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無意識

その夜、あの人から電話があった。


「元気になった?」


元気なわけが、ない。


でもこの出来事を話しても

信じてくれるわけもないし…


わたしは誰を信じたらいいの?


わたし、ほんとに生きてていいの?


そんなことを考えながら彼の言葉に、


うん、うん、わかった、と返事をする。

内容なんて覚えてない。


「ゆっくり寝て忘れるのが一番だよ」


そう言って電話は切れた。


心配してくれてるんだ。

それは、ちゃんと伝わるんだよ。


でも、あの人には全てを話せない。

心のどこかに、壁を感じていた。


彼には…


どんな些細なことでも話していたし、

彼もそれをきちんと聞いてくれた。


比較なんてしちゃいけないんだけど。


無意識に比べてしまう自分がいる。


きっと彼になら、

こんな信じれないことも話してた。


その彼にわたしは今、狙われている。


わたしは、どうしたらいいの?


ほんとに大切なものは、

失って初めて気がつくってよく言うけど…


わたし、気がついたかもしれない。


やっぱり…


わたしは彼を好きだったんだ。


彼の姿はいまはない。


電気の消えた、真っ暗な部屋。


わたしはベッドの中に、ひとり。


「わたし…やっぱりあなたが忘れられない」


指輪を握りしめながら…


どこかで見ている彼に向かって、

そうつぶやいた。

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