3.ああ、管理人はロクデナシ
-空想時間19時50分-
「いやー食った、食った」
シオンはお腹を叩きながらそう言った。
「和裏こんなけ食って金は大丈夫なのか?」
凱旋もキツそうな顔をしながら和裏に聞いた。
「平気、平気この俺を誰だと思ってるよβ上がりの和裏様だぜ!」
他の二人はキツそうな中和裏だけは意気揚々とそう言った
「マジで金足りねえとか言われても貸す金もねーぜ俺たち初期なんだから」
「うっせーな凱旋足りるってそんなに心配すんなよ」
「けど、マジで足りなかったらシャレになんねーぜ」
街で犯罪行為をおこすとどこからともなくガーディアンが湧いてきて捕まればアカウント消去も免れない。
「じゃあそろそろお会計といこーぜ!」
NPCが「お会計は3万ギルです」
と笑顔で言ったその笑顔はもうNPCとは思えないこれは天使天使だあああああああああああ!
と思ってるところに凱旋からひじ打ちが来た。
「なんだよ痛てーな!わかってる、わかってるで、何ギルだっけ?」
「3万ギルだとさ」
シオンがそう言った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
和裏は感情表現システム全開で汗をダラダラ流していた。
「ま、まさか足りねーのか?」
コ、コクン和裏は頷いた。
「ちょ、マジかよ!どうすんだよ!初日でアカウント消去とかマジないぜ!」
凱旋は焦った様子でそう言う。
「あの・・・よければギル貸しましょうか?」
三人は同時に振り返った。そこには女神がいた・・・
「じ、実はあと5千ギル足りなくて」
和裏は心底すまなそうにそう言った。
「はい、ではどうぞ」
その女の人は5千ギルをリアリティ化し渡してくれた。
[ありがとうございます!]
三人は同時に土下座しそう言った。
「いや、本当にありがとうございました」
三人はお礼を言っても足りない気持ちで何回も謝り続けていた。
「5千ギルなんだし、すぐにまた貯まるから気にしないで」
シオンはもう恥ずかしいやらなんやらで少し泣きそうになった初日から宴でしかもお金が足りないとか普通ありえんだろ!
心のなかではずっとこんな事を思っていた。
「あのーお名前はなんでしょうか?」
シオンは聞いた相手が女の人だったし少しくらいキモイと思われてもいいから聞いておきたかった。
「名前はルリです」
なんとその人は少しも嫌な顔もせずに頭まで下げながら名前を言ってくれた。
「あの、少しでもお礼をしたいので、猫の手でも借りたいときは僕らを呼んでください、そのうち二人は初期ですけど・・・」
と言いながら拒否も覚悟でフレンド申請を送ってみる。
ルリは最初少し驚いたような顔をしていたが承諾してくれた。
「これからよろしくお願いしますね、シオンさん、凱旋さん、和裏さん」
ここは仮想世界なんだから敬語なんて使わなくていいのだがルリは律儀に頭まで下げながらそう言った。
「私、今から行かないといけないところがあるので」
と、頭を下げながら言う。
俺たち三人は笑顔で
「また、今度ーーーー!」
と、言った。
「いやー俺たち初日で可愛い女の子とフレンドになれるとかやばくね!?」
と、和裏は心底嬉しそうにそう言った。
ついさっきまで冷や汗ダラダラ流していたのが嘘のようだ。
だが俺たち二人は誰もそこにはつっこまなかった和裏以外の二人も心底うれしいからだ。
三人は道の真ん中で騒ぎ続けた。
だが、騒げていたのはそこまでだった。
三人の視界は暗転した・・・・
次に目を開けた時は全てが真っ白だった
なにもないいや・・・なにもない事はない
人が沢山いる。
これは全プレイヤーだろうか?
見える限りで1万は余裕で超えている。
何が始まるのだろうか?
上を見るとデカイいや巨大なドラゴンがいた。
ドラゴンが口を開けるブレス攻撃か!?
俺は身構えたがそんな事はなかった
ドラゴンはしゃべりだしたのだ。
「皆さんよぉーくぞ集まってくれました!これから FWO・・・ファンタジーウォーオンラインを始めまーーーす!」
うるせえ!もうFWOは始まってるだろうがひっこめ!
誰かがそう言った。
「うーーん?誰がFWOが始まったと言いました?
この創造神である私が言ってないのだから始まってるわけないじゃありませんかっ!」
これであのドラゴンは管理人が操作しているものとわかった。
だが、なぜ管理人が出てくる必要があるのか。
その答えはすぐに返ってきた。
「皆さんもなぜ管理人がでてくるのか?そう思ってますよねーーー?
それはなぜか!お答えしましょう!これは実験なのです!」
・・・・・・は?俺は自分の耳を疑った実験だって?
なんの実験なのか?なんのためなのか?
「じぃーーつはですねー私はゲームを作りますが本当は科学者なのでーーーすよっ!
だからですねー人間は死地に追い込まれるとどうなるのか?っということに興味が非常にあるのです!
ですが法律で人を実験として使うことは犯罪なのですよっ!
だからですねーこうして私が創造神となれば人を実験する事も可能なのですよっ!」
ふざけんなー!ログアウトしてやる!誰かが叫んだ。
「ログアウトしたいならすればいいのでーーす!命の保障はできませんがっ!
一つ忠告しておくとですねーログアウトまたはHPがなくなった場合はですねー!
そのウォーカプセルの中の空気がなくなって窒息死してしまいますよーーー?
ちなみにウォーカプセルは鍵がかかってまーす!
硬度もダイヤモンド以上なので絶対に開ません よーーーーう?
まあ、正確に言うとHPが全損またはログアウトした時電源を落とした時から
1時間30分で全ての酸素がなくなるのですね!」
人々はざわめいた。ある人は泣き叫び、ある人は暴言を吐きまくり、ある人は管理人への攻撃を試みた。
「ここには3万4千人のプレイヤーが存在しているのでーす!その中でこの世にたった1つ存在する超レアアイテムをゲットすると
そのギルドのメンバーは現実に帰還できるのでーす!
ちなみに超レアアイテムは見つけるたびに移動するのでーす!」
人々は再びざわめいた。
僕はもう何がなんだかわからなかった。
こいつは何を言っているんだ?
そんなの何のためになるんだ?
だが、そんなシオンの事はおかまいなしに管理人は
最後の言葉をのべた・・・・
「それでは、ご健闘をお祈りしているのでーす!」
俺の視界はまた暗転した。
次に目を開けると、どこかの町だったフィールドは見渡しても端が見えない。
「くそっ!なんだってんだ!」
シオンは叫びながら恐怖などの気持ちを押し殺し仲間の二人に会うため荒野を走った・・・・・・・
いやーやっと書けましたよ!
なんか僕の前のだれかさんが途中で終わらすから
大変続きを書くのがてこずった!
まあ、愚痴はこれくらいにして(笑)
今回書きましたナツですいやー適当に書きました
本能が命ずるままに書きました。
次は和裏かな?かな?
まあ、誰でもいいけど(笑)
これからどうなるんでしょうね?
僕はこの先一切考えていません!
まあ、後の二人におまかせだなーではまた!