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【shuffle:1】愚者、魔術師、女帝R

本来は全てのカードで行うべきですが此処まで登場した4枚のカードのみをシャッフルしてリーディング。


愚者正位置のキーワード

自由/楽観/軽さ/単独/未知/可能性

魔術師正位置のキーワード

準備万端/スキル/創造/自信/アクション/説得力

女帝逆位置のキーワード

過剰/不足/感謝を忘れる/輝きが失せる/勝手/倦怠感


アンズ、ワンの店にウェイトを置いた形で話を展開します。

風に人避け飾りがカラリと乾いた音を立てた客が来る合図だ。

「悩み事解決します。」

その店は下手くそな文字で書かれた看板を掲げている

街道から外れた場所だが人外にはそれなりに繁盛していた。


✻✻✻✻✻


「依頼がきテいる。」

魔法生物のレレがぷるんと杏仁豆腐のような我儘ボディを空中で震わせた。


「依頼?」

糸目のワンは言われた内容を復唱すると依頼詳細をアンズが引き継いだ。

「あぁ、依頼だ熊型の獣人から手榴弾蜂(グレネードビー)から蜂蜜を採取するにあたり自爆対策可能なスクロールをご所望だ。


手榴弾蜂(グレネードビー)は尻の部分が赤子の握りこぶしくらいある昆虫型のモンスターで毒針で刺してくるのだが瀕死状態になると自爆スキルを使ってくる。

「自爆スキルを使用するまえに黄色の尻部分が赤く発光するのでスクロールで無効化できないか?という事だ。」

できそうか?とアンズが首を傾げる。

自分の額を指で突きながらワンは眉を寄せる。

「尻が赤く発光してから自爆までは短い?スクロールを開いてから術式発動までを短くするならある程度無効化するものを限定する必要がありますね。」


「私も何度か自爆攻撃を受けて手や足がもげているのだよ。」

アハハ…とアンズが乾いた笑い声を出すと素早くレレが突っ込みをいれた。

「私ノ再生魔法に感謝するト良いのでス。」


「もっ…もげるぅ?!」

無鉄砲にも程がある、見た目で判らないくらいキチンと再生できているようなので生活に支障はおきていないようだが。


気を取り直し試し書き用の石板を準備する。

ひとまず爆発なら衝撃吸収系の術式から試してみるとするか…


こうして依頼受注からテストを経て5日ほどでスクロールは完成し依頼主である熊型獣人に納品できた。

蜂蜜が手に入ることに興奮しながら熊型獣人は開発料を含む金貨を置いて去っていった。


その後獣人のネットワークで自爆防御のスクロールの存在は広がり順調に売れている手榴弾蜂(グレネードビー)以外にも自爆スキルを持つモンスターはいるので利用価値は高いようだ。

自爆防御のスクロール作成後もあったら良いな系のスクロール作成相談も増えている。


自爆防御のスクロールを使って手榴弾蜂(グレネードビー)の蜂蜜採取が楽になった店主アンズもここのところ機嫌が良い、今は手榴弾蜂(グレネードビー)から採取した蜂蜜に満月檸檬を鼻歌を歌いながら漬け込んでいる。

蜂蜜に漬け込んでいる満月檸檬は一般的な檸檬が楕円系なのに対し満月のように丸い品種で華やかな香りが特徴だが手榴弾蜂(グレネードビー)などの特殊な昆虫型モンスターが媒介しないと受粉しないため人里では収穫が難しい。

スクロールの開発は我々には色々な恩恵をもたらしている一方で閑古鳥が鳴いている者も存在していた。


日も暮れたのでワンが看板を下ろそうかとした時にカラリと音がしたため夜分に人避け飾りが選別した来客が来たようだった。

振り返ると魔法杖に乗った魔法省の文官女史が空から下降しちょうど店の前に立った所だった。

30代後半とおもわれる気怠い雰囲気の女史は此方にむかって軽く会釈をし店内に入ったのでワンは慌てて追うように店内に戻ることにした。


魔法省からの依頼はツヴァイ家から王妃に献上されたスクロールの質が下がっていることについてだった。

アンズの店に持ち込まれたスクロールの山は術式の癖から恐らくワンが書いたものがオリジナルだがインクの色が薄く掠れているせいか術式の輝きが失われている。


「インクをケチったのか複製を繰り返した結果オリジナルに損傷がでているかのどちらかでしょうね。」


ワンがオリジナルが自分だと言う事は伏せて見解を伝えると女史は厄介そうに眉を寄せた。

「ツヴァイ商会は劣化品を献上して便宜を要求している、此方としてはゴミを押し付けられて便宜もないんだが…」


此処まで黙って蜂蜜が付いていたスプーンを咥えていたアンズがやっと口を開いた。

「んで、要望は使い物にならないそのスクロールの山を使えるようにすること?検証だけならスクロール2〜3枚あれはわ十分だ。」

違う?とアンズは首を傾げた。


魔法省から大口のスクロール復活依頼が舞い込んだ瞬間である。

さて次回は元の流れに戻します。

【4】皇帝

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