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第三話

教室の位置を替えました

チチチチ・・・


美しい鳥の声が聞こえ

透き通った朝日が窓から差し込んでくる


ああなんていい朝なんだろう

どれぐらいいいかというと

このまま死んでもいいぐらいだ・・・いや死にたくないけどね

ああこのままずっと寝ていたい・・・


っとそんなことは言ってられないので起きなければ・・・

ガタン

・・・ん?何かに当たった?

ああ時計か・・・元に戻さなければ・・・

・・・ん?さっき変なものを見たような?

いや、気のせいだろう、なんせそんなことあるわけがない

まあ一応気になるしもう一度見てみようかな・・・

・・・・・・

おかしいな寝ぼけているのかな?

もう一度見てみよう

・・・・・・

だめだ何度見ても変わらない。これは受け止めるしかないようだ

・・・現在時刻8時5分・・・


遅刻だ!!・・・普通の人だとまだ間に合うかもしれないが俺の場合は昼飯を作らなければならない。したがってこの時間に起きたということはやばいのだ


まさか俺がこんなミスをするなんて・・・・・・そういえばラインも起こさなければいけないな・・・・・・疲れる・・・


・・・と俺が一階に下りると


そこには一人の女性がいた

「アリス・・・」

俺がそう名前を言った瞬間・・・

ドガ!!

フライパンが飛んできた・・・



・・・ん?・・・俺は気を失っていたようだ

「起きなさい!遅刻するわよ!」

近くでアリスの声が聞こえる

俺を気絶させた張本人の声が・・・

「・・・起きないなら殴るわよ」

「お前が気絶させたんじゃないか!!」

俺はまだ痛い頭を抑えながら叫んだ

この女俺起こしたいのか寝させたいのかどっちなんだ

ああ恐ろしい

「なんだ無事じゃないの、びっくりさせないでよ」

なんだ心配してくれていたのかそれはよかった

「とりあえず無事ならさっさと起きて」

ん?そういえば俺はいまどうなっているんだ?

さっきは頭がかすんでよく見えなかったがこれはよく見たら

膝枕か!!

なんてこった膝枕なんてものを生きてるうちに体験できるなんて

学校に早く行きたいがここもどきたくない

迷うな~俺、どうする?

①極限までこの状態で居る

②このままここで一日を過ごす

③ここからもっと違うことを・・・


待て待て俺、何を考えているんだ

俺は健全な学生でもっとしっかりした奴のはずだ

もっとしっかり考えるんだ


普通は上を見上げるだろ!


ガチャ・・・


いきなり目の前の扉が開いた

はて?俺の家に俺以外に誰か住んでいただろうか?

誰も住んでいないはず・・・


「京介、アリスなにしてる?」

いや・・・いた居候のラインだ・・・

「いやいやライン何もないわ!!」


がつん


俺の頭が思い切り床を打つ

アリスが足をどけたからだ

ラインめ、俺の天国を邪魔しやがって

ぶん殴ってやる

なんて変なことを考えていると本当に遅れるので俺は急ぎ足で家を出ることにした

これじゃあ昼飯なんて作ってられないな

「ライン!昼飯は購買で買えよ」

「ああそれなら弁当作ったよ」

どうやらアリスが作っていたようだ

これはありがたい

「あと京介の分も」

俺の分もあるのかこれは嬉しいな

まあしかし何故アリスがうちにいて弁当を作っているのか気にはなるが今はいちいち聞いている暇がないので俺は走り出した


+ + + +

「間に合った…」

肩で息をきりながら時計を見ると

8時25分どうやら間に合ったようだ

急いで教室に向かった


+ + + +

がらがらがら


教室の扉を開けると皆が一斉にこっちを向いて…

俺の顔を見た瞬間…

…舌打ちをしてきた

「なんだ天和かよ」

「天和か」

ところどころでクラスメイトのがかっりしたような声が聞こえてきた

…涙が出てきた…

俺何かした?何もしてないよね?


それにしても何かあったのだろうか?


とりあえず近くに寄ってきたクラルを捕まえて話を聞く

「これは何の騒ぎだ?」

「転校生が来るらしいんだ」

なんだ、そういうことか…相変わらずそういう情報だけは早いなこのクラスは…

 しかしこのタイミングで転校というのは微妙だな

 今日で進級してから三日目だ

普通なら進級初日か次の日ぐらいだろう

まあ俺も詳しくないからよく分からないがそれに転校生なんてどうでもいいし…

「おい聞いたか?」

「聞いた聞いた、転校生は女子なんだろ」

…前言撤回!その転校生には興味がある!ぜひとも顔が見たいものだ

おっと俺は顔だけで人を判断するようなアホじゃないぜ

ただブスと可愛い子だとどうしても可愛い子に優しくなるというか反応してしまうというか

いや顔だけじゃないからね!ほんとに!

いや~朝のホームルームが待ちきれないな~


+ + + +

待ちにまった朝のホームルーム

担任の長ったるい前置きなど誰一人聞いておらず担任に呼ばれて教室に入ってきた女子に皆はくぎ付だった

「自己紹介してもらおうか」


「初めまして皇聖院 凛《こうせいいん りん》と申します

             宜しくお願いします」

なんて上品な声なんだ

その声を聴いているだけで癒されるそんな甘い声で彼女はしゃべった

「皇聖院はお隣の竹長学園から転校してきた、みんな仲良くやれよ」

相変わらずこいつは大声で五月蠅いな

しかしその隣で担任の声に怯えたように肩を震わせている姿が何とも可愛らしい


しかし竹長学園か…

竹長学園はこの桜ノ宮市に存在している魔法学校の中でもここに(ウェールズ学院)続いて大きな学校だ

しかもあっちはこっちとは違い貴族ばっかりのお嬢様学校のはずだ(共学だから正確にはお嬢様でじゃないが…)

こっちは魔法さえ使えればいいからいろんな奴がいる

大丈夫かな…?


