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叫んだ

わたしも、なにか言わないと。

でも、言いたいことが多すぎて…

何を言っていいのか、言葉が出てこない。


彼に言い残した言葉。

あまのじゃくなわたしだけど…


彼に言わないと、いま、伝えないと後悔する言葉。


涙ながらに、ようやく言えたセリフは、


「わ、わたし…」


次の言葉が頭ではわかってるのに、音になかなかできない。


スゥーーッ。


小さく呼吸してやっとかすかな音になる。


「いまも…ぁぃしてる」


わたしが、自分から愛してるって言えた。


好きじゃなくて、愛してるって。

いつも照れて言えなかった言葉。


わたし、やっと口に出せた。


その言葉に彼は嬉しそうに、応えてくれた。


(お前から、愛してるか……最高のクリスマスプレゼントだよ。ありがとな)


ありがとう、はわたしのほう。

こんなに素直になれたんだから。

みんな、あなたのおかげ…


それから、少し時間をあけて彼は言った。


(じゃ、そろそろ行くわ)


いやっ、行かないで。

まだまだ話したい。

ぜんぜん言いたいこと言えてない。

あなたともっと話がしてたい。


また、自分だけ話して消えてしまうの?

あなたも、愛してるって応えてくれないの?


そのとき、カーテンが少し風になびいた。


「ま、待ってーーーーーーっ!」


わたしはまた必死で叫んだ。


だけど…


もう、彼の声は返ってこなかった。


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