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第二話

生徒会執行部

それは全校生徒の代表であり生徒を導く由緒ある会

だからこそ品行方正、学力優秀なエリートが集まるところであり全校生徒の注目の的であった。生徒会執行部に所属しているというだけで羨ましがれ、尊敬の眼差しを受ける。それほどまでにこの学校の生徒会執行部は人気があった



今俺の手元には一枚の書類、あて先は生徒会執行部、内容は……

『天和京介を生徒会執行部に任命する』

そう一行だけ書いてあった…


「すごいな~京介、生徒会か~」

 今俺に話しかけた男の名前はメイクス・フェルナント耳がよくすぐいろんな情報にかじりつく今だって教室の端にいたくせにここまで来ている

「えっ、それは本当かい京介くん?」

 このいかにも優しそうな声は学級委員長のクラルヴァイン・ジークムントだ。ヨーロッパの有名な貴族の子らしいが俺らに対してえらそうな態度をとるわけでもないとてもいい奴だ。

「生徒会だと!」

「それは本当か!」

 しかしいかんせんこのクラスの連中は耳が良すぎるようだ。一瞬で俺の机の周りはクラスの仲間でいっぱいになった。

「すごいね~」

「まあ天和だったら当然か」

「疑う余地もないな」

「天和くんは頭いいからね~」

 みんなが言うことは間違っていないなぜなら俺はクラス分けテストで学年主席という実力を持っている。実技だって学年1位だし、学園内でE~SSまでランク付けされている中でA-と高位のランクを保持している

 だからこそこの報告に驚きはしたが疑うつもりはない

しかしいきなり3年生にこんな書類がくるだろうか?普通はこないだろう

しかもあの生徒会執行部からだ。何か裏があるんじゃないのかと当然思ってしまう

これは罠で俺を貶めるつもりかもしれない

「そういえば京介くんは生徒会室の場所知ってる?」

そのクラルヴァインの問いに京介は思い出したように反応した

「そういえば知らないな」


「だったら放課後一緒にいこうか、ちょうど渡すべき書類があるし」


「ああ、頼むよ」

本当にクラルヴァインは優しいなあ、これで女だったら本当によかったのに……


+ + + +

放課後

俺らは二人で生徒会室の前にいた

「失礼します。三年A組学級委員長ジークムントです。書類を渡しに来ました」


「どうぞ、お入りください」

そういってクラルは生徒会室に入っていった

俺もこれに続く

「三年A組の天和です。生徒会から書類が来たので来ました」

中に入る

広い、とにかく広い、生徒会室というのだから俺らの教室ぐらいの大きさだと思っていたが教室二個分以上はあった


「ああ君があの三年生でランクA-の天才か」

背の高い優しそうな男が話しかけてきた

「ああ名乗りが遅れたな生徒会副会長のデュートリヒだ、よろしくな」

その男は優しそうな笑顔をこちらに向けてきた、俺がいきなり話しかけた来たこの男が信用にたるかどうか考えていると、

「私はコンティーヌ・リボン、デュートリヒの恋人よよろしくね」


「そんなこと俺がいつ言った?」


「言ったよ~デュートリヒのバカ~!」

横からラブコメみたいなのが繰り広げられたのでどうでもよくなった

あの先輩が信用におけるかなどもうどうでもいい。俺は他人の異性交遊にかんしては許さない方針を持っているの、だから今は…

この先輩をどうやって殺すのかをフルで考えていた!

「…それ以上いちゃつくのはやめろ。それ以上すると殺す…」

そんな俺の気持ちを代弁したかの様に急に話し出したのは今まで奥にいた人だ

この人はさっきのデュートリヒと比べると落ち着いていてどちらかというと草食系といった感じだ

「…彼も困っている」


「ああそうだったな、すまない」


「…自己紹介がまだだった、生徒会庶務のヴィルヘルム・セイデリア」


「じゃあ、みんなで自己紹介しようか」

今度は元気そうな女の人が近づいてきた

「僕は生徒会書記のティーナ・オリーベです」

僕っ娘のようだ

「よろしくお願いします

こんどはいかにもお嬢様のような人だ。・・・僕っ娘なのに

「わたくしは生徒会議長のジャンナ・ファレビアよ、いい顔してるわね、私の召使にならないかしら?」

この人は逆に女王さまみたいだな

「…いきなり何を言い出しておるのだ!」

 一番奥にいたいた男が怒鳴った

「え…いいじゃないの別に~」

「あなたには関係ないのだから~」


「関係あるもないも吾輩が生徒会長代理をしている間はどんな不祥事も起こらせん!」


「あいかわらずうるさいわね~この頭でっかちは」


「頭でっかちとは何か吾輩は正論を述べたまでだ!」


「はいはいそうですわね~」


「ぐぬぬ……」


「…デュークそれより自己紹介」


「そうだったな吾輩が生徒会長代理デューク・ウェルキンスである」

「諸事情により生徒会代理という役職についておるよろしく頼む」


「はい、よろしくお願いします」

 よかった、破天荒な生徒会執行部だがまともな人がいたようだ

「残りのものは今で払っておる。後日紹介しよう」

 まだいるのか・・・

 できればまともな人だといいな~

「まあ君もいきなり生徒会執行部に任命するといわれても驚いておるだろう」

 はい、そうですね、生徒会執行部の面子が想像より破天荒で大変驚いております

「君を生徒会執行部に任命した理由は簡単だ」

 この人よく見たらすごいいいイスに座ってないか?

「君がいいと生徒会の人が推薦したかだ」

 よく見ると他の人だっていいイスいい机なんだかいい設備だな、これが生徒会執行部か

確かにすごいな

「おい!話を聞いておるのか?」

うん?ああ話を全然聞いていなかったなさっきなんていったっけ生徒会員からの推薦?そりゃすごいな、うんすごい・・・って俺!?俺が推薦された?誰に?

「推薦っていったい誰が!?・・・ですか」


「推薦した人は君を知っているらしい」

知り合い・・・か生徒会に知り合い?居たかなぁ?思い当たる節がない

「名前はアリス・レーヴァテインというのだが」


「アリス・レーヴァテインってオーストリアの?」


「ああ彼女は確かにオーストリアの生徒である」

・・・思い当たる節があった・・・俺が一緒に住んでいるラインの幼馴染だ

俺も何回かあったことがある

 あの人か・・・まさか生徒会に入っているとは・・・

「どうだ知っているか?」


「はい知っています」

しかし何で俺を推薦したんだ?訳が分からない

「お前とあいつの関係はどうなのだ?」


「たんなる知り合いです」


「そうか、ならばいいのだ」

デユークはほっとしたように言った

この人は何が聞きたかったのだろうか?まあ俺にはどうでもいいことだ

「そうですか・・・」

俺はそう適当に返事をした

「君の役職は生徒会会計だ、これからよろしく頼むぞ」


「は、はい」

なんだろう、この人の言うことには何故だか逆らえない



こうして俺の普通ではない生活が始まった



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