+ + + +

朝のホームルームが終わると転校生の席はクラスメイトでいっぱいだった

まったく暇なもんだ…

「ねえねえ皇聖院さんって竹長学院から来たんでしょ」

「ねえねえ好きなことなに?」

「スポーツは好き?」

「スリーサイズは?」

見る限り転校生は困ったようにしている

あいつら……俺も気になる…って違う違う

いきなり皆から質問されてすぐ返答できるわけないだろ…

あの子は聖徳太子じゃないんだから…

迷惑かけてるんじゃないのか?

よし今から奴らの仲間に入れてもらう…じゃない奴らに質問のしすぎはいけないと注意してこよう

…別に転校生に興味があってお近づきになりたいな~とかいう下心があるわけではない

これはれっきとした生徒会執行部の仕事なのだ

「好きな事は読書です。スポーツもある程度は出来ます

         スリーサイズは…」


ぐはぁ…

俺は鼻血が出そうになった鼻を一生懸命押さえた

どうやら俺には早かったようだ

この転校生人がいいのか質問にすべて答えている

そう…全部だ…変な質問まで…

まさかこんな人がいるなんて驚きだぜ


俺がそんな事をしている不意に彼女がこっちを向いた

そして俺の状況を見て気遣ったように言った

「あら?…大丈夫ですか?」

「大丈夫です。気にしないでください」

俺は鼻血を必死に抑えながら言った

まさかこんな恥ずかしい姿を見られるとは

しかし見ず知らずの俺を心配してくれるとは優しいなこの子

ピュー!

 いかん!興奮したら鼻血が

「ぐあぁぁぁぁぁぁ!」

早く止めねば落ち着け俺心頭滅却するんだ

違うことを考えるんだ

…だめだ頭から離れない、どうして俺はこうなんだ…

ピュー!

「ここまでか…」

「ふふふ面白いお方ですね♪」

「ほえ?」

いかん!いきなり予想もしていなかったことを言われてつい変な言葉を行ってしまった…

「いえ、何でもありませんの」

「私の名前は凛ですわ」

「貴方のお名前は?」


「俺の名前は天和 京介だ」


「京介さんですねわかりました」

「ひとつお願いがありまして」

「聞いてくれますか?」


「ん?なに?」

こんな女の子が俺にお願いってなんだろう?

ん~?…全然思いつかないな…


「私にこの学院を案内してくださりませんか?」


「いいよ、むしろ喜んで!」

なんてこった

考えるよりも先に口が出てしまった

まあこんな可愛い子からの頼みだ、断る奴なんてこの世にはいないだろう

「本当でございますか!?…でしたら放課後にお願いしますわ」


「ああ、わかったよ」

話を聞く限りは二人かな

だとしたらデートってことになるんじゃないのか?

大丈夫か?俺     

絶対にへまは出来ないな…


…しかし紹介するといっても俺そこまで詳しくないし…

クラルに手伝ってもらうか…


+ + + +

ようやく放課後か…

今日ほど一日が長いとい思った日はないぞ

…しかし今日は大変だった…

朝からあんなことを言われたら放課後が待ち遠しくて

授業を一切聞いていなかった

まあ俺なら少しくらい聞いていなくても大丈夫…だと思う

…と俺が一人でぶつぶつ言っていると彼女が荷物をまとめてやってきた



「京介さん、行きましょう」


「うん、行こうか」


まるで俺は初デートの様に緊張していた


この学校はA棟B棟がありA棟が特別教室などがありB棟は普通の教室がある

ちなみにA棟は十字架のような形をしている

B棟は長方形の形だ


まず一階から…

A棟の一階は保健委員の本拠地保健室のほかに職員室など学校の主要な施設が集まっている


「B棟のは他学年の教室ばかりだからやめておこうか」


「はい」

B棟は一階が7年生の教室、二階が6,5年生の教室、三階が4,3年生の教室、四階が2,1年生の教室だ


「次は二階だね」


「二階…」

A棟の二階は図書委員の本拠地図書室、環境委員の本拠地学院管理室、広報委員の本拠地広報室や放送室

がある。主な特別教室もここにある


「三階…」

俺はいまだ三階には来たことがなかった

だから今若干ワクワクしている

…俺は子供か…


とりあえず三階に何があるかはクラルから聞いていたので知っていた

A棟の三階は風紀委員の本拠地風紀委員執務室がある。他にもいろいろな部の部室もあるらしい


とりあえず三階の入った

すると一気に話し声が聞こえだした

五月蠅いと思ったが今は放課後、部室で部活に精を出しているのだろう

それを邪魔するのは悪い、しかも相手は上級生かもしれないからな…

ガヤガヤ

ガヤガヤ


しかしうるさいな

なにかやっているのかな?

とりあえず声のする方に行ってみることにした

すると…


ガッシャーン!


一際大きな音が廊下に鳴り響いた

さっきのは明らかにおかしい音だ

まさか本当に何かあったのかもしれない


「何の音でしょうか?」

「分からない…でも何かあったみたいだからちょっといてくるから

       皇聖院さんはそこで待っててね」

そう言って皇聖院をそこに置いて、俺は急ぎ足で歩きだした

さっきの音は確かあの曲がり角の先でしたはずだ


角を曲がってその先を見るとそこには…







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