『速記者と子供たち』
一人の速記者が、死ぬ間際に、子供たちを集めて言いました。
「私がいつか使おうと思ってたくわえていおいた原文帳に、大切なものを隠しておいたから、お前たちがめいめい探して、探し当てた者のものとするがいい」
しばらくして、速記者が死ぬと、子供たちは争うようにして大量の原文帳を一枚一枚めくって、お札や有価証券が挟まっていないかを確かめましたが、何も発見できませんでした。
亡くなった速記者の子供たちは、仕方なく速記を始めましたが、一度全ページめくられた原文帳は非常に使いやすく、短期間のうちに、速記力が、めきめきと向上したのでした。
教訓:うそも方便というのは、こういうのをいうのですね。




