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誓って
わたしは、残された指輪をぼーっと見つめた。
あなたからの最後の贈りもの。
それは、キラキラと眩しかった。
わたしの未来も、こんなに輝けるのかな?
…ううん、輝かないとだめなんだよね。
それは、死んでいったあなたのため。
そして、もちろんわたし自身のため。
あなたは身をもって教えてくれた。
あなたは悪い心、弱い心に打ち勝ったんだ。
わたしの前でそれを見せてくれたんだから…
わたしも、それを見習わないとね。
わたしも自分の弱さに負けないよ。
自分の将来もちゃんと考える。
新しい自分に生まれ変わる。
これからの未来を大切にしていく。
…でも、あなたとの過去もずっと忘れない。
この指輪に誓って、約束する。
わたしは、夜空を見上げた。
「だからそこから、わたしを見ていてね」
空から雪が舞うなかで、ひとつだけ星が輝いた。
あの星にわたしは独り言みたいに、ささやいた。
「…Merry Christmas」




