。




