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別世界

わたしは、まだまだ中身は子供。


身体だけ勝手に大きくなって

高校生になったけど中身は…


ぜんぜん成長していない。


彼に出会ってからも、

甘えてすがって、頼って…


そのくせ、天の邪鬼で素直になれなくて。


わたしは…大きな子供にすぎなかった。

きっちり認めるよ。


でも、それはもう許されない。


他人の人生を変えて、

壊してしまったんだから。


しんとした空気がわたしの気持ちを

布団とともに、負のオーラで包み込んでいく。


それをかき消そうと、テレビをつけた。


どのチャンネルもクリスマスの話題ばかり。


画面の向こうは、浮かれた別世界。


別世界…彼もそうなんだ。


彼はもうテレビなんて見れないよね。

何して過ごすんだろ。

こことあまり、変わらないならいいけど…


一度はわたしも一緒に行こうと思った場所。

ほんとに彼と一緒なら、行きたかった。


でも、彼はそれをさせなかった。


だから、わたしはいま生きてる。

だから、テレビをいま見ている。


関心はないけど…


画面の向こうでは時間が進んでる。


勝手に布団に潜り込んで時間を止めてるだけ。


まわりの時間は、コツコツと過去から未来に歩んでいる。


「輝く未来、これから出会うひとやモノを大切にしていけよ」


彼はわたしにそう言ってくれた。


こんなわたしでも、まだこの先に輝く未来があるんだよね。


また、テレビのなかの人たちのように…

クリスマスを心から楽しめるときが、いつかくるんだよね。


ちゃんとわかってるから。


ここで自分に負けて死んだりしたら、きっとあなたは天国でわたしに会ってくれない。


それくらい、わかってる…よ。


わたしはテレビを消した。


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