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【1】魔術師

皆様から頂く誤字のご指摘は暑さで集中力が落ちているので助かります。


【魔術師キーワード】

正位置のキーワード

スキル/創造/自信/アクション/説得力

逆位置のキーワード

迷い/不安定/まがいもの/知識不足/刹那的

イメージカラー:赤 白


さて、何処まで盛り込めるかな٩(๑òωó๑)۶

…困った。

糸目のワンは魔術師としてスクロールを書く仕事をしていたが量産できる道具ができたらしく勤めていた商会から解雇されてしまった。

住み込みだったので当然住居も失った。


商会の影響が少ない村なら生活魔法のスクロールを売ることで生計を立てられるかも知れないが路銀がない。

複雑な術式を求められる機会が減るかも知れないが需要はあるだろう術式の研究を行う機会が減るのは悔しいが生きていく事が最優先だ。

元々荷物は多くないので纏めると背負える程度だった着の身着のまま赤いローブを羽織って住み慣れた部屋を出た。

もたもたすると日が暮れる。

商業ギルドに商会を離職した事を申告する手続きをすると街を離れる事にした。

不安はあるが下手に残っていても商会の嫌がらせを受ける事が目に見えていた。


…が、自身の体力の認識を見誤りあ…これは野宿になるやつだと日が傾き始めた頃に思い知る事になる。

獣に襲われ無いよう木の上でせめて仮眠しようかと手頃な木に登ると木々の間から人工的な明かりが見える事に気付いた。


野宿はどうやら避けられそうだ。

灯りを頼りに進んでみると小さなログハウスのようだ一晩泊めて貰えるよう交渉しよう。

扉の前まで来てみると小汚い字で書かれた看板の様なものと何かの呪物的な飾りが下がっている。

気難しい魔法使いで無いことを祈り扉を叩こうとしたら触れる前に扉がひらいた。


「悩み事はなんですカ?顔色悪いネ、ご飯食べてル?」


何かを見た気がするが目を反らした。

蛍石を使った淡い照明の店内で外から見るより広く感じるのは空間魔法でも使っているのだろうか。


「ネー!こっちコッチ!!」

声の主であるサンショウオの様な物はカウンターに置かれた硝子の器で半身浴をしながらつぶらな瞳でヒラヒラ手を降っている。


…色々情報過多だった。

魔法生物見るのは初めてじゃ無いだろうと自分に言い聞かせるが実物を見ていて頭がくらくらする。

改めて魔法使いと魔術師の違いを見せつけられた気がして心が折れそうになった時、奥から少女が現れた。


「レレ、お客??」

首を傾げて此方を見ている。

見た目は少女だが漏れる魔力から下手すれば三桁くらいの熟練の魔法使いのようだ。

 (失礼がない様にせねば)

深く頭を下げて挨拶し失職して新天地に職を探しに向かう途中で日が暮れたため宿を借りたいと相談した。

アンズと名乗った少女は話を聞きながら私の荷物に入っていたスクロールを眺めていた。

私が書いた手書きの術式だ、最近は複写できるようになったらしく魔術師は不要になったようだが…


「良い術式じゃない。

 これだけ書ける魔術師を手放すとか頭悪いわね。」

アンズはニヤリと笑うと私に此処で働かないかと提案してきた。


…どうやら長い付き合いになりそうだ…

糸目のワン

数字の1を追求した結果こうなった。

糸目は開いていても閉じていても外見的には差異はない。

ふわふわした愚者に意思を持った魔術師が加わりました。

これは外見お子様の破天荒魔法使いアンズにまともな社会人ワンがサポートに入る事で社会的に受け入れられやすい環境が整った感じ。


次回【2】女教皇

ワンさんが在籍していたツヴァイ商会の黒い噂は聖女として出家していた娘さんの耳に入ったようで。

